谷 好通コラム

2019年05月29日(水曜日)

5.29.北海道>釧路>霧多布>鷲の巣の森>・・ひぐま

私が北海道を大好きなのは、
昔、畑正憲さん(通称ムツゴロウ)の本に夢中になっていた時期があって、
彼の本は私の知る限り何十冊もすべて読みました。
そこに出てくる北海道の自然が素敵で、
彼が1年間、家族で済んだことのある無人島・瞼暮帰島を
見に行ったことがあります。
約三十年前、
独立して、三年か、四年後、仕事が行き詰った頃でした。
その時泊まったのが「ペンションポーチ」という名の宿でした。
そのペンションのアトラクション企画に「瞼暮帰島冒険」があって、
それに参加して、ペンションのオーナーの瓜田さんの漁船で向かい、
瞼暮帰島に上陸して、その自然に感動しました。
私が瓜田さんを信用したのは、
瞼暮帰島の上の草むらをみんなで歩いている時に、
一緒にいた客の子供が、
無邪気に草の花を手で払っていた時に、
「花が可哀相だから、そんなことをしちゃダメだよ。」と、
マジな顔をしてその子をたしなめたことだったかもしれません。
その言葉と態度がすごく自然で新鮮だったのです。

 

ペンションポーチに私が最初泊まった動機は、「瞼暮帰島」でしたが、
それよりもペンションポーチは、
霧多布湿原という巨大な素晴らしい湿原の脇にあって、
何度かここに泊まりに行くうちに私は、
瞼暮帰島よりも霧多布湿原の素晴らしさが目的になったのです。

 

北海道の東に位置する道東の釧路空港から約100km、
レンタカーで約2時間走ると、
霧多布湿原のペンションポーチに着きます。
その脇に、自然保護を唯一の目的とする
「認定NPO法人ナショナルトラスト霧多布湿原」の、事務所があって、
そことのお付き合いがちょっとあって、
その縁で、
ペンションポーチの目の前の海に浮かぶ瞼暮帰島が、
まともに見えるポーチ側の海岸、
幅50~60m×約600mを、
昔、漁師さんから買い取って持っています。
と言っても都会の土地からすれば本当に安く、
ただ同然で申し訳ない程度ですが。
今は、地元の方々が、盆踊りなどで利用していただいていると聞きました。

 

あれからまた同じような縁があって、
今度は霧多布湿原の山側になり水源とも言える森を手に入れました。
昔から鷲(オジロワシやオオワシだろうか)が巣を造って棲んでいて、
その一帯を地元の通称「鷲の巣の森」というそうです。
何かの地図にも出ていました。
瓜田さんによると「ヒグマと狸と鷲」が棲んでいる豊かな森だそうです。
(ヒグマが棲んでいるのは本当にうれしい)
それに続く広大な湿地帯霧多布湿原の一部を、
地元の旅館のご主人が先祖伝来で持っていたものを譲ってもらいました。
おおよそ1km四方ですが、
山と湿地ですので、また本当に申し訳ない程度ですが、
4年前に上場した時に出たキャピタルゲインを使いました。

 

両方ともきちんと登記できているのですが、
瓜田さんとNPOを信用して買ったので、
まだ見ていないので、
今回はそれを見てみようという目的と、
このNPOが無税で譲渡できる「認定NPO」なので、
死ぬまでに譲渡して、
永久に自然を保全する状態にする手続きを進める為です。
しかし、その土地に名を残すつもりもなく、
これは信念なので、最初からそうするつもりだったので、
何の義務もなく、何の事情もなありませんが
ただ、そうすべきと信じて、そうします。
だったら、ここに書かなくてもいいのですが、
隠すべき秘密でもないので、書きました。
会社のみんなも知っています。
それどころか、会社の主だった幹部は実際に霧多布湿原に来て、
ペンションポーチにも泊まっています。みんな知っていることです。
北海道>釧路>霧多布>鷲の巣の森>・・ひぐま・・ですから、
決して大きなことではありませんが、
今、特定の外国人資本が、北海道の水源地を買い漁っているとも聞いています。
それを少しでもブロック出来れば、少しは意味があると思っています。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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