2008年04月21日(月曜日)
1896.10年間の我流タコ削り
左足の足の裏にタコがある。
もう10年以上の付き合いだが、
大きくなると大変に痛くなるので、
専用のカミソリみたいな道具を使い自分で削っていたが、
削って一週間も経たないうちに大きくなって、
歩くのにも不便を感じるようになったので、
いよいよ『皮膚科』に来て、治療してもらうことにした。
近所の皮膚科で女医さんがやっている病院。
弟はハレモノが出来やすい体質で、
その治療(切開)で使っている病院だ。
私もハレモノが出来ることがあって、
私の場合はちょっと離れた外科の病院に行っていたのだが、
(その外科の病院は、以前、弟も使っていたことがある)
ずいぶん以前に書いたことがあるが、
その外科の先生はデキモノを見た瞬間にメスを取り、
「切ったほうがいいですね、」とニヤッと笑って、すぐに切りたがる先生で、
そのくせ、やたらに痛く、私も何度か痛い目に会ったことがある。
切開をしなければならない機会が多かった弟は、
その痛さに耐えかねて、
近状の評判のいいその『皮膚科』の病院に来るようになったのだが、
「いやー、今までの痛さは何だったんだろうか、と思うくらい痛くないよ。」
そう私に言ったことを思い出したのだ。
それで、たぶん痛いであろう足のタコの治療を、
私もその先生に受けてみることにした。
半径5cmくらいはあるであろう巨大なタコは、
除去するのは大変痛そうなのである。
評判のいいという『皮膚科』は、評判がいいだけあって非常に混んでいた。
待合室の椅子に座りきれないほどの患者さんが待っていて、
先ほど、初診の申し込みをして「診察までに1時間ぐらいかかりますよ。」と言われたので、
今は、その順番を待っている時だ。
ちょっとドキドキしながらこれを書いている。
医者はとにかく評判が良いところが一番のようだ。
歯医者の堀田歯科さんもそうだったが、腕の良いお医者さんとそうでない医者では、
患者としては、天国と地獄の違いで、
運悪く良くない医者に当たってしまうと我慢しなくていい痛みを、
拷問のようにひたすら耐えなければならないことになる。
今日の午前中、Web課のミーティングをやった。
SENSYA.COMには四つのブログがあるが、
以前はCGIを使ったコラムコーナーで、
アクセスのためには、今の「ブログ形式」を使ったほうが絶対に有利だと言われて、
今の形にしたのだが、たしかに効果は絶大であった。
かつては一日200~300のアクセスだったのが、
今では多い時は1000アクセスを越すようになって、
時には2000アクセスを越すことすらある。
一人の人が1日に何度見ても1アクセスにしかならない設定での2000アクセスは、
想像しただけでもすごいものである。
しかし、このサイトは単に見ていただくためだけでなく、
一般の方にキーパーの良さを知ってもらい、
快洗隊の良さも知ってもらって、
「これはいい」と思っていただきたいのだ。
そして、ぜひ全国のキーパー施工店、キーパープロショップ、快洗隊に来ていただきたい。
そのためには、
キーパーや快洗隊をまったく知らない人が見ても、
よく理解できるような内容であることが必要だ。
「それを知らない人でも、解りやすい内容。」
「知らない人でも、それが信頼できるものであると思っていただけること」
しかし、私たちはその物についてよく知っているわけであって、
知っている者が、それを知らない人に伝える事の難しさをイヤというほど知っている。
知っているからこそ、
知らない人に対してどう表現すれば解ってもらえるか、
かえって分からないのである。
たくさんの人にこのサイトに来ていただいても、
果たして、初めての人にまで解っていただけるのかどうか、
自信がないまま試行錯誤しながらここまでやってきた。
来ていただいた上で、
「解らんな~。」と思われてしまうのではないか。
「さっぱり、わかんないよ。」と、二度ともう来ていただけないのではないか。
そんな不安がなくなったわけではない。
だから、たくさんの方に来ていただくほど、
かえって怖いと思ってしまうこともあるのだ。
4月から6月にかけて、
このサイトの内容を、もっともっと解りやすくする為の大手術をすることになっている。
跡形もなくなるほどの大手術をしようとしている。
「大手術・・・・」
と、書いている間に、
私の順番「71」に近くなってきた。そろそろ診察の時間である。
ここから診察が済んでから書いた分。
「タコの治療」は、あっけなかった。
とても大手術なんてものではなかった。
看護婦さんが、私がいつも使っているような器具を使って「削って」くれたのである。
ただ、私の削り方とはかなり違っている。
私は「ざくっ~」と、一回でかなりの量を深く削って、
全部で10回ぐらい刃を当てて削る。
削られたものはカツオの生節をざっくりと削ったような「けずり節」のようで、
いつかダシを取ってみたいと思うような、美味そうな琥珀色の分厚い代物であった。
しかし、この皮膚科の看護婦さんは、
「しゅーっしゅーっ」と、力を抜いて浅く浅く削るのだ。
500回位、10分以上もかけて(私は1分ぐらい)、しゅーしゅーっと少しずつ削る。
削られたものは粉になっているか、
大きいものでも、まるでとろろ昆布のように薄く透き通っている。
(これはこれで美味そう)
大手術なんてとんでもなかった。むしろ気持ち良かったぐらいだ。
私が削った跡は、いつもデコボコでゴツゴツしているが、
看護婦さんが削った跡はツルツルである。
10年前から、私は「タコ削り」の器具の使い方を間違って使っていたようだ。
「ざくっ」ではなく「しゅーっしゅーっ」なのである。
私は10年間、我流で「ざくっ」とやってきたわけだが、
削った後も、じきにまた痛くなっていたのに、
「しゅーっしゅーっ」とやった今は嘘のように痛くない。
私は10年間、一体何を我慢してきたのであろう。
「タコ削り」の説明書をよく読まなかったのが、10年間の痛みの元であったのだ。
知らない者は、知っている者が書いた説明文を読んでも、
そう簡単には理解できないものなのだ。へんなところでまた実感してしまった。
10年間愛用の我が「タコ削り」