2007年01月25日(木曜日)
1560.忘れ物王者復活
仙台に飛ぶ前の日、
会社に行くために家を出て、しばらく走ってから気がついた。
「あっ、ヒゲを剃るのを忘れた。」
慌てて車をUターンして、ヒゲを剃って、
大慌てで会社に向かった。
しばらく走って、
「あれっ、メガネをかけてない。景色がボケて見えると思った。」
また、慌ててUターン、メガネを取って、会社に走った。
これで、30分の遅刻だ。
自分のボケ加減に、腹が立ってくる。
昨日の夜。仙台で、
泊まったホテルで2回も部屋を変えてもらった。
チェックインする時に
「エレベーターの隣の部屋だけ避けて下さい。」とお願いしたら、
エレベーターホールから一番離れた端の部屋を取ってくれたが、
その端っこに、もう一つエレベーターがあって、
その部屋は、結果としてエレベーターの隣となっていた。
その部屋からフロントに電話をする。
「もしもし、私の901号室は廊下の端のエレベーターの隣じゃないですか。
こういう部屋だけは避けてくださいとわざわざ言ったはずです。」と。
「すいません、忘れていました。」と、
すぐに係りの人が来てくれて、
今度は823号室の鍵をくれた。
その部屋でパソコンを夜遅くまで打って、
さあ寝ようとベットに入ったら、なにやらムニョっとするマットで、
いわゆる低反発ゴムマットで、体がズルっとマットの中にめり込む感じ。
私はこれが大嫌いで、とりあえず目をつむってみたものの、全く眠れない。
仕方がないので、
フロンドにまた電話。
「あのー、この部屋のベットのマット、低反発ゴムのなんだけど、
私はこれが大嫌いなんです。全館、このマットなんですか?」
フロント
「いや、そのマットはその階だけです。
8階は健康のためのマットを特別に設置した階です。」
カチン!
「何が健康のためですか、このマットは人によって好き嫌いが激しいものですよ。
私は大嫌いで、とても眠れない。
寝れないことが健康のためと言うことですか?」
また部屋を変わる事になった。
今度は1028号室。
ここはエレベーターの隣でもないし、ベットマットも普通のマット。
たったこれだけの実現のために、三つも部屋を経たのは初めてである。
しかし最初の部屋に洗面道具を忘れてきて、
二つ目の部屋の時にボーイさんが持ってきてくれた。
三つ目の部屋に変わった時、
二つ目の部屋に、昨日「いまい」がくれたお土産の“自家製・海苔の佃煮”を、
冷蔵庫に忘れて来た。
ボーイさんが三つ目の部屋、1028号室に持ってきてくれた。
ようやく、ゆっくり眠ることが出来て、朝。
鴨井と中さんと一階ロビーで待ち合わせ。
そのまま、中さんの車に乗り込もうとしたら、
フロントの人が大きな声で「すいません。精算をお願いします!」と怒鳴っている。
そうだ、宿泊のお金を払うのを忘れていた。
「ああ、ごめん、ごめん」と、お金を払おうとしたら、
ポケットに財布がないっ!
「ありゃ、財布を部屋に忘れて来たッ。」と、
部屋に戻って探すが、無い。
困り果てていると、昨晩二回も部屋代わりの手間をかけさせたボーイさんが、
一緒になって一生懸命探してくれて、
「あっ、ベットの下にありましたっ。」と、
見事、私の財布を探し当ててくれた。
「いや~~、ありがとう、ありがとう、ありがとう・・・・・」と、
エレベーターの中でも何回もありがとうを言いながら、無事チェックアウト。
トラブルがあったものの、
今日の予定の先に、約束の時間ギリギリで到着した。
・・・・・
到着して、車を降りたところで、
「あっ、ホテルのキーを返すのを忘れたっ。」
仙台での最後の忘れ物であった。
仙台に飛ぶ前の日、
「ヒゲを剃るのを忘れた。」
「メガネをかけてくるのを忘れた。」
仙台に着いたその日、ホテルで、
「洗面具セットを忘れた。」
「“いまい”の手作り海苔の佃煮を忘れた。」
次の日、
「ホテルのお金を払うのを忘れた。」
「部屋に財布を忘れた。」
「ホテルのキーを返すのを忘れた。」
多分その間にも、何回か忘れてしまった忘れ物をしているような気がする。
忘れ物の王者復活である。
あれから、仙台空港から札幌・千歳行きの飛行機に乗って、
今、札幌駅前のホテルにいる。
札幌のメンバーと一緒にホテルの居酒屋で、飲んで、
部屋に戻って、これを書いている。
セミナーは、神経をものすごく集中するので、
その反動で「忘れ物の王者」が復活したのだ。
多分、きっとそうだ。
仙台⇒札幌の飛行機は、
「札幌地方が大雪のため、函館空港に着陸する場合があります。」
との条件付きであった。
飛行機に乗って北海道上空に差し掛かった頃、下の雲は荒れているようである。
「函館か~、しばらく行ってないなぁ」
飛行機が函館に着陸してしまったら、
しょうがないので、その夜は、菊水小路の「きみよし」に何年ぶりかに行って、
きみよしのママのとびっきり美味しい手料理を食って、
津軽海峡が目の前のビジネスホテル「かもめ」に泊まって・・・・
なんて、夢のような妄想をしている間に、
飛行機はしっかりと千歳空港に着陸してしまった。
ガッカリである。
千歳、札幌は、仙台で雪がないのを心配したのがウソのように
大粒の雪がしっかりと吹雪いていた。
明日は、札幌セミナー。
また、たくさんの方々が集まってくれる。
私達は幸せ者である。