2008年09月18日(木曜日)
2019.PPM・四者四様の存在
昨日、テレビCMのPPMが行われた。
PPMとは「Pre Production Meeting」の略だそうだ。
直訳すると「製作直前会議」かな?
私の年代だとPPMと言われれば「ピーター ポール&マリー」となるが、
若い子は誰も知らないだろう。たぶん。
そんなことはどっちでもいいが、
PPMに集まった人とは
テレビCM全体をコーディネイトするアサツーADKの松岡さんたちと、
C3FILMの関係者、監督、クリエーターの加藤さんたち、撮影現場の責任者の方、
などなど映像撮影に直接的に関わる人ばかりではなく、
紙ベースの広告に使うスチール写真のカメラマン
その広告の基本になるCMにリンクしたビジュアルを作る広告の全体のデザイナー
WebサイトにこのCMを反映させたkeepre.jpを作っていくアップルプルの人達。
CMを活かした販促物を縦横無尽に乱造するグリットの一味であったり、
我がアイ・タックの企画の関係者。
とにかく、ものすごくたくさんの人が、
午後1時半から一緒になったり、
順々に来て、それぞれの組み合わせで打ち合わせをしたりで、
それぞれが持っている立場から、
けっこう夜遅くまで喧々諤々、
錯綜状態で、しかし整然と、ごっそり打ち合わせをした。
すべてに顔を出して、口を出し、
見事にまとめていくADK松岡氏とクリエーターの加藤氏。
私と畠中君も同じようにすべてに顔と口を出すが、
私の脳みそは漏電寸前であったし、
畠中君は途中で高熱を出し(ホントに)もうろう状態。
誠に充実した大混乱であった。
しかし、これでやっと、すべての要素が一つの舞台に上がったような気がする。
良かったし、ある意味ほっとした。
テレビCMを製作する人たちは広告最前線のエリートであり、エキスパートたち。
クリエートディレクター(CD)「加藤英明」
プロデューサー「吉田裕介」
ディレクター(監督)「宮下ふみあき」
VE(ビデオエンジニアかな?)「長谷川伸」
いずれも、いつも私達が目にしている巨大企業のCMを作っている人達で、
この世界では名のある人だそうだ。
キーパーのテレビデビューに申し分ない強力な布陣である。
(カメラマン「長山隆吉」はこの会議には参加していないが超一流のカメラマンである)
そして私たちと彼らをつなぐADKアサツー営業の松岡さん。そして助手の南出君。
アイ・タック側としてデザイナーの今井さん、我が企画の連中。
何故か先に来させられたグリットの若いデザイナー二人
彼らが一堂に会している会議の場面はピンと張り詰めた雰囲気であり、
撮影の段取りから細かい現場での確認が整然と片付いていく。
いかにもプロフェッショナル。
エキスパートたちの会議って感じ。
そんな雰囲気の中、写真を撮るのを忘れた。
製作の彼らが去って、
テレビCM製作側の代表として加藤CDと、ADK松岡さんが残る。
今度の議題は、Webを担当するアップルプルの面々。
ボスのWebクリエーター山本さんと、Webデザイナーの鈴木さんと山田さん。
そしてWeb課の谷(北斗)課長。
彼らとの会議になると雰囲気がガラリと変わる。
一言で言うと・・・ざっくばらんというか、何というか、
それぞれが思いついたことを、
その場で次々に出して、がやがやモードになる。
それに彼らが口にする言葉がWebの最先端の技術に及ぶと、
もうさっぱりわからない。
(ボス山本さんのブログを見ると、
ブログってこんなにすごいものかと感心させられる。)
議論を前に進めるのでもなく、上に積み上げていくのでもなく、
何というか、水平展開なのである。
加藤CDも、話をなかなかまとめきれず苦戦か。
Webという新しい世界で、
今、常に新しいテクニックとコミュニケーションの在り方を創り出している彼らは、
火山から流れ出した溶岩の最先端がどこへ行くのか訳もわからず、
真っ赤に高温を振りまきながら新しい大地を造っていくありさまなのかも知れない。
インターネットでのコミュニケーションは正に時代の最先端を担い、
ますます重要性を増している。
彼らは、今のメディアの主役である「テレビ」とはあらゆる意味で異質であり、
我々が従来から持っている文化とは違う、異文化なのである。
ADKアサツーさんにもWebを扱う部署はあるそうだが、
やはり異質な存在だと松岡さんが言っていた。
たしかに、我が社のWeb課も異質な存在である。
私はWeb課責任者の谷北斗が、変わった奴であるだけなのかと思っていたが、
どうもそうだけでもないようだ。
嵐のWebサイトの打ち合わせの隣で、
グリットの日向君がやってきた。
グリットの三人と、
我が社の営業企画の責任者である森君が、
「いつもの打ち合わせ」が行われている。
ホッとする風景である。
若いデザイナー二人の名前は聞き忘れてしまった。(ごめん)
カメラマンの鈴木さんがやってきて、
撮影当日、テレビCM撮影の合間をかいくぐってスチール写真をいかに撮るか、
我が社の広告プロデューサーであるデザイナー今井さんと、加藤CDで打ち合わせ。
野武士のような鈴木カメラマンは、
青山君の結婚式に写真を撮影していた人で、
そのフットワークと、ちょっとだけ交わした会話で、
直感的に、この人に仕事をしてもらいたいと思ったフリーのカメラマンである。
きっと素晴らしいスチールを撮ってくれることを確信している。
今井さんと加藤さんと鈴木さんの会話は、
新しい時代を感じさせるような異質さはないが、
安心感を思わせる力強さがあった。
最後に、脇に座っている経営企画の担当常務である畠中君の顔が膨らんで見えるのは、
高熱のせいである。(また太ったわけではない)