2008年05月08日(木曜日)
1910.スッポカシはラッキー
今日は一日中本社の事務所にいた。
たくさんの要件を抱えた一日であったが、
朝一番の約束がしてあった訪問者には、スッポカシに会ってしまった。
その約束は、
何日か前に、かってきた初めての電話であった。
私は売り込みの電話には、
なるべく出ないようにしているのだが、
その電話が名乗った会社名に、
似た名前のお客様の会社があったので、
念のために出たのだが、やっぱり何かの売込みであった。
早々にお断りしようと思ったのだが、
その電話の主の話し方が誠実そうで、
少しだけならと思って、今日朝一番の約束をしたのだ。
しかし、見事にスッポカサレてしまったのだ。
何らかの電話もない。ただ現れず、だけ。
朝の1時間を損したような気もするが、
その1時間もメールを書いたりして有効には使ったし、
何よりもそんないい加減な人に会って、変な商売話に巻き込まれなくて良かった。
あの誠実そうな電話の話しっぷりからして、
下手すると、私は変な話に引っかかってしまったかもしれない。
そう思うと、本当に、かえって良かった。
スッポカシは、ある意味では慣れている。
関東でアルバイト募集の広告などを出すと、
多い時は20~30名くらい電話での応募がある。(中部は全く集まらないが)
それで「面接」の約束をするのだが、
実際に「面接」に現れるのは、ほとんどの場合半分くらいで、
あとの半分は、何の連絡もなしで現れない。
最初のころ、現れない場合には応募の電話で聞いた連絡先に電話をして見たが、
ほとんどの場合、電源が切ってあるのか通じない。
約束を破った自覚はあるようで、携帯の電源を切っているみたいだ。
今ではバカバカしくて、面接に現れなくてもこちらから電話をすることはなくなった。
最初から約束を守れないような人には、
いっそ会わないほうがいい。
たまたま会ってしまったとしても、どうせ仕事での約束も守れないだろう。
そういう人には最初から会わない方が、ラッキーだと思うようになったのだ。
スッポカシはラッキー。
相手の顔が見えないと、いくらでも無責任なことが出来る人は、
何をやらせてもダメなように思う。
そのくせ顔を合わせると
その場限りの「見た目」の印象だけは調子が良くて、騙されることがある。
どうも、今の文化は「見た目」だけの文化に偏っているのではないだろうか。
ブランド物崇拝や、恥ずかしくもなく太ももむき出しの若き女性、
街に出れば、誰でもセレブ風の見た目に、閉口してしまう。
それにしても、
自分の都合に合わせて切ってしまうことができる携帯電話は、
便利なようで、決してそんな事はない。
今は、日本全国、携帯電話の電波塔がどんどん張り巡らされてきていて、
電波が通じない所が滅多になくなってきたのである。
呼び出し音が鳴っても出られない時はあるだろうが、
本当に電波が届かないのは、飛行機に乗っている時かよほどの山奥にいる時。
最近ではビルの地下でもかなりの確率で電波は届く。
新幹線でも東海道新幹線ならばほとんどの所で届く。
こちらが、
その人にとって都合が悪いであろう電話をした時に、
「電波の届かない場所に・・・または電源が入っていません。」
となった時は、
「あっ、こいつ電源切ってるな。あー、そういう奴なんだ。」
そう思われるだけで、
その人に対して、あまりいいイメージを持つことはない。
しかし、考えようによっては、面倒な時代になってきたとも言える。
まさかと思ったビジネスでのスッポカシに、
ちょっとネガティブになったスタートの一日であった。
でも、そんなことはそこまでで、10時からの話は面白かった。
この会社にとって運命的な出会いであったかもしれない人に会ったのだ。
そのあと、昼飯に完全カロリーオーバーの「まんぷく・カツ煮定食」を食べて、
エネルギー全開の一日であった。
もう何ヶ月ぶりだろう。
5月下旬、上海に行くことになった。
久しぶりに頼さんに会える。
兪さんにも会えるかもしれない。
一泊二日で、丸一日分の短い時間だけだが、たっぷりと話をして来たい。
同じく、もう8ヶ月も行っていないだろうか、
ロス アンジェルスにも、6月初めに行くことになった。
こちらも、二機中泊と二泊二日、ロスには一日半の時間だけしかないが、
話をしたいことが山ほどもある。
トニーと会える。奥様とも会える。