2007年09月29日(土曜日)
1740.T部長の隠れた才能
今日は仙台に来ている。(もう日付が変わってしまったが)
午前中、仙台営業所でミーティングを全員でやり真剣に話をした。
仙台には今、T部長が週に三日来ていて仙台営業所のてこ入れをやっている。
今期から、色々な職務を持っている取締役を、
会社として力を入れるべき営業所に配置し、
それぞれの従来の活動を見直しているのだ。
今日の仙台営業所ミーティングでの主役は彼である。
彼はアイ・タック技研が設立された時に近い頃から一緒にやってきており、
アイ・タックの歴史を背負っている一人だ。
午前中の会議のあと、SUGOサーキットにやってきた。
10月中旬に行われるゴルフGTIカップレースの最終戦の練習のためだ。
今年最後のカップレースであり、
ひょっとしたら、GTIカップレースそのものの最後になるかもしれない。
(来年の開催計画がまだないのだ。)
そして、私自身のレースに対する参加が最後になるであろうレースでもある。
今年のレースの内容はひどいもので、まともにレースになっていない。
こんなはずではないという恥ずかしいレースが続いた。
思うように体が動かないし、反応が目に見えて鈍くなっている。
ひしひしと限界を感じ、このレースを真剣に最後にしようと思っている。
T部長はレースの大ファンで、特にF1は今宮並みに詳しい。
しかし見るだけであって、サーキットで走った経験は無きに等しく、
SUGOサーキットは初めてであり、GTIカップカーも初めてである。
(ライセンスは持っている)
良かったらちょっと走ってみるかと、会議のあと一緒にSUGOまでやってきた。
まず走ったのは、私で、一年ぶりのSUGOだが、
何とか去年走った時とほぼ同じの1分48.6秒。
次に走ったのが、ベテランの畠中君で1分47.0秒。
最後にちょっとだけのつもりでT部長。
初心者の彼には1分57~8秒で走れれば十分のつもりでいたら、
何とはなっから1分50.0秒を出してしまったのだ。
ほとんど経験のない彼が、
いきなり6年レースをやってきた私の1.4秒落ちで走ってしまったのだ。
これは本当にびっくりしてしまった。
と同時にがっくりしてしまった。
彼がすごいのかもしれないが、私の六年間は一体何だったのか・・・・。
午前中の会議は充実していたし、私の最後のレースの練習もまずまずのスタートではあったが、
思わぬ彼の隠れた才能の一面を見てしまった一日であった。
彼は、きっと大いなる誤解を持ってしまっただろう。
「俺って、ひょっとしたらアロンソ?」
朝、中部空港から仙台に向かう飛行機の中から。
空はよく晴れていた。
いつもよりも南よりの経路を飛んでいるらしく、いつも見慣れた山ではない。
これは何という山なんだろう。
遠くに見えた富士山は、真っ黒な夏の富士山であった。
久しぶりに美しいブロッケン現象を見た。
雲に虹に彩られた飛行機の影が映っている。