2009年02月22日(日曜日)
2144.8年前の「まずいラーメン」の話
昨日、8年前に書いた「まずいラーメン」の話を見つけた。
これはたぶん、今でも言えることだな。
むしろ、今だからこそ大切にしなければならないことだと思ったので、
復刻として載せる。
家の近くに「ラーメン屋」が開店した。
そしてオープンチラシが家に入ってきた。
そのチラシには、
「腕に自信のある職人が、丹精込めて造った極上のラーメン」
とか、
「この味、この麺は、至高の味です。」
とか、
やたら美味そうにラーメンを書いてある
それにチラシのラーメンの写真が美味そうに湯気を立てている
そのチラシにそそられて、のこのこと食べに行った。
店の前には行列が出来ていた。
行列の出来る店は美味いと言う、期待がふくらむ。
外で並んで、店の中でも待って
やっと、期待のラーメンにありついた。
が、
「まずい!! 」
「なんだこれは! 」
麺はゆですぎ、コクもないしょっぱいだけのスープ。
「あのチラシは、言葉だけの宣伝文句で、美味いなんて嘘だ!」
言葉だけの宣伝文句とは
本当に美味いかどうか関係無く、
美味いと書いた方が、客が来るだろうから「美味い」と書いただけ。
ということ。
この店は客を騙した。嘘をついた。ペテンにかけた。
当然、チラシを見て押し寄せた客は残らず「もう二度と来ない。」と言って去った。
このインチキラーメン屋は、
あっという間に暇な店になった。
暇になったこのラーメン屋は、
やっぱりこれではイカンなと思い、
一念発起して本当に「美味いラーメン」を造れるように修行した。
厳しい修行の末、
この味なら絶対満足してもらえるだろうと考えるまでになった。
その上で、
「今度こそは、美味いラーメンの店になりました」と「看板」を立て、
「チラシ」を打った。
でも客は来ない。
『また、あのまずいラーメン屋が、美味いと嘘を言っている
もうダマされるもんか』
・・・
・・・・・・・・
こんな事を私たちも、やっているのではないだろうか
『極上の手洗い洗車』
『究極のコーティング』
『洗車プロのいる店』等々・・・・看板は華やかだが、
実際は、ナンの訓練もされていない、
タダの素人、いやそれ以下の洗車をやっている店もあるのではないだろうか。
もちろん素晴らしい洗車商品を作り上げているところもある。
しかし、そうでもない看板だけのプロもいるのではないか
まずいラーメンを、“美味い”と大きい声で言ってしまい、
うまいラーメンを作れるようになっても、
信用してもらえなかった。
ダメなラーメン屋と
同じテツを踏まないようにしたいものだ。
と思う。