2007年09月24日(月曜日)
1738.雨予報が多すぎる?
九月の快洗隊直営店が苦しんでいる。
23日現在で、
既存店での前年同月同期間でやっと103%。
一時は前年割れするのではないかと心配になるぐらいであった。
月末最後に土日があるので、最終的には105%ぐらいは行くのであろうが、
出来れば110%は欲しいところだ。
いずれにしても、苦しんでいることは確か。
要因は何なのか。
天気予報が悪かったことを上げる者がいる。
「月前半の土日にお天気が悪くなる予報が出ていて、
実際には雨は降らなかったのに、
週末天気予報だけで、客足が鈍ったような気がします。」と、
お天気のせいにするならまだしも、天気予報のせいにまでするのか、
と一喝したいところだが、
お客様が、天気予報を見て洗車をするかどうか、
あるいはキーパーまでやるかどうかを決めていることは、
受注時のお客様の反応からみても事実であって、
あながち、ただの言い訳とも言えない。
天気予報は雨の予報を出し過ぎると思う。
たしかに、
「晴れ」の予報を出して「雨」が降ったりすると、気象庁には抗議の電話が多くかかってきて、
逆に、雨の予報を出しても降らなかったりしても文句の電話は少ないそうだ。
だから、係官としては雨の予報を出したがるのは解らない気がしないでもないが、
洗車屋にとっては、まったく迷惑な話で、
愚痴のひとつも言いたくなる。
しかし本当のところ、
お客様の洗車に対する意欲をスポイルしているもっと大きな原因として感じるのは。
やはり、ガソリンなど燃料の価格高騰であろう。
家庭において車にかける費用がある程度の範囲で決まっている中で、
どうしても入れざるを得ない燃料に、
予定以上の多くの費用が要ってしまう現状では、
なかなか洗車にお金が回りにくいのは、残念ながら当然であろう。
たいていの車はガソリン40リットルぐらいで満タンになるが、
レギュラーガソリンが100円/リットル程度の時は、
一万円札を出すと、5~6千円がお釣りで戻ってきた。
そのお金で、
洗車プラス室内清掃なども出来たし、
キーパーコーティングも出来た。
しかし、
それが140円以上になってくると、
燃料だけで5千円を軽くオーバーするようになって、
付加価値の高い洗車商品を注文するのに躊躇するのではないか。
あるSSさんの店長さんが面白いことを言っていた。
「最近、レジのつり銭用の5千円札が減らないんですよ。
ガソリンを満タンにすると、一万円札をもらっても、お釣りで5千円札が出ないんですよね。」
たしかに、燃料の販売価格の高騰は洗車というビジネスにとっては逆風であろう。
最近の快洗隊直営店の販売傾向で、
鳴海店の不振ぶりが気になっている。
この店は、名古屋市緑区にあって比較的一戸建ての多い住宅地にあり、
視認性についても入りやすさについても文句のない立地である。
加えて、この店には「手洗い洗車のドライブスルー」があって、
たくさんのお客様に利用していただき、好評である。
運営部長の石川君に聞くと、
「最近、手洗いドライブスルー洗車は順調で、
台数も多く、平均単価も1,700円ぐらいで落ちていないのですが、
オーダー洗車とコーティングが不振なんですよ。
平均単価も落ちています。」という。
しっかりとデーターを確かめて見なければ断定は出来ないが、
少なくとも、この鳴海店では単価の低い手洗いドライブスルーに客足が向いているようだ。
ところが、
直営店全体として単価が落ちているわけではないし、
客数が減っているわけではない。
伸びていないだけだ。
ただし店によってのバラつきはかなりある。
伸びている店、低迷し実績を落としている店、
それぞれであって、
伸びている店の傾向と、落ちている店の傾向を読み取らなくてはならないが、
いま少し時間がかかる。
それにしても、
前年実績を割ることなどほぼ考えられなかったのに、
この9月、それが何軒か出そうなのは異常事態には違いない。
すばやく販売傾向を読み取り、
自分たちの接客の質、商品の質を確認したうえで、
傾向を判断し、その中からお客様の心理、マーケットの心理を読み取り、
時代の要求を読み取って、
適切に手を打っていかねばならない。
洗車、コーティングなど商品の品質は絶対に落としてはいけない。
ここが快洗隊の生命線であることは絶対に忘れてはならない。
販売単価はビジネスとしての生命線でもある。
安易に値下げをすべきではないと思う。
その上で、
今のガソリン価格情勢の著しい変化に対応するために、
少し割安感を感じてもらえるよう、
な企画を考えるか。
どうだろうか、そのような手法は今まで取ったことがない。
今の価格を維持したままで、
洗車、コーティングに「純水」を使うようにして、
付加価値を上げるか。
これなら自信がある。
純水を使った洗車、コーティングならば、作業時間が若干でも短縮されるので、
うまく行けば、同じ価格で生産性を少しでも上げられるかもしれない。
しかし、純水での洗車はせっかく付加価値を上げられるのだから、
ほんの少しでも価格も上げられないだろうか。
いや、純水を使うだけでなく、
今までの手洗い洗車の作業内容までをもっとグレードアップして、
プレミアム製を持った内容にしたうえで、
より高付加価値の洗車、コーティングを新メニュー化するか。
いろいろと考える。
考えすぎると余計に分からなくなってしまうから、
自分の感性を研ぎ澄まして、じっとお客様の気持ちになってみなければならない。
今日また福岡に来た。
大切な仕事だ。
だというのに、
同行の畠中くんは、また運転中の携帯電話で捕まった。
なんと言うか、どう言うか、
まったくもって困ったものである。