谷 好通コラム

2007年10月10日(水曜日)

1749.五年と十年の時間

昨日の夜、先週のSUGOで傷めた胸がまたひどく痛み始めた。
傷めてから二三日後にはほとんど痛みも引いて、
もう大丈夫だと思っていたのに、今度は上を向いて寝ていても息をするのが辛いぐらい。
これはどうしたことかと心配になって、とうとう整形外科に行った。
会社から近くの整形外科で、
もう何年もお世話になっていないのでカルテなど残っていないだろうと思ったら、
「谷 好通さんですね。平成12年に来て見えますよ。」と言う。
もう自分の意識の中から忘れてしまっていた所に五年前の自分の足跡があって、
なんとなく嬉しくなった。

 

待合室にはお年寄りが十数人いてサロン化している。
みんなリハビリが目的、だから私の診察の順番はすぐに来た。
診察室の先生は確かに見覚えがある先生なのだが、五年分きっちりと頭が薄くなり
皺が増えていて、まるで自分がタイムマシンから降りたような心境。
レントゲンの撮影室に行けば、
五年前にもいたX線技師のおじさんが、
五年前と同じようにぶっきらぼうで、五年分の無愛想が加わっていた。
ますますタイムマシンの心境である。

 

診断は、左右の肋骨をつないでいる軟骨の部分に
たぶんヒビが入っているか傷んでいるとの事。
先生「痛みは一ヶ月ぐらいは続くけど、心配をするほどではありません。」
私「じゃあ、痛くてもかまわず動いていていいんですか?」
先生「痛いだけです。痛ければじっとしていてもいいですが、痛いだけです。」
私「週末にレースに出るかもしれませんが、かまいませんか?」
先生「レース?・・・・」
私「かなり激しい運動ですが、かまいませんか。」
先生「まぁ、痛いだけですけどね。・・1ヶ月で直りますけどね。・・」

 

五年前と同じ先生の柔和な表情に、
「へんなオッサンが舞い込んできた。」の戸惑いがチラッと見え、面白かった。
いずれにしても「痛いけど気にせずに好きなことをせよ。」ということらしい。
一度直りかけた痛みがぶり返したのは、わたしの”ひどく悪い寝相”が犯人らしい。

 

ならば、好きなことをやらせてもらおうか。(なんちゃって)

 

 

ちょうど十年で、快洗隊・刈谷店が店を閉めた。
明日からリニューアル工事が始まるのだ。
今日の夕方、刈谷店に寄ったら快洗Bossとウィザードが撤去され、
あらゆる機械類と設備が片付けられてガランとしてしまった刈谷店は、
10年の歴史を物語るように古びて見える。
さっきの病院で五年の時間の流れの長さを感じたあとの10年の時間の長さは、
やはり、その二倍の時間の長さを十分に感じさせるものだ。
これがどんな風に新しくなるのか、最低限の予算と時間で最高の変身を果たす。(はずだ)
新しい快洗隊の在り方を占う、12月1日、リニューアルオープンを楽しみに。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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