2008年03月14日(金曜日)
1866.展示会に出展すること
初めて展示会に出展したのは10年位前のこと。
KeePreを全国展開し始めてすぐの頃だ。
全社を上げて、それこそ全力投球で展示会に望んだことを憶えている。
たくさんの小間を借りてかなり大きな場所に、時にはF1カーまで持ち込み、
大掛かりなブースを作って、必死にビジネスチャンスを探すために、
今では考えられないような大金をつぎ込んだものだ。
しかし、そこにいくらお金をつぎ込み、力を注いでも、
それが直接ビジネスにつながることは極めて稀で、
今持っている仕事の縁は、
やはり日頃の地道な活動から得られている場合の方が圧倒的に多く、
費用対効果を直接的なところに求めると、展示会への出展は割に合わないことになる。
そんな感を強く持っていたことと、
ここしばらく、やることが多く忙しくて
展示会の類には二年間出なかった。
しかし、今回は「純水機」が、カーディテイリングの業界に注目されていることと、
私たちの活動が今の範囲に固着し始めている危機感もあって、
久しぶりに出ることにしたのだった。
展示も昔のように派手にしなくても、
その内容さえ十分ならば、
決して派手にしなくてもそれなりの効果はあると考え、
一昔前の五分の一の予算で済ませ、
人員配置も必要最小限にとどめ、それも東京営業所のスタッフを中心にして、
考え得る限りに経費を切り詰めた。
資料もすでに持っているものだけで済ませた。
今日で二日目が終わり、ホテルに帰ってきたところだが、
十分の手ごたえを感じている。
特に純水機・快洗ROの注目度は高く、
多くの人が「純水」に興味を持っていたことには驚いた。
そうは言っても
展示会は直接的にビジネスのつながることは少ないし、
展示会で物を売ろうと思っても期待はずれになることが多い。
しかし、それを承知の上で、
新しい出会いを求め、
今までお世話になっている人とも改めて色々なお話が出来るところに
展示会に出店するすべての意味がある。
そう割り切ると、展示会は楽しいものである。
しかし展示会場では皆ほとんど立ちっぱなしで、
大変ではある。
それにあまりに経費を切り詰めて、
グリットにも無理を言って安く展示を作ってもらったせいなのか、
両面テープでくっつけたデカイ展示パネルが、
突然はがれて落ちてきたのにはびっくりした。
加えて、それを連絡したら、
グリットの竹内君がすぐ電車に乗って名古屋から駆けつけたのにもびっくりした。
失敗は失敗。
それを強い立場で怒鳴りつけても、何も解決しないし、誰も喜ばない。
私も昔に比べるとほんの少しは広くなれたのかなと思う。
東京に引っ越すつもりで頻繁に来るようになって、
東京の街の風景も、徐々に自分の風景になってきたような気がする。
私たちのブースに、何と、
ゴルフGTIカップレースで一緒に走っている大田中さんが来られた。
富士のレースで大田中さんのゴルフにひどくぶつけたことを、
あらためて謝ったら「いい、いい、レースなんだから。」と言ってくれた。
今年のレース、どうしようか散々迷っていたが、
やっぱり出ようと思った。
一日目が終わった昨日の夜。
東京で大変お世話になった方の一人が転勤で名古屋に行かれることになって
東京に引っ越すつもりでいる私と入れ違いになり、
もう一人の方も東京でも畑違いの部署に配置換えになるということで、
そのお二人の「送別会」をやった。
新宿の焼き鳥屋である。
それまで仕事の話以外ほとんどしたことがなかったのだが、
送別会ということで、仕事以外の話でしっかり盛り上がり、
あまりにも、あまりにも楽しすぎて、
普段の(たぶん)三倍以上のお酒、ビール・日本酒!・焼酎を飲み、
今日の午前中は、頭の中にヒヨコが三十羽以上いるような感じで、
思考能力が十分に一以下になっていたのはあくまでも酒のせいである。
しかし、それにしても酒は楽しい。
人との縁はありがたい。
展示会もあと一日である。
皆と一緒にがんばろう。