谷 好通コラム

2006年12月02日(土曜日)

1525.20分前に欠航?!

今日は朝から移動、目指すは大分だ。
熊本から鳥栖まで九州自動車道を北上して、
鳥栖JTで右に大きく迂回して大分自動車道に入る。

 

途中、日田に寄って、ごく最近快洗Wingを導入していただいたSSを見学する。
この大型のセルフSSはまだ認知が進まず燃料も洗車もまだまだだが、
スタッフたちの士気は高く元気いっぱい。
この先、じっくりと認知されて、
いずれ地域ナンバー1のSSになるに違いない。
快洗Wingももっともっと活躍する場面が来るに違いない。

 

 

スタッフの人達が自分たちで工夫した足マットを掃除する装置(?)があった。
スノコを二枚立てかけて留め、セメントをこねる大きなパレット(多分)に設置してある。
斜めになったスノコに足マットを乗せてブラシで擦るのだ。
ホコリが全部下に落ちてパレットの中に溜る仕組み。
作業が楽で、ドライブウェーを汚さずにマットもきれいになり、効果抜群であるという。
このように実際に作業をする人たちが作ったものは、実に便利なものが多い。
同じような形をしたマットをきれいにする装置をオランダのセルフSSでで見たことがある。
もっと工夫をして、何とか製品化できないかとも考える。
うまく行ったら、お礼を言いにまたここに来なくてはいけない。
楽しみである。

 

 

発案者である(多分)原岡店長と、
今回ずっと同行をしている中西所長。

 

 

そのまま別府へ走る。
日田から別府へ抜ける行程は、冬、しょっちゅう雪が降り、
大分に行くスタッフは必ずスタッドレスタイヤを履かなければならない。
また、日田を過ぎてすぐ紅葉の名所で知られる「耶麻渓」があるので、
きっと、紅葉に色づいた山が見られるに違いないと思い、楽しみにしていたのだが、
どんどん高速を進んでいっても、山は緑と茶色ばかり、
少しばかりガッカリはしたが、
由布山に近くになるといつもの広大な風景が広がった。

 

 

時間に遅れながら、別府に着く。
別府では、
先回開かれた「プロショップ研修・1級検定」の先行開催に出席いただいた方、
別府九州石油販売の専務達にお会いする。
この会社は大分県内に3軒のSSを運営されていて、
別府湾に面したSSは、私が独立した時のSSによく似ていて、
違った意味でも共感を覚えた。
SS中、私どもの扱い商品が置かれ、
グリットの看板やポスターなどもいっぱい活用をしてあった。
こういうお店を見ると、私たちももっともっと頑張らねばと思わず力が入る。
柏本専務、衞藤店長とスタッフのみなさん達

 

 

店舗には、先に届いていた「キーパープロショップ」の電飾看板があった。
倉庫の中で見ると大きくてかさばってしょうがなかったこの看板も、
青空の下で、店舗前に置かれてみると
「ずいぶん目立たない小さな看板だな。」と思えた。
これは一考する余地がありそうだ。

 

 

大分空港発の中部空港行きの飛行機が午後6時過ぎしかなかったので、
午後5時ちょうどの飛行機がある福岡空港まで戻ることにする。
時間があればあと2軒立ち寄る予定もあったのだが、
アポイントも入れてなかったので、今度の機会に寄る事にする。
実は今日の夜、年に一度、昔の仲間が集まる会があったのだ。
昨年も、一昨年も出張中でみんなに会えなかったので、
今回こそはと思って、
中西君に無理を言って、福岡空港まで戻る事にしたのだ。

 

しかし、2時間近くかかって福岡空港に来たら、ガッカリ。
午後5時ちょうどのANA便が欠航になったという。
その連絡が出発時間の20分前なのだ。
こんなことなら、大分空港から飛べば良かった。
というより、もっと早く連絡さえあれば、同時刻発のJAL便に変えることも出来た。

 

「20分前の欠航なんて、ダメだよ。困っちゃうよ。」と、
出発カウンターのスタッフに言ってもどうしようもない。
ブツブツと文句を独り言で言いながら、
結局、午後6時二十分出発のANA便に乗る事になった。

 

時間待ちが出来た空港の喫茶店から書き始めて、
今は、その飛行機の中でこれを書いている。

 

空港での案内では、
「機体繰りの都合で欠航。」
と言っていたが、
機内のキャプテンからの放送によると、
「午後5時の便の飛行機に“故障”が見つかったから欠航。」だと言う。
(実際は“不具合”という言葉であったが、早い話が“故障”なのだ)

 

そりゃ~良かった。

 

午後5時の飛行機の故障が、“出発前”に見つかって。
ひょっとして、その故障が事前に見つからず、
故障を抱えたまま飛んでいて、その飛行機に私も乗っていたら、
どんなに怖い目をしていただろう。
それどころか、
ひょっとしたら、ひょっとしたかもしれないのだ。
出発前に見つかって欠航になったのは万々歳である。
そんなことなら、昔の仲間との飲み会に間に合わないなんて、どおってことない。

 

やっぱり、私には運があるのだろう。

 

自分でも不思議なのだが、
私は「4」「9」「13」という和洋の不吉の番号に、いつもつきまとわれているのだ。
新幹線とか飛行機に乗れば、
70~80%以上の確率で、「4」「9」「13」の席に当たる。
ホテルの部屋でもそんなことが多い。

 

一昨日乗った中部⇒福岡便の席。「19F」

 

 

一昨日のホテルの部屋番号「904」

 

 

昨日のホテルの部屋番号「913」

 

 

ねっ、結構すごいでしょ。
まだまだいっぱいあるのですよ。
これを私は不吉な前兆と思って気持ち悪がっていた。
しかし、あまりにもこんなことが続くのに、
私は、どう考えたって、あらゆる事について「運」が良いのです。
ひょっとすると、
私は、
自分の持っている「幸運」「不運」のうち、
「不運」の部分を全部、
不吉な番号を引き当ててしまう事に使い果たしてしまっていて、
私には、幸運しか残っていないのではないだろうか、と思い始めている。

 

いささか楽天的過ぎるであろうか。

 

今回の九州北部巡り、
いっぱいたくさんの人と会って、
いちいち、中西君に「やっぱり来て良かったね、」と言える良い出来事ばかりであった。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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