昔からガソリンスタンドや快洗隊の店舗を二十軒以上建設してきたが、
建てるたびに思った事がある。

基礎を作ったり、骨組みを作ったりする時は、
見ているこちらがイライラするぐらい
のんびりした空気でゆっくりと仕事をしているのに、
店舗がいよいよ完成するほんの二三日前から、
突然のように大量の業者が入って
ラッシュアワーさながら大混雑で、
｢時間がない｣「あれが間に合わないと完成に出来ないぞ」とか、
ヒステリックな声が飛び交いながら
切羽詰ったように急いで仕事をしている。
それで、必死になって期日に間に合わせるのだ。

「何で、完成日直前になってから、
こんなにドタバタするんだろ。
もっと早くから準備をして、計画立ててやればいいのに。」

そんな風にいつもそう思うのだが、
これはある程度仕方がないことなのだ。

土留めが出来てからしか整地は出来ない。
整地が出来なければ、基礎は出来ない。
基礎が出来なければ、建物の骨格や水道の太い配管を造ることは出来ない。
建物の骨格が出来なければ、壁や屋根を作ることは出来ない。
壁や屋根が出来なければ、天井や内張りやサッシを造り付けることは出来ない。
天井や内張りがある程度出来なければ、電気配線、細かい水道配管が出来ない。
電気配線や水道配管などが出来なければ、土間が出来ない。
土間がなければ、
伝統やエアコンなど大量の電気器具や、衛生器具や、造り付けの家具や、
壁紙や、水周りや、計量器、コンピューター関係、内装のいっさい、洗車機など
いっさいの工事が出来ない。

工事が進んで、店舗としての形がある程度出来てこないと、
つまり、工事の最終場面が来ないと、
建物に付属するものの工事が出来ないので、
工事が完成に近づくと、電気工事業者さん、計量器屋さん、水道工事屋さん、
コンピューター屋さん、壁紙屋さん、そして洗車機屋さんなどの業者が、
一斉に入って、押すな押すなの大混雑になってしまうのだ。

事業も同じようなもので、
土台、基礎にあたる商品作り、それを認知してもらうための企画づくり。
それを組み立てていってビジネスの骨格をつくり、
マーケットを調べ、見当をつけたら色々な方法で働きかける。
やがて見込み客が出来て営業活動が始まり、顧客作りに励む。
注文がやってきたら、発送などの業務が始まる。
商品が顧客の手に渡ったら、その商品の代金を回収しなければならない。
また、商品をキチンと使ってもうための指導も要る。
お金をもらったら、それを計算して記録し仕分けなければならない。

ビジネスが進めば進むほど、やらなければならない仕事の種類が増え、
量が増える。
こうなってくると一人ではこなせなくなって、
人を雇って分業するようになる。
人を雇うと、その人の教育と管理が必要になって、
ルールを作ったりしなければならないし、
また、その人がよく働いてもらうために、その事業のビジョンとか理念とか、
一人の時には自分の中に持っていればいい物まで、
文章とかの形にして行かなくてはならない。

ここまで来ると“会社”であって、
個人の時には関係のなかったたくさんの法律が絡まってくる。

一人の時には、自分のペースでのんびりやっていれば良かったことが、
仕事が進んで大きくなってくると、
信じられないようなたくさんの要素が発生してきて、
てんやわんやと状態になってくるのだ。
そして、「あ～～、こんなこと最初にやっとけば良かった。」とつぶやくようになる。
まるで建設の工事が最終段階に入ると大混雑の様相となり、
最初のころにゆっくりしすぎた事を後悔するように。

この会社も、創業以来２２年も経って関連会社も増え、大混雑の状態になっている。
そこで、関連会社を一堂に集め、
いっぺんに合併して、アイ・タック技研株式会社の一社になることにした。
今年前半に２社と合併して、
７月１日を持って３社と合併、９月にもう１社を合併して、
グループ会社のすべてが一緒になった。
新しいスタートである。

［ホームページリニューアルとBBS掲載断念のお知らせ］

今回の三社とアイ・タック技研の合併が?快洗隊を含んでおりクライマックスなので、
ついでではないのですが、このホームページもリニューアルをしました。
四つのセクションに分かれ見やすくなったと思うのですが、どうでしょうか。
快洗隊独自のホームページもやっとのことで出来上がりました。
http://www.kaisentai.com/

しかし、ずっと長い間がんばってきたBBSは、
本来の目的を外れて、
個人攻撃、特定の企業、店舗に対する誹謗中傷がどうしても絶えず、
かなりのガードもしたのですが、直接関係のない人や会社に迷惑がかかるので、
これ以上は無理であると思い、掲載を断念しました。

よろしくお願いします。

ご意見、ご感想がありましたら、info@sensya.com　まで、ぜひお寄せ下さい。

新しいスタートを記念して、
私の大好きな真夏のオールヌード富士山を一枚。