谷 好通コラム

2007年07月04日(水曜日)

1669.違う視点を持つ事

昨日は社員全員が集まっての全社員会である。
関連会社がアイ・タックに合併し、
一丸となってスタートする記念すべき日として7月3日(火)を設定した。
快洗隊店舗を全店休む訳には行かないので定休日の火曜日にしたわけだが、
彼らの休みを潰してしまうことになるわけで、申し訳ないが、
できるだけ全員が集まろうとするとどうしてもこうなってしまう。

 

本社事務所と出荷事務所に電話の番をしてもらう二人を除いて約80名。
本当はアルバイト・パートさんまで入ってもらいたかったが、
(全部入れると130名くらいになるだろうか、ずいぶん増えたものである)
そうすると業務がストップしてしまい
お客様に迷惑がかかるので、社員の人だけに集まってもらった。

 

会の段取りはすべてみんながやってくれた。
何年か前ならば陣頭指揮で何から何までを私が仕切ったものだが、
だんだんみんなに任せるようになって、今年はほとんど何もしなかった。

 

だんだんそうなっていく。
そうなっていかなくてはならない。

 

会社が成長していくにしたがって、組織化が進み、
それぞれに役割分担も進み、よりレベルの高い、よりたくさんの仕事をこなし、
違う次元に進化していかなくてはならないのだ。
いつまでも一人舞台のような気でいてはならない。

 

しかし役割分担が進むと、
それぞれが自分の領域の中だけで物を考え行動するようになって、
全体が進むべき目的が見えなくなってしまう事がよくある。
それぞれの役割の仕事が会社として進むべき方向に沿って行なわれるためには
経営者が全体を掌握した目を持って、
それぞれを進むべき方向に向けていかなくてはならない。

 

経営者、つまり取締役の責を負ったすべての者は、
それぞれの役割を持ちつつ、全体の進むべき道をしっかりと認識して、
進むべき方向にすべての力を向けていかなくてはならないのだ。

 

この会社が、私の個人会社ではなくなっていくには、
これからは経営者たる役員全員が会社を進めるべきであり、
役員全員が会社全体の進むべき方向をしっかりと認識した価値観を持たなくてはならないのだ。
自分自身や、自分の部署のことだけを考えているような狭い了見では、
会社全体を進めていく事は出来ない。

 

取締役と社員とは、地位の高さの差ではない。
ましてや待遇の違いではなく、
持つべき視点の位置が違うということである。
立場がまったく違うということであって、
視点のあり方があらゆる面で違うという事を、早く理解し、
行動し、成果を上げるものが
この会社を担い背負っていく事になる。

 

今回の全社員会で、強くそう思ったのでした。

 

 

そういえばお正月返上で全員、90点以上が合格の検定を受けた。
あの時はみんな燃えた。
あの熱さで正念場である今期を乗り越えたい。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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