谷 好通コラム

2019年06月08日(土曜日)

6.08.復活を手探りする。

今、新東名を走って富士スピードウェー(FISCO)に行くところです。
と言っても何かレースがあってそれを見に行く訳ではなく、
私がレースカーに乗り走ろうと思って向かっているのです。

 

私は、40才を過ぎてから、
レーシングカートを手始めに四輪でのレースをずっとやって来ました。
それはスーパーGTとは比べ物にならない小さな草レースでしたが、
それでもレース参加に必要な国内Aライセンスを持って、
ゴルフGTIレースなどの公認レースに年5レース×5年くらい出ました。

 

一時は本格的なインタープロトを本気で練習し始めましたが、
途中で腰を痛めて、断念し、それ以来レースそのものに出ることをやめました。
あれから三年くらい過ぎて、
この3月、腰の手術を受け、すっかり痛みが無くなって、
また、うずうずと虫が動き出すように乗りたくなって、
今、FISCOに向かっている訳です。

 

体は、レースをやめた時点から比べると、
腰の痛みは全快していても、
筋肉の衰えがひどく、
まっすぐきちんと歩けないくらいダメです。
こんな状態が進めば、いつか寝たきり老人になってしまうので、
歩けばいいのですが、
元々悪い左足首が変形していて、多くは歩けません。
しかし代替えとしてプールの中を歩くとか、エアバイクとか、
色々方法はあるのですが、
いずれも本当につまらないので、
それらのリハビリは「やろうっ!」と言う気にならず、今に至っています。

 

やりたいと思うのは、やっぱりレースなのかもしれません。
そんな気持ちを先月のブログに書いたら、
色んな人が「また、レースをやればいい。」と勧めてくれて、
ある友達が、
私が出来るクラッチレスの車でのレースを見つけて来てくれたのです。
一ツ山レーシングという個人のレーシングチームが、
アウディのA1を使って、ワンメイクであり、
しかもレンタル制でのレースのシステムを造っていたのです。

 

アウディはフォルクスワーゲン社が親会社であり、
私が依然出ていたゴルフGTIカップレースと同じ仕組みの
クラッチレスのDSGというミッションを持っています。

それで、一ツ山レーシングさんに電話をして、
そのレースに出たいと申し出て、まず、試しに
そのレース仕様のアウディA1でFISCOを走って見ることにしたのです。

 

それでFISCOに向かっている訳ですが、
やはり、迷っています。

 

レースをやめてから三年と少し経っているだけですが、
もう67才になっていて、運動能力と視力などは明らかに落ちている。
高齢者の交通事故が増えて社会問題にもなっているいまどきに、
じじいが今さら、もう一度レースをやりたいなどと言って、
サーキット再デビューなんかしていいのだろうか。
それ以前に、激しい運転は返って体がおかしくならないだろうか。
色々と迷った挙句、
とりあえず、乗って見るだけ乗って見よう。
懸念を恐れてやらないのは、あとで後悔を招くだけかもしれない。
やって見てダメだったら、やめればいい。
とにかく、やって見るだけやって見ようと決めたのです。

 

とりあえず走ってみます。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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