谷 好通コラム

2008年04月18日(金曜日)

1894.「車美容」或は「車BIYOH」という新しい概念

※車のキレイは「洗う」「磨く」「掃除する」「塗装を守る。」によって実現。

 

「洗車」とは「車を洗う」と書くが、
実際にお客様が私たちに「洗車」を注文する時
「車がキレイになること」を期待するのであって、
車を洗うという“行為”をしても車がキレイにならなくては、
お客様のご注文と期待に応えたことにはならない。

 

お客様の「目的」は「車のキレイ」であって、
「車を洗うこと」はそのための「手段」でしかないということだ。
逆に言うと、お客様の「目的」が「車のキレイ」ならば、
「手段」は「車を洗う」だけでなくてもいいことになる。
「車を洗う」だけで取れない汚れを取り、より艶を出して、
洗うキレイ以上のキレイを実現するためには
「車を磨く」ことも必要であろうし、
車の外だけでなく中までキレイにするには「掃除する」ことも必要だ。
加えて、車のキレイさは「新しさ」にも通じるところがあるので
「車の塗装を守る」ことも必要であろう。

 

 

※車をキレイにすることを総称する言葉として「車美容」或は「車BIYOH」を提唱する。

 

車を洗うことには「洗車」。
もっときれいに磨くことには「ポリッシュ」とか「研磨」。
中を掃除することには「室内清掃」。
「車の塗装を守る」には「コーティング」とそれぞれに呼称があるが、
「車をキレイにする」全体を総称する言葉が日本語にはなかった。
だから、我々も総てを指す意味で「洗車」という言葉を使わざるを得なかったが、
「洗車」では「車を洗う」意味に限定されがちであった。
一般の消費者にも「洗車」と言えば「車を洗う」ことであって、
「コーティング」なども含んだ車のキレイ全体のサービスを提供していることが
伝わりにくかったのが事実である。「洗車」という言葉の限界である。

 

我々はこれを解消するため、
「洗車」を「車を洗う」以上の高付加価値なキレイさを提供する事業として
ふさわしい呼称を長い間模索してきた結果、
今後、「車美容」或は「車BIYOH」(いずれも商標登録を申請中)という言葉を造り、
この名前で「車をキレイにすること全体」を表すことにしたいと考える。
(「車美容」或は「車BIYOH」、どちらがいいかまだ迷っている。)

 

 

※現代は「洗車」以上のキレイを提供する「車美容」或は「車BIYOH」を欲している。

 

自動車の平均車齢が数年前の1.5倍まで飛躍的に伸びている。
これは車が機械的に発達して非常に壊れにくくなったと同時に、
車の保有が隅々にまで行き渡り、
年間走行距離が相対的に短くなったことや所得の伸び悩みなどが原因であろう。
このことによって
「車を大切に乗る意識」が広まったことや、
すでに国民全体の美的意識が豊かになっていることで、
多くの人が今までの「車を洗うキレイさ」だけでは満足しなくなり、
それ以上の「車美容」或は「車BIYOH」の需要が高まってきていると言える。

 

 

※「車はコーティングするもの」の意識が急速に広がり普遍的になっている。

 

「4万円から8万円程度の高額な新車販売時のコーティング施工」に
各カーディーラーが力を入れ、
今や乗用車総販売台数の半分以上にまで進み、
特にグレードの高い車種には70%~90%の車に施工がされているという。
その結果、過去においてはマニアックな人だけが施工していた「車のコーティング」が、
一般消費者においてまで「車に必要なこと」としての意識が
広く普遍的になってきている。
「車はコーティングするもの」という意識が広がったことは
「我々にとっても大きなチャンスである。」と、積極的に捉えて行きたいものだ。

 

 

※「コーティングの市場」は想像以上に大きい。

 

2007年国内のカーディーラーで施工された新車のコーティングは
計1,250億円であるとするデータがある。
これは2004年の同データ150億円の実に8倍の成長であって、
日本全国のSSでの洗車収益1,920億円(推定)に迫る勢いである。
コーティング市場はいまだ成長過程であり、
SSの洗車がこのままでは、
近々に追い越されるような勢いである。
この大きなマーケットを指をくわえて見ている訳には行かない。

 

 

※コーティングにはアフターケアとメンテナンスが必須要素である

 

我々は「アフターケアである上質な手洗い洗車」と「メンテナンス」を
実施する「立地」「設備」と「人」というインフラをすでに持っている強みを活かし、
「アフターのお世話まで出来るコーティング」を提供することで、
多くのユーザーの期待に応えることが出来るはずだ。
また、快洗隊での高額コーティングの施工販売傾向を見ると、
全体の70%以上が新車と車検時での施工であり、
ユーザーが新車を購入時にわざわざカーディーラーのコーティングを断って、
我々の店舗に新車を持ち込むケースが目立ってきている。
また車検の販売時にコーティングの施工が出来るのは
我々の立場としてのメリットであり、
流れはこちらに向いていると考えられるのではないだろうか。

 

 

※「アフターケア・メンテナンスの出来るコーティング」と「繰り返すコーティング」が、
実は「車美容」或は「車BIYOH」の新しい概念。

 

「KeePre」は数ヶ月のサイクルで繰り返す「車の美容的なコーティング」であり、
実は、ユーザーに車を長くキレイに乗っていただくために
最も理にかなった方法であると考える。
それはKeePreの基本となっている「塗装面改善の理論」が特許として登録され、
その特許が「グッドカンパニー大賞・新技術事業化推進賞」の対象ともなり評価されている。
今後も「繰り返すコーティング」として「KeePre」は
正しい「車美容」のあり方として成長することを確信している。
しかし、「新車から○○年間保証コーティング」が急速に普及している中、
一回目に長寿命で高性能なコーティングを施工し、
そのアフターケアとして高品質な手洗い洗車と定期的なメンテナンスを
繰り返すという形の「車美容」も、強力な武器になることは違いない。
「繰り返すコーティング・KeePre」と、
今後我々が提唱していく「アフターのお世話まで出来る高性能コーティング・
ダイヤモンドKeePre・アクアKeePre」などが、
「車美容」或は「車BIYOH」としての概念で
「日本に新しい洗車文化」を作り上げる日は近いと感じている。

 

 

 

 

今朝5時半、義父が逝った。
今日は二日分の仕事をした上で、明日葬儀に向かう。
男は、何にも増して仕事をきちんとするべきだと思う。
それが、日本の男として生きた義父への供養だと思う。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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