2006年12月30日(土曜日)
1543.普段の洗車以上に
洗車屋にとって年末は特別な時期である。
12月23~25日ぐらいまでで平月の一ヶ月分のお客が来て、
残りの大晦日までの一週間ぐらいに、もう一ヶ月分のお客様が来る。
だから、12月は平月の二ヶ月分の仕事があるのだ。
日本では新暦が生活の中にすっかり定着しているので、
今のカレンダー通りだが、
中国ではカレンダー上でのお正月は全く関係なく、
旧暦のお正月が、日本のお正月に当たるそうだ。
だから、上海の頼さんは、
旧暦の年末である二月ごろになると、「ものすごく忙しいよ」と、言ってくる。
新暦と旧暦の違いはあるが、
日本でも中国でもお正月は特別な存在で、
身の回りを清めて迎えるものだ。
家の大掃除をするのもこの時期、
仕事納めが終わると、家族総出で家中の掃除をする。
もちろん車もきれいに洗い清めておく。
身の回りすべてをきれいにして、お正月を迎え、
新しい年の家族の幸せと繁栄を祈る。
だから車もキチンとキレイにしたいのだ。
ある快洗隊店舗から300mくらい離れたところに
「手洗い専門店」として設備機器にかなりお金を掛けたガソリンスタンドがある。
そのスタンドは一時話題になった“踊る洗車”のパフォーマンスで、
手洗い洗車をメインとして台数を追っている。値段も安い。
しかし、快洗隊は年末のお客様で大混雑しているのに、
そのスタンドの洗車場はガラガラで、この年末は決定的に差がついてしまっている。
多分、お正月を控えた年末は、
お客様は「普段の洗車以上のキレイ」が欲しいのではないか。
だから快洗隊では、キーパーなどのコーティングが普段以上の確率で注文される。
洗車だけのお客様よりも、
キーパー、クリスタルキーパーなどを注文されるお客様の方が多いくらいだ。
普段以上のキレイさをお客様は求める年末は、
ほぼ洗車のみの「手洗い洗車専門店」のこのスタンドと、
「キーパーなどの磨き大歓迎」の快洗隊で、
大きな差が着いてしまったのかもしれない。
そういえば、快洗隊・鳴海店では、
普段は「ドライブスルー手洗い洗車」の台数の方が「オーダー手洗い洗車」の台数より多いのに、
この年末には、「オーダー洗車」の方がかなり多くなっている。
28日には来店台数約80台の内、
ドライブスルー手洗いはわずか10台であったという。
お正月を控えた年末は、
洗車も、いつも以上のキレイさをお客様は求めている。
そう考えると、この二つの例はつじつまが合う。
お正月前は、何もかも特別にキレイにして迎えたい。
私も昔はそうであった。
それが、お客様の車をきれいにする立場になってから、ガラッと変わった。
全く大掃除をしなくなってしまったのだ。
年末は店がとにかく忙しくて、それどころでない。
もちろん自分の車だって洗ったこともない。
いやというほどお客様の車を洗わせてもらうので、
洗うかどうか自分に選択権のある自分の車は、
文句なしに「洗わない」を選んでしまう。
最初はそんな自分がイヤでだったのだが、今では慣れてしまったのだろう、
お正月に汚れた車に乗っていても平気になった。
「医者の不養生」そのままである。
洗車屋にとって年末はとにかく忙しい。
お客様が集中してごった返す。
特に、洗車以上に車をキレイにする快洗隊は、半端ではない。
そんな快洗隊を、今日は、
千葉の快洗隊・松戸店、五香店、神奈川の相模原店を訪問した。
朝から晴れ、絶好の洗車日和、新幹線からは富士山が大きく見えた。