谷 好通コラム

2007年12月09日(日曜日)

1793.プロと頭のチャンネルの数

ここ何日か深く考えさせられることがあった。
快洗隊により近く直接的に関わりを持つようになったからだ。

 

快洗隊の提供するサービスの在り方が、
世の中の人たちに広く求められているものであることは間違いない。
その確信はますます強くなっている。
それどころか社会の変化の方向が、
ますますこのようなサービスに対する欲求が強くなっていることも間違いないと思う。

 

その欲求に応えるためには、
快洗隊がどのような形を持っていなければならないのか、
どのようなサービスを、どのような方法で、
またどのような環境の中で提供すれば良いのか、はっきりとイメージが固まってきた。
そしてそれをどのように実践すればいいのか、
具体的に実践する人たちはどうあるべきなのか、
あるべき姿で実践する人たちをどのように作り上げ、どう維持するのか、
また、どう広めるのか、
全体像が見えてきたような気がする。

 

一番重要なポイントは人であろう。
その構造を高いレベルで実践できる人をどう育てていけるのか。
自らが持っている能力を最大限に発揮できる人をどう育てるか。
そこが一番むずかしいところであるが、
実現できれば、それはビジネスとして最大の強みにもなる。
逆にそれが実現できなければ、
「日本に新しい洗車文化を」という目的は、成り立たない。

 

人づくりのポイントは“成功”である。
そう思っている。

 

成功こそ人づくりのポイントである。

 

そのために、
あるレベルの能力を持ち備えていて、
普通の正常な価値感さえ持っていれば、
その人にとって最大の成功を実現できるビジネスモデルを持たなければならない。

 

成功は人を変えることができる。
成功がその人の能力を最大限に引き出すもっとも早道であり、
ほとんど唯一の方法かもしれない。

 

世の中の人たちに喜んでいただけて(顧客満足)、
働く人たちも幸せになれ(従業員満足)、
自己の力で拡大できるだけの収益性を持ったビジネスモデルを作り上げることが、
ビジネスの成功の条件であるだけでなく、
それを支え実践する人たちの、人づくりに不可欠なことなのだろう
逆に、どんなに優れたビジネスモデルでも、
それを実践する人たちの能力が高く、
その能力を発揮するモチベーション(動機)がなければ、
そのビジネスモデルの持っている力を十二分に発揮することは出来ない。

 

従業員満足は、顧客満足を実現する仕事の中でこそ作り上げられる。
これは一つの動かすことのできない方程式である。
顧客満足は、従業員満足があってこそ作り上げられることが出来る。
これも動かさざるべき方程式である。
そして、この二つの方程式を成立させるには、
それを支えることが出来るビジネスモデルを作り上げることだ。
そのことに、やっと気が付いた。

 

人は、ある程度の能力を備え、正常な価値観さえ持っていれば、
とんでもなく高い潜在的な能力を持っている。
その能力を封じ込めているのは、
自分のマイナスの経験であり、
自分に対する不信、あきらめ、そしてその裏返しの虚勢。
あるいは自分の今いる環境への不信、不満、あきらめ、そしてその裏返しの虚勢。
自分の潜在能力を封じ込めているのは、
まさに自分自身であり、自分自身でしかない。

 

そこからの脱出は非常に困難である。
なぜならば、自分の限界を作っているのが自分自身であることに気が付いていないからだ。
たとえそれを言葉で言われても、とても信じられないからだ。
自分自身が持っている限界を鎖と例えるならば、
自分を縛っている鎖は、当然、他人が作ったものであって、
自分はその鎖に“縛られている”と思い込んでいるが、
実は、その鎖は自分自身で作ったものであり、
実はそんな鎖に縛られもいないことに気が付いていないだけ。
そこが困難なところだ。
(これはどんな自己啓発セミナーでも共通のテーマである。)

 

しかし、実は、その鎖から脱出するには努力も金も何も要らない。
縛られていないことに気が付けばいいだけ、なのだから。

 

なかなかいい表現が出来ないのだが、
「自分の頭の中のチャンネルを変えればいい」と言うか、
あるいは、「自分を動かしているシフトのポジションを変えればいい」と言うか、
私が昔、受けたことのあるセミナーではそれをトランス(変える)と言っていた。
私はむしろ「頭のチャンネルを変える」という表現をすることが多い。

 

自分が作ってしまった鎖、
つまり限界から脱出するのに一番簡単で確実なのは、
「成功」することだ。
自分には出来ないと思っていた事が出来た時、つまり成功した時、
そんな事を出来ないと思っていた自分が、
実は出来る能力を持っている人間であったことを知ることになる。
頭の中のチャンネルが一つ変わったことになる。
「成功できる自分」というチャンネルが増えたことになる。
しかし、出来ない自分というチャンネルも残ったままである。
チャンネルが変わったから、前のチャンネルが消えるわけではない。
チャンネルが増えただけだ。
たとえば、成功店にいた店長が、
転勤などで成功していない店の店長になったら、
すっかり成功していない店にふさわしい駄目な店長になってしまう場合がある。
それでも、「成功できる自分」というチャンネルをすでに持っているので、
何らかのきっかけで成功店の店長のチャンネルに戻り、
不成功店の建て直しをきちんとしてくれることの方が多い。

 

私もいくつかのチャンネルを持っている。
自信満々のチャンネル。
自信がなくなって落ち込んでしまう自分のチャンネル。
女性に緊張感を持ってしまうチャンネル。(昔、女性に振られた経験がトラウマに?)
レース場でのチャンネル。
客になりきれるチャンネル。

 

私の仕事上の特技は、実はこの「客になりきるチャンネル。」にある。
どんな時にも、どんな所にいても、
私は瞬時に、客になりきって店を見たり、商品を見たりすることが出来る。
このチャンネルは仕事上実に役に立つ。

 

成功できる人を育てるには、
成功させて「成功できる自分」というチャンネルを
その人に持たせることではないだろうか。それが一番早道であるのだろう。
逆の言い方をすれば、成功させることが出来ない経営者は、
成功できる人を育てることは難しいとも言える。
しかし「成功できる人がいなければ、その店舗を成功させることは出来ないのではないか。」
と言われるかもしれないが、
それは「鶏が先か卵が先か」ということで、
最初にその店を成功させるのは、経営者自身であろう。
そういうビジネスモデルを作り上げることも必要だ。
そして、その成功を一緒に作り上げたスタッフに「成功できるチャンネル」を持たせ、
後はねずみ算式で、成功チャンネルを増やしていくのだろう。
言葉で言うのは簡単だが、もちろんそんなに簡単なことではない。
私自身も出来ていないことであって、
書いている本人がそうしなくてはイカンな、と思って書いているわけだ。

 

 

チャンネルを変えるといえば、
一昨日、「なるほど」と思わされたことがあった。
また、あの「今岡友美」のジャズを聞いたのだ。
その日の夜、アイ・タックに影響力を強く持っている洒井さんと一緒に飲んだ。
(彼はアイ・タックの影の相談役、顧問とも言えるありがたい存在で、影響力大。)
場所は栄のお好み焼き屋さん。(安くてうまい!)
酒井さんはもともと芸術家であって、ジャズミュージシャンでもある。
彼と飲んだあとは、やっぱり一緒にジャズを聴きに行きたい。
そう思って事前に栄周辺のライブハウスを調べていたら、
すぐ近くの「キャバレロ」というライブハウスで、
当日「今岡友美」がライブのスケジュールに入っていることを見つけた。

 

何週間か前、銀行の「音楽鑑賞会!」で彼女の歌を聴いて感動したので、
これはぜひ、もう一度、彼女の歌を聴こうと思って、洒井さんを誘ったのだ。

 

ジャズのライブハウスは総じて狭く、ごちゃごちゃしているところが多い。
「キャバレロ」は、まさにその典型で
入っている客層も、かなりうるさいジャズ好きが多そうだった。
そんな中で、今岡友美はすごかった。

 

歌を唄っていないときは、
まるで中学か高校の女の子のように可愛い話し方をして、
それが小柄な彼女の見た目に合っているのだが、
歌を唄いはじめたら、全くの別人である。
チャンネルがガチャガチャと大きく変わったように。
激しく、切なく、セクシーに、全身全霊で唄う。
あ~~プロなんだ。
「音楽鑑賞会」で見た今岡友美でもない。
あの時のチャンネルともまったく違うチャンネルの彼女が唄っていた。
「音楽鑑賞会」での彼女も大好きだったが、
ライブハウスの彼女の歌も全く違う意味で好きだ。また、感動した。
プロってこういうものなんだな。

 

一緒にいた畠中君も、
ジャズにはうるさい洒井さんも「いい~~、すごくいいね~」
みんなに本気で、聴かせたくなった。

 

 

ISO3200で撮った写真なので、実際にはこんなに明るくない。今岡友美登場の前の場面

 

 

すっかりみんな彼女のファンになってしまったので、
「みんなで追っかけでもやるかね?」と言ったら、
「できっこないでしょ。あなたのあんなスケジュールで」と一蹴されてしまった。
確かにそりゃそうだ。

 

3日前、岡崎店のみんなと飲んだ。
トップの成績の達成会である。

 

 

結城は相変わらず、カメラを向けると変な顔をしたがる。

 

 

アイ・タックの影の経営者、酒井さん

 

 

昨日は知立店で達成会、みんな車で来ているので飲み会ではない。
達成食事会である。

 

 

知立店大好きの横山さんが「煌君」を連れてきてくれた。
横山さんもかわいいが、赤ちゃんはみんな本当にかわいい。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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