2019年05月07日(火曜日)
5.07.遅ればせながら4月のLABO実績主観的解説
今年の4月実績は5月の月初が10連休の後半に当たっていたため、
東証を通じての「開示」が5月7日になってしまったため、
この紙上でも公開が出来ずに、ずいぶん遅くなってしまいました。
(前文)
この解説は、先の「開示」が客観的であるのに対して
これはあくまでも私の主観的な見方を主とした解説であり、
先に開示されたものに対するものではありません。
例えば数値的に差異があれば、それは先の開示された情報が正しいものです。
4月のお天気は全国的に、特に店舗数が多い関東、中部共に雨が少なく、
日照時間も正に昨年並みで穏やかな日が続きました。
例年、ガソリンなどの燃料の値段が高くなると、
燃料以外の車関連の出費が、抑えられ気味になりますが、
ここ最近もそんな傾向があり、若干来店数が減りましたが、
4月終盤から始まった史上初の10連休の影響は大きく、
終盤から来店が伸びて、結局、4月中の来店数は、
既存店ベースで前年同月比97.9%と、微減にとどまりました。
対して、平均単価は既存店ベースの前年同月比で106.8%と、
大きくはありませんが伸びています。
これはサービスメニューの中でも最も付加価値が高く
販売価格も一番高いダイヤモンドキーパー類が、
既存店ベースの前年同月比(以後、単に前年同月比という)で106.7%と伸び、
クリスタルキーパーはダイヤモンドキーパーへのステップアップの踏台的に
前年同月比95.6%と微減しているが、
ダイヤモンドキーパーに伴うメンテナンス類も112.7%と増えているので、
平均単価が前年同月比106.8%と伸びたわけです。
これは、KeePerの認知が進んだことと、
SNSでの評判の高さが、KeePerブランドとしてのネームバリューが上がり、
信頼性が最も求められる新車への施工が相対的に増えたものと考えられます。
特に4月は、新車登録が多い決算期の三月の翌月であり、
新車の納車が多い月なのでその傾向がより顕著であったのかもしれません。
その結果、売上げは既存店67店舗で計348,919千円、
前年同月比104.5%の増加です。
新店12店舗を加えた79店舗で381,940千円、
前年同月比114.4%の増加です。
店舗ごとに見ると、
やはり札幌店の新記録17,665千円(手稲店も新記録6,102千円)が光ります。
これは降雪地域の春、雪解け後、道路が乾いてきてからの
膨大なコーティング需要の表れです。
注目すべきその平均単価で、
店舗として熟成している札幌店では、17,218円/台もあり、
前年の14,674円/台と比べると実に117.3%です。
売上げの前年同月比が108.9%なので、
なんと来店客数は92.8%とむしろ減っているのです。
だから、札幌店の驚異的な新記録は大ラッシュの結果というよりも、
ダイヤモンドキーパー施工台数が前年同月比134%の95台という、
いわば「接客」受注の勝利と言っても過言ではないでしょう。
人時生産性は昨年の8,262円/人時から今年は7,902円/人時と減っています。
17,665千円という新記録をマークしながら、
スタッフの作業の過酷さは僅かながらも軽減されているのは、
見事という他ありません。そのノウハウをぜひ学びたいと思います。
4月1日に58名の新卒の新入社員が入社して、
全員元気にそれぞれの店舗で技術を身に付けつつあります。
しかしその新入生は、まだ人時生産性の計算に算入されていません。
彼らが技術を身に付けて徐々に戦力になってくるのは6月からです。
その加わった戦力が店舗数の伸びの原動力です。
あるいは会社としての新たな成長戦略の根拠となります。
全体としては間違いなく上昇傾向です。
しかし一部の店舗で
前年売上げ実績を大きく下回りつつ、
人時生産性が危険水域の7,000円/人時を上回っていることが、
大変、気になるところです。
このような店舗の一つの傾向は、
たとえばダイヤモンドキーパーの施工台数が減って、
平均単価も比較的低く、
全店舗の傾向に逆行していて、もがいている様子が見て取れます。
そのような傾向が何に起因しているのか、どう再生するのか、
謙虚になって、正しく把握し、真剣に考えて行かねばなりません。