谷 好通コラム

2009年04月26日(日曜日)

2193.これが本来の披露宴なんだな

今日は大阪で結婚披露宴。
大阪のガソリンスタンドで働いていた根津君は、
洗車が大好きで、
どうしても快洗隊で働きたくて9ヶ月前に愛知にやってきた。
自分の意志でこの仕事を選んでくれた男だ。
今は岡崎店で頼りになるスタッフとして活躍している。
岡崎店は洗車・コーティングの売上では快洗隊中の全国ナンバーワンで、
決して楽な職場ではない。
最初、手が水で荒れ、親御さんも心配だったそうだが、
92kgあったという体重も、ナチュラルダイエットで77kgまで落ち、
体が軽くなって本人も楽になったと言い、見るからにカッコ良くなった。
筋肉質にたくましくなっているのだろう。

 

結婚披露宴は、大阪の上本町にある老舗の中国料理屋さんで行われた。
一言で言えば「みんなもこんな披露宴をやればいいのに、すごく良かった。」
集まったのはご両家のご親戚が主で、
根津君側の来賓は私と畠中常務の2人だけ。
友達もここにはいない。
ほとんどがご親戚だけで、
多分、友達などは別に飲み会のようなパーティーでもやるのだろう。

 

ほとんどの今の結構披露宴では、
両家の親戚は隅っこの方に少しいるだけで、
友達、会社の同僚などがものすごく多く、友達主体の披露宴になっていて、
非常に大人数の披露宴が多い。
そこでは何度もの衣装換えがあり、アトラクションもいっぱい演出されて、
新郎・新婦の一世一代のショーになっている。

 

しかし、元々結婚式も披露宴とは
「家と家」が縁を持つための儀式であって、新郎新婦のためのショーではなかった。
自分たちが、一生に一度、主人公になってのショーではなかった。
両家の血のつながりを持った人達が集まって、
お互いがお互いを知り、新しい縁を持つ場であった。

 

ここでは見事にその目的が達成され、
それぞれの家族・親族たちが、バラバラでテーブルに着き、
入り混じった形で、酒を飲み、唄い、食事をし、話をして、コミュニケーションする。
家と家が、そのたくさんの縁を新しく結んだ披露宴であった。

 

結婚式ビジネスとして結婚する2人をスターに演出する結婚披露宴を
莫大な費用をかけて行うのは、
もうそろそろ見直した方がいいのかもしれない。
結婚式も披露宴も、新しい夫婦と、
その両家の新しい縁のためにあるのであって、
お互いの友達同士が大騒ぎするためだとしたら、
コマーシャリズムに乗った披露宴はあまりにも莫大な費用がかかる。
友達のためのパーティーならば、そこに親類がいる必要はあまりないのでないか。
友達同士の「飲み会」でいい。

 

老舗の中華料理屋さんで美味しい料理をいただきながら、
それぞれの血縁を持った人達が、披露宴の中で、赤ん坊まで1人1人きちんと紹介され、
その1人1人が笑顔で新しい縁を喜び合い、
ずっと新郎新婦がそこにいる宴は、新鮮であり、
こうあるべきなんだな、と思った。
こういう形の披露宴を作った根津君と望さん夫婦を天晴れだと思い、見直した。

 

膨大な費用を要する披露宴が当たり前になってきた現代、
その費用を結婚生活に当てた方が良いと、結婚式すら行わない若者が増えた。
それでもやっぱり、結婚は一生の中で一つの区切りであり、
新しい家と家の縁の始まりでもある。
その目的を果たすためには、何も莫大な費用をかける必要はない。
今日経験した新鮮な披露宴は、その目的を十分に果たす非常に合理的であり、
本来的な、心のこもった宴であった。
これから結婚をしようとしているたくさんの若者たちよ、これはいいぞ。

 

すごくいいぞ。

 

 

新郎新婦の入場音楽は、司会を務める叔父さんの
「パーンパーカパカパかパーンパパカパカパ・・・」であった。いい!

 

 

嫁さん主導である。

 

 

新郎新婦の両母親が、嬉しそうに歌う二人を撮っていた。

 

 

親戚の一人一人が紹介される。
赤ん坊まで一人ひとり。
左の方のテーブルに座る若い女性たちは友達ではなく、
別々の色々な家の娘たちが集められ、娘たち同士でコミュニケーションなのだ。

 

 

私はこの披露宴で根津君のキャラが理解できた。
いい奴である。

 

 

披露宴のあと、右端の人が何かを書いている。
「婚姻届」の立会人のサインだ。この場で婚姻届けを書くとは、面白い。実に面白い。

 

 

まだみんな飲んでいるのに、さっさと韓国への新婚旅行の服装に着替えてしまった新郎新婦。
面白すぎる。

 

 

同行の畠中常務は、笑いすぎて、イスを壊してしまった。
この人も面白すぎる。

 

 

たっぷり飲んで、新幹線で名古屋に帰る。
京都を過ぎた操車場に新幹線車両がズラッと鼻を並べている。
空は黒い雲で覆われている。
連休の始まりだと言うのに、この雲は心配だ。

 

 

と思ったら、関が原を過ぎて濃尾平野に出たとたん晴れ上がった。
後ろの方には雨が降っているのがよく判る。
良かった。晴れ!!である。快洗隊晴れである。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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