谷 好通コラム

2008年10月12日(日曜日)

2036.何度も何度もあった失敗のあと

この会社はまだ進化しつつある。
私自身もまだまだ進化しつつある。
進化しつつということは、
いまだに、まるで未熟であるということだ。
未熟であるということは、まだまだ、可能性を持っているということであり、
まだまだ進化出来ることであり、
進化しなければならないということでもある。
自分は未だ、まったく完成していないから、進化することが出来るわけだ。

 

進化は失敗のあとの学びの証でもある。
失敗なしでは学びも進化もないかもしれない。
そういう意味では進化する人生とは失敗の連続でもあり、
失敗するからこそ、人生が人生の意味を持つのかもしれない。
人生とは進化するためにあるのだから。

 

しかし失敗が進化に直接結びつくには条件がある。
失敗したことを、失敗したことと十分に認めることが出来るかどうかである。
失敗を、失敗として認めることが出来ず、
失敗を無視したり、
正当化を言い張ったりすると、
せっかくの失敗が、負の経験でしかなくなる。

 

人間はいつまでたっても、まったく完全ではないから、
必ず失敗をするが、
その失敗を進化に結びつけることが出来れば、
きっと人生の意味を重ねることになるだろう。
しかし、
失敗を自らが起こしたものとはせず、
自らの正当化を重ねるならば、負の経験が重なり、
人間はひょっとしたら退化するものなのかもしれない。
あるいは、その失敗を何度も何度も繰り返すことになるのだろうか。

 

人間はその人生の中で進化すべきである、と思う。
だから積極的に行動して、
失敗を重ねればいいし、
毎日、毎日小さな失敗を繰り返して、小さな進化を続けるべきだろう。
あるいは、大きな失敗をすれば、
その大きな失敗を、自らの大きな失敗として受け入れて、
自らの中にある失敗のその要因にきっぱりと決別して、進化すればいい。
逃げるべきではない。
言い訳するものでもない。
小さな失敗でも大きな失敗でも、
その要因は必ず自らの中にあることを認めさえすれば、人間は必ず進化できる。

 

必ず人間はその人生の中で進化できる。
過去にこだわる必要などまったくない。
自分の人生は、未来のためだけにあるのだから。
自分と、自分と縁のあった人にとって、必要なのは未来だけなのだから。

 

あるいは、過去に成功した人が、今、失敗しつつあっても、
過去にこだわって、そんなはずはないと思い続けるほど悲しいことはない。
過去に決別するには大きな力が要るけれど、
過去は過去でしかなく、
今を保証するものでもなく、
ましてや未来を作り出すものでもないのだから。
しかし、
失敗しつつある人に、失敗しつつあることを認めさせることは
残念ながら、本来的に未熟である“人”には無理であることも悲しい事実か。

 

 

 

今日は朝に東京から埼玉に行き、中央高速を走って日帰りだ。

 

 

お前は、失敗ばかりしているが、
そのたびにキチンと自分に因があることを受け入れて、
進化に結びつけられているのかっ!?
谷好通、お前、どうだ。どうなんだ。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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