谷 好通コラム

2008年07月16日(水曜日)

1969.旅一座これで解散です

今日は、キーパープロショップ研修会とセミナーの最終回。
11回に及ぶ今回のシリーズは、
私を座長として、広報部長・畠中修。技術部長・田中雄二の三人で行った。
このようなパターンは初めての事である。
今まで、私自身何百回となくセミナーは行ってきたし、
研修会は各地でスタッフ達が毎月100回以上はやっている。
研修会とセミナーをくっつけた形で行うのが初めてのことなのである。
三人で巡業のように一緒に全国を回ったのも初めてである。
セミナーはそのすべてを私一人でやってきたので、そういう意味では楽しかった。
楽しかった分、大変でもあった。

 

こんなセミナーとか研修会、キーパータイムスなどを通じて、
たくさんの人が、洗車、カーコーティングに関わる新しいビジネスに挑戦されるが、
「これでいいのか」と、ふと不安になる時もある。
私たちの提案は「快洗隊」という店舗を直接運営し、
実際に多店舗展開していることに基づいているわけだが、
その運営と展開において必ずしも順風満帆であるわけではなく、
何事もうまく回転している時もあれば、つっかえてしまうこともある。
特に新しいことを始める時には、アンテナを張り巡らし、お客様の声を聞いて、
考えに考え抜いて、何度も確認をして、始めるのだが、
それでも、思いも寄らぬ困難が立ちはだかることもある。
むしろ、思った通りに進むことの方が少ないといえるかもしれない。

 

品質の高い手洗い洗車からキーパーコーティングへエスカレートする戦略が、
新車コーティングが世の中に普及したことによって、
この効果を十分に発揮できず、
「洗車屋・快洗隊」として行き詰まりを感じたとき、
「コーティングプロショップ・快洗隊」に店舗コンセプトを変えることに、
躊躇がなかったのかといえば嘘になる。
長年親しんできた「洗車屋・快洗隊」のコンセプトが100%ダメになったわけではない。
かといって、世の中の動きは変わってきている事もしっかりと肌に感じる
どうしなければならないのかは、一番分かっているはずなのに、
今までの習慣を変えることには簡単には表現できない抵抗感がある。
これは理屈ではないのだ。

 

その感覚を振り切って、
まず刈谷店の大改装を皮切りに、何軒かのハードに手を付け、看板類を変え、
メニューを変え、接客を変え、チラシの方向も変え、店舗全体のコンセプトを変えてきた。
それによって、昨年の後半、前年対比マイナスも出始めていた快洗隊も、
明らかにプラスに方向転換できたが、
その時の天候であったり、人の都合であったりでなかなか安定しない。
途中で「このコンセプトで正しかったのか。」と思うことがあったことも事実だ。

 

そこで思い切って
「消費者アンケート」なるものを大掛かりにやって見て、
その中に、私達が肌で感じてきた変化や、
快洗隊の数字にハッキリと表れてきていた現象を裏付けるデータが、
消費者の意識の中にあったことで、
ハッキリと自信を持ち、今回のセミナーと研修会を開催することにしたのだ。

 

私たちの強みは、
自分自身のビジネスとして、皆さんの先頭を走って、
新しい考え方や、方法、ノウハウを伝え、提供していることである。
「あれを売りたい。」「これを売りたい。」という違うところにある目的を持って、
その手段として提供しているのではなく、
直接的に、私たち自身の得たものを直接提供し、公開してことである。
それが回り道であっても、
「相手の利益⇒自らの利益」という非常に単純な方程式を成り立たせ、
派手ではないが、もっともお客様に支持される方法であるとしてきた。
だから、それを主催する私自身が皆さんに直接お会いし話をさせていただくことにもなる。
ノウハウを外注することはない。

 

この方法がベストであると信じているが、
もっとスマートな方法で、たとえば洗練されたマーケティングの手法で、
もっと簡単にたくさん商品が売れて、会社の実績が上がる方法があれば、
それはそれでいいのではないかと思うこともある。
思うのだが、
どうも私にはそれが出来ない。
私自身がスマートな考え方が出来ないのかもしれないし、
それが私の限界なのかもしれない。
いつまでも辻説法のような真似をしていてはイカンなとも思う。
もっとスマートにならなくてはとも思う。

 

しかし、私自身の体型は決してスマートではないし、
今回の研修会・セミナーで、多分、また太った。
何度も書いたが毎度の夜飲んでしまったのは、
体力的にも効いたし、体重も飲んだその分増えた。
私も畠中君も田中君もだ。
太ると「あーラクしているんだ」と思われがちであるが、決してそうではない。
それぞれのメンバーが研修会の役割を持っており、準備もあったり移動も続くので、
精神的にはけっこう疲れるので、夜はほっとしてやっぱり飲みたくなってしまう。
これはしょうがない。ほんとにしょうがないのである。
その結果、カロリー取得オーバーになって太ってしまうわけなので、
私は太った人を見ると
「あ~精神的に苦労しているんだ、この人は。」と思うことにしている。!(^^)!
11回の研修会とセミナーの始まりと終わりでは3kgは太った。

 

私は、この会社はきっと、ずっとこんなことをしながら、
ちっともスマートになれず、
モタモタしながら、デブデブしながら、
必死で働いて、みんなで働いて、お客様に喜んでいただきながら、
全国を回って、話し続け、書き続け、飲み続けるのかもしれない。

 

11回の研修会・セミナー、これで終了しました。
畠中君と田中君と私の一座、
アイ・タック旅一座、これで一応解散です。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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