谷 好通コラム

2007年11月08日(木曜日)

1770.近藤君のポッチャリ

4日間の出張の後、一昨日、昨日と二日間続けて事務所にいた。
起源の迫っていた仕事をしゃにむに片付けて、
今日また三日間の出張に出てきている。
神戸、大阪、札幌、東京、もてぎ、そして日曜日には結婚式に出席。
事務所にいるのも仕事がはかどるので好きだが、出張も好きだ。
たくさんの人に会えるし、その場所に応じて季節を肌に感じることができる。

 

家に帰るのも好きだ。
疲れて家に帰って、緊張感をいっぺんに抜き、ため息をつく。
「あ~、くたびれた。」
私の家での第一声は必ずこれだそうだ。
最近は、快洗隊に行ったりプロショップに行ったりしていて、
それで、つい、夜はみんなと酒を飲んで帰ることが多くなった。
酒を飲んでも、ホテルに帰ると目がさえていて、PCにかじりつくことが多いが、
家に帰ると目がトロンとなって、
PCを開いてもメールの返信を書いて終わってしまうことが多い。
目を開いていられなくほど眠くなるのだ。
最近このコラムに隙間が多くなっているのは、そのせいである。

 

朝起きるのは辛くない。
かといって、朝早く目が覚めてしまって困っていることでもない。
午前7時まではぐっすり眠っていられるが、
前日遅くまで起きていても朝の目覚めはいい。
すぐ眠れて、ぐっすり眠り、すっきりと起きられることが、
私が元気でいられる原動力なのかもしれない。

 

特に最近はすっかり涼しくなって寝苦しいこともなく、
布団の暖かさが心地よいのはこの世の極楽のようである。
「はぁ~ 極楽、極楽、」

 

“極楽”とは、”極めつけの楽しみ”か、

 

昨日の夜、快洗隊・東海店と鳴海店のみんなと飲んだ。
楽しくって、楽しくって、こういうのも極楽というのかもしれない。

 

 

今、快洗隊・鳴海店には、
快洗隊ダイエットの教祖、と同時に、リバウンドの帝王と呼ばれている近藤君がいる。
彼が入社したのは三年ほど前であろうか、
当時、体重98kgであった彼は、
研修中も体の動きが鈍く、
何をやってもすぐに息が上がり、技術の憶えも悪かった。
言ってみればただのデブ(私と一緒だ)

 

私は当時、快洗隊の社長であった畠中君にコソッと言った。
「彼、ちよっと無理なんじゃない?
無理なことを無理にさせても本人がツライだけだ。
早く、『君はこの仕事にはあっていないみたいだね。』って
言って上げたほうがいいんじゃない。」と、
しかし畠中君は、
「本人が『頑張ります』って言ってますから。」と言うので
そのままにしておいたら、なんとか研修期間は終えた。

 

やがて鳴海店に配置されて、
おりしも夏真っ盛り、
忙しい鳴海店で、デブの近藤君が痩せはじめた。
元々ほとんど運動をしていなかったという近藤君が、
全身運動である洗車を仕事としたので、
体にとって、とてもいい運動になったのだろう。
体重が減ってきたので、
彼の奥さんが「これはいい、ついでにダイエットさせちゃお。」と、
彼の食事を絞ったらしい。
いい運動をして食べ物を絞れば、当然、痩せる。

 

その結果、近藤君はなんと、わずか何ヶ月かで30kgも痩せたのだ。
98kg⇒68kg。
30kgも痩せるとまるで別人である。
正直言って、どこか体を悪くしているのではないかと心配したくらいだ。

 

彼は彼で、デブの時とはまるで違い、軽いフットワークになって、
バリバリ仕事が出来るようになった。
「太っていた時が嘘みたいに、軽く動けるようになりました。」
良かった、良かったである。

 

洗車は、ビリー何とかというダイエット体操のように全身運動なので、
快洗隊に研修に入ったり、入社すると、
みんな必ず何キロかは痩せる。
これを快洗隊ダイエットと言っていたのだが、
「快洗隊は、入るとゲッソリ痩せるほどツライらしい。」という変なうわさが立って、
快洗隊に入ってくる人がいなくなるのではと心配したが、
近藤君の30kg痩せが、「5kgぐらいの減量なんて大したことない。」と、
変なうわさになるのを封じたか、
あるいは一層煽ったか。

 

しかし、その近藤君が、ここ何ヶ月かでまた太ってきた。
すでに82kgまで戻ったと言うことで、
30kg痩せて、14kg戻ったことになる。

昨夜、彼らと飲んだ時、
「いったん痩せたものがまた太ってくると、仕事がツライだろう。」
と、近藤君に言ったら、
「イエ、全然そんなことないですよ。デブの時とはまったく違います。楽ですよ。」
と言う。

 

そういえば、82kgまで戻ったとはいえ、98kgのデブの時とは、
顔の表情が全く違う。締まっているのだ。

 

要するに、筋肉が着いたのだ。
運動をせずにブヨブヨに太っている時の98kgと、
一生懸命仕事をやって筋肉が着いてからの82kgでは、
全く体重の質が違うのであろう。
むしろ、68kgの時の顔よりも健康的でいい表情をしている。
確かに本人が言うように「今の方が仕事が楽でぜんぜん辛くない。」のは本当だろう。

 

彼に聞いた。
「食事を我慢するダイエットをして、ツライ思いで痩せるのと、
食事を楽しみながら仕事をして、あるていど太るのと、どっちが楽しいかい?」
近藤君
「そりゃ、今の方が楽しいですよ。もうこれ以上体重も増えないようですし。」

 

そうなのだ。
無理をしてはいけないのである。
痩せるというのは健康のためであり、
痩せること自体は目的ではなく手段なのだから、
全身運動である洗車をいっぱいして、楽しく食事をして、健康であれば、
それが最高なのだ。

 

会社だって同じだ。
多少でも肥満体質になっていることに気が着いたならば、
スリムにならなくてはと、ギチギチに経費を詰めていく事は一時的には絶対必要だ。
しかし、経費をギチギチに詰めているだけでは、筋肉がつかない。
詰めると同時に、激しく動いて、活動をして、活性化して、
新しい力をどんどん着けて、会社全体の力、つまり筋肉を着けた上での、
積極的な先行投資は、ブヨブヨの時の投資に比べて
はるかに効果的であるはずだ。

 

 

彼は続けて言った。
「僕は今、太ったんじゃなくて、ポッチャリしたんです。」
う~~~ん。
せっかくの近藤君の言葉ではあるが、この意味はよく分からん。

 

1年と5ヶ月前、
2006年5月5日に撮った近藤君。彼はこの時 68kg 快洗ダイエットの教祖であった。

 

 

2007年11月7日、つまり昨日、みんなで飲んだ時にとった近藤君の写真。82kg
手に持っているのは、ドンブリいっぱいのアイスクリームである。
(肉と飯を山ほど食べた後で)
彼は今、健康リバウンドの帝王である。

 

 

三日前、キーパープロショップ四国ブロックミーティングで、
6人で出ていただいた高知の土佐鉱油さんが、
年末の施策として計画していることをバワーポイントでプレゼンをやってくれた。
下の写真はそのトップページである。
私がファンであり大好きな松本民子(マネージャー)さんとのツーショットを、
しょっぱなから見せられて、私はすでにこの時点でギブアップであった。
土佐鉱油さんは何をやらせても破天荒であるが、素晴らしく緻密であり優秀である。

 

 

夕方まで四国プロショップミーティングに出席し、
懇親会は欠席して、明日の朝一番の仕事に備えて家に帰るつもりであったが、
四国の皆さんとどうしても飲みたくなって、
つい結局、飲んでしまった。

 

夜遅くになるが、お酒が飲めない山本所長の車で岡山まで送ってもらって、
岡山に泊まり、岡山から朝一番の新幹線で名古屋に向かえば仕事に間に合うと解ったからだ。

 

夜10時過ぎ懇親会が終わって、会場であった伊予三島から高松の手前まで走り、
四国大橋を渡って岡山に入る。

 

それで気が着いたのだが、私は四国大橋を電車ではもう何度も渡っているが、
自動車で渡ったのは初めてであった。
自動車用の道路は橋の一番上にあって、
電車のレールはその下にある。
だから、四国大橋は天井のある所を渡っていくのが
電車に乗っている私には当たり前になっていたのだが、
天井のない橋の上の道路を、夜、しかも雨が降っていて海も何も見えないと、
ただの道を走っているようで、実にあっけなかった。

 

 

昨日の話、先月より管理本部の部長になった畠中君が、
コピー機の業者さんと値交渉をしていた。
前任の池本さんは値段の交渉が実にうまく、びっくりするような購買をしていたので、
畠中君も負けじと一生懸命交渉しているのだろう。
みんなたくましくなる。

 

 

今日の午前中、北神戸店で「5分だけ居眠り」をやってきた。
それで、ふと気が着いたのは、
この北神戸店、ガソリンスタンドでもないのに、
お客様の前のガラスに「金網」が入っていた。お客様が作業を見るのに実に邪魔だ。
この店舗を作ったのは、普段ガソリンスタンドを作っている業者さんなので、
何も考えず、当たり前のように『金網入りのガラス』を使ったのだろう。
こんなことを、今まで気が着かなかったのは、
やはり、私たちがお客様の場所に行かなかったからなのだろうと反省する。

 

 

午後から、箕面の大阪営業所で「純水機と快洗FIT-X」の発表会と、
キーパープロショップ大阪ブロックミーティング。
二十名を越える参加者で熱気ムンムンである。
その後の懇親会は御無礼して、
関西空港から札幌に飛んだ。
明日朝一番から札幌で、
どうしてもやっておかなくてはならない要件が出来てしまったので、
皆さんと飲みたかったのだがしょうがない。

 

関西空港からの最終便で千歳に到着して、
今は、千歳空港内のホテルである。
ここは空港からまったく歩かなくていいし、すすき野の誘惑もない。
ちょっと寂しくはあるが。。。。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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