2007年01月22日(月曜日)
1558.声が潰れたので・
昨日の夜、東京に住んでいる息子と電話で話しをした。
今日の東京セミナーに誘ったのだが
その時にちょっとした行き違いがあったのだが、大きなことではなかった。
それから何時間が過ぎたあと、
今度は“息子”の方から電話があった。
「ちょっと喉が腫れいて、咳き込んだら血が出て、声が潰れてしまった。
携帯電話を失ったので新しい電話を買って、電話番号が変わった。
090―○○○○―○○○○だからよろしく。」
そんな内容だったらしい。
電話の内容を聞いて、私がその新しい電話番号にかけ直すと、
先程まで普通の声だったのに、なんとも苦しそうなしゃがれ声で応える。
「急にそうなっちゃったのか? 大事にしろよ。」
「うん、ありがとう。」
あんな様子では、とてもセミナーには出て来れないだろう。
そう思った。
そして翌日、今日の東京セミナー。
我が息子、北斗は、普通の様子でやってきた。
「あれっ?」
私が聞く。
「おい、喉の具合はどうだ?」
「あっははははっ、あれ振り込み詐欺だったようだよ。
僕は何ともないし、あれからまたへんな電話があったみたいで、
詐欺に引っかかるところだったって、母さんが電話で言ってた。」
その様子は、いたって元気で、声も潰れていない。
「え~~~詐欺?」
潰れた声で電話をかけてきたのは、
息子を語る詐欺の犯人であったようで、
私は生まれて初めて詐欺の犯人の声を聞いたのだった。
思い込みというものの威力は想像以上で、
私はてっきり、あの電話が息子の声であるとばかり信じていた。
考えてみればおかしな事もあって、
何故信じ込んでしまったのか不思議で仕方ないが、
息子として電話をかけられると、
何の疑いもなく、息子が話しているものと信じてしまった。
詐欺だと解ったのは、
息子という声の主が
「人から189万円借りていて、すぐ払わないといけないんだけど、
高い熱が出て、銀行にいけない。
口座番号を言うから、代わりに振り込んで欲しい。」
と、言って来た時、
そんなことは絶対にあり得ないと思ったからだそうだ。
自慢ではないが、我が息子はかなりの貧乏性で、
(小さい時に新聞配達をしていて、金の大切さをよく知っている。)
ひと月十万円もあれば、何の不自由を感じることもなく暮らせる男なのだ。
189万円なんて大金を人から借りるわけは絶対にない。
「振り込み詐欺なんて、引っかかる方もおかしい。」と思っていたが、
決してそんなことはない。
思い込みというものは恐ろしいもので、
私は、絶対にそんなものには引っかからないと思っていたのに
何の疑いもなく信じてしまった。
今日は東京セミナー
朝名古屋を出て来る時、
富士山が半分ずつ見えた。
まず、富士駅辺りで山腹が見えて、小田原で山頂が見えた。
こんな見え方をしたのは初めてである。
東京セミナーも盛況で、85名の方々に集まっていただき、
全力で話をさせてもらった。
でも終わったあと、足がガタガタになっていたのには驚いた。
みんなが後片付けをしている時も、ぼおっとしていた。
なんかおかしい。