2007年05月04日(金曜日)
1629.ドライブスル-洗車
ドライブスルーとは、お客様が自分の運転する車に乗ったまま
用を済ます事が出来るサービス。
私の記憶だけでは、
ハンバーグのマクドナルドが日本では一番初めに行なったはずだ。
同じハンバーグのモスバーカーとか、
ケンタッキーフライドチキンとか、ロッテリアとか、
ファストフードのほとんどがドライブスルーのサービスを行なっている。
他にもクリーニング屋がたまにやっていて、
珍しいところでは、処方箋での調剤薬局がドライブスルーを始めたそうだ。
私も昔、改装したスタンドをドライブスルー方式でやろうと企画して、
そのようにスタンドを造ったのだが、見事に失敗した。
給油サービスと会計を別の場所にして、
サービスをスムーズに行なおうとしたのだ。
しかし、お客様の来店が多く、スタッフが多い時にはこの分業はうまく行ったのだが、
オープンイベントが終わって、
スタッフの数が減らしたランニング状態になったら、
給油と会計を別にしていると余分に人数がかかるだけで、ちっともスムーズではなく、
給油をしたスタッフがドタバタと走って会計の場所まで走り、
ハアハア言いながら会計をするという馬鹿な具合となった。
「こりゃダメだ」と、イベント後の一日目、
13台目のお客様が帰ったところでドライブスルーをやめてしまった。
給油のドライブスルーは私の机上の空論であり失敗であり、
この時、ドライブスルーサービスはその運用が難しいものであることを痛感した。
ドライブスルーでファストフーズについで一般的なのは、
洗車機でのドライブスルー。
セルフ式ガソリンスタンドでの標準品のようである。
雨上がりの日、特に黄砂が降ったあと、
ドライブスルー洗車機には長蛇の列が出来る。
ちょっと汚れた車をサッと洗い流したい時は、ドライブスルー洗車は便利だ。
速いし、安いし、車を降りる面倒もない。
特に子供を乗せている時などには非常に便利である。
子供を車から降ろすだけでも大仕事、
待合室でじっと待たせたり、また乗せたりは大仕事であるようだ。
ファストフードのドライブスルーが流行っているように、
洗車のドライブスルーは消費者のかなりの部分に受け入れられ、使われている。
しかし、ドライブスルー洗車は、それようの洗車機を買って据えつければ、
誰でも、いつからでも出来るものであって、
今ではすっかり台数が増えてしまって、
昔のようには洗車処理数を稼ぐことは出来なくなった。
水洗い洗車1回100円なんてバカバカしいような安売りも目立ち、
ドライブスルー洗車機による売り上げは、多くの場合わすが20~40万円程度で、
水道代、電気代、メンテナンス代などを考えると
とても採算の取れる状態ではなくなっている場合が多い。
快洗隊鳴海店で「手洗い洗車のドライブスルー(Ryko)」を始めたのは2年前。
最初からかなりの来店数があり、
今では、このサービスの常連客がかなり出来ている。
特に黄砂が降るようなシーズンには、ドライブスルーが大繁盛する。
四月は691台の処理台数で、
平均単価が約1,800円あるので売り上げ金額は約115万円。
しかし、それ以外の月では売り上げは約半分とちょっとである。
年間を平均すれば70万円以上か。
採算はドライブスルー単体でもなんとか取れているが、
水道代とか電気代が異常に高いし、
設置時にキュービクルを設置しなければならないなど、色々と問題はある。
一番の問題は、
ドライブスルーの利用者は、
コーティングなどの高価格商品に中々エスカレートしない事だ。
ここをどう解決して、どのように収益化していくかが、
二年間に蓄えた私たちのノウハウであるが、
そう簡単ではない。
今月、Rykoドライブスルーがフル活動した鳴海店の洗車実績が3,308千円、
鳴海店より狭く、設備的には旧式であるはずの安城店が4,560千円、
鳴海店より固定客の蓄積が、まだウンと少ない岡崎店が3、870千円。
これをどう考えるのか。
繊細に分析し、手洗い洗車ドライブスルーの可能性と、
ノウハウを構築しなければならない。
今日の朝、鳴海店に行ってきた。
この店のスタッフは、非常に動きが良く、チームワークも良く、
見ていて感心するほどスムーズに店を運営していた。
技術的にもスピードも全く問題ない。全員優秀なスタッフたちである。
来店客数も多い。
新マネージャーの成住君も、実にマネージャーらしく動き、安心できた。
こんなに感じよく回転している様子は、
私の見た感じでは楽に400万円を越していておかしくないのに、
それがなぜ330万円にとどまっているのか、
今月の鳴海店の実績は決して恥ずかしいものではないが、
この数字は合点がいかない。
その理由に、手洗い洗車ドライブスルーの存在があるのか、
まったく別のマネージメントの問題なのか、よくよく調べて見なければならない。
Rykoのランニングコストと設置時のコストの高さは、
「快洗Wing」のドライブスルーバージョンを作り上げることで解決したが、
まだまだ解決しなければならないことがいっぱいある。
すでに二軒のSSで「快洗Wing」のドライブスルーバージョンが設置され、
これから本格的なノウハウの展開が始まる。
この二軒を成功させる事が、私たちにも財産になるわけだ。
全力を尽くす。