谷 好通コラム

2008年12月31日(水曜日)

2102.十二年前の刈谷店と今年の大府店

もうすぐ、直営快洗隊の年末の結果が出てきますが、
ちょっとその前に。昔話を一つ。

 

12年前、快洗隊1号店として刈谷店がオープンしたのは9月2日のことでした。
初代快洗隊営業部の吉田部長の指導の下に作られたマニュアルは、
いまだに快洗隊の基本となっています。
スタートしてしばらく間、
ひと月120~140万円ぐらいの売上に低迷し苦しみましたが、
4ヶ月目の12月、たくさんお客様が来店され、
洗車で350万円を売上げて、みんなで狂喜しました。
大晦日までの最後の5日間は、全社員総勢20名以上で作業に加わり
お祭り騒ぎの中で作り上げた記録だったのです。
業界新聞にも取り上げられ、新しいコンセプトの店舗「快洗隊」の誕生を確信したのです。

 

そんな12年前のことを思い出すと、おもしろいことに気が着きました。

 

今年の8月3日「大府店」が新店オープンしたのですが、
オープンから5ヵ月後の12月、
約340万円の洗車+板金の粗利益を出しました。(推定)

 

これは12年前の「刈谷店」そっくりの経緯と数字なのです。
違うのは、刈谷店の350万円がセンセーショナルであったのに比べて、
大府店の340万円は直営快洗隊17店舗中15位であり、
(大府店より下位は、16位:吹雪が荒れる札幌店、17位:オープン6ヶ月目の上溝店だけ)
だから、大府店の340万円も、
17店舗平均500万円の中では埋もれてしまうような数字なのです
「オープンしてまだ5ヶ月だから、しょうないわな。よくやったね。」程度で、
オープンから3ヶ月目で630万円をマークした板橋店の陰に隠れてしまいます。

 

もう一つ大きく違うのは、総労働時間。
12年前の刈谷店では年末が総動員だったので1,500時間以上はあったでしょう。
人時生産性で言えば2,300円/人時となります。
しかし、今年の大府店は約1,000時間で生産性は3,400円/人時。
12年前の刈谷店よりも1.5倍もの生産効率を出しています。
それでも、今の快洗隊の中では
全17店舗中15位で、平均の4,200円/人時を大きく下回り、今後の改善点です。

 

大府店は、12年前は全社を上げて出した刈谷店の350万円と同等の実績を出して、
しかも1.5倍以上の生産性でそれを出しても、
大きな評価をもらえないほど、
12年の間に、快洗隊そのものが大きく進化し変化したのです。
それとも、12年間の間に消費者の嗜好が大きく変わったのでしょうか。
多分その両方です。

 

隔世の感とは正にこのことです。

 

 

 

7年前の刈谷店の年末の風景
(この年は刈谷店は720万円を記録した)

 

 

今年オープンしたての頃の大府店。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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