谷 好通コラム

2008年06月02日(月曜日)

1930.誰も来ないなんて?

今日の夕方、成田からLos Angelesへの飛行機に乗る。
シンガポール航空のビジネスクラスなので機内はまあまあ快適なはずだ。
格安チケットで往復約30万円。
日本の航空会社のチケットの半分以下である。
アメリカの便よりもかなり安い。
いずれにしても、とても日本の航空会社の飛行機には乗れない。
客室乗務員が英語で話すことだけを我慢すればいいのだ。
もっと安いのが大韓航空だが、シンガポール航空の方がシートが格段にいいので
数万円の差を奢ることにした。

 

夕方発の便なのでゆっくりと名古屋を出てくればいいのだが、
朝7時半の新幹線で東京まで来たのは午前中に東京営業所で面接をセットしたから。

 

六人の応募があって、その内の四人と面接をすることにしたのだが、
昨日、面接辞退の電話があった。
今日の一人目、まず午前10時の予定の人が現れない。
次の11時からの人も現れないので電話をしてみたら、
「今、病院に来ているから、またこちらから電話をします。」と言う。
「いえ、けっこうです。」と電話を切る。
それで、12時まで時間が余ってしまったのでこれを書き始めた次第だ。

 

現れなかった人の履歴書を見ると、
前職は派遣社員で最終年収220万円(25歳)と250万円(28歳)とあった。
東京での所得としては決して高くはない。
この人たちは一体どういう人たちだったのであろうか。
派遣社員とは、私が個人的に思うには、
働きたい時に働いて、アルバイトのように自分で仕事を探さなくても
派遣会社から仕事を斡旋して来てくれ、
やった仕事の責任は派遣会社が持ってくれる便利な職業と思える。
ある意味では、一回やったらやめられない気楽な立場とも言えるか。

 

やっぱり正社員になって安定した生活をと応募してきたのかもしれないが、
面接の日になって、朝起きるのが億劫であったり、
友達と遊びの約束でも出来たらそちらを優先してしまうか。
そんな感じなのだろうか。
とにかく社員募集の面接の日に来ないケースがこのところ多くなっている。

 

せっかく早起きして早く東京に出てきたのに、
誰も面接に来ないとなると全くの無駄足になるわけで、
多分に被害者妄想になってそんなことを考えてしまった。

 

せっかく生まれてきたのに、
生きていける分だけ働けばそれでいいとする人生ならば、
いかにも勿体ないと思うのだが、そんなオーバーなことではないのだろうか。

 

これを書き始めて12時になったが、とうとう最後の人も現れなかった。
電話をかけても通じない。
あきらめて昼飯でも食べに行こう。

 

ああ、無駄足であった。
傷心のままロスへ飛び立つか。・・・いささかオーバー(^。^)

 

 

関係ないが、東京営業所の私のデスクは、隣の賀来君のデスクより低い。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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