2006年07月29日(土曜日)
1443.熱中症になるか?
夕方まで仕事をして、
今、新幹線で宇都宮に向かっている。
日曜日に“もてぎ”で、ゴルフGTIカップシリーズの第三戦の決勝がある。
第一戦の岡山は出なかったので、これでシリーズ二回目の出場だ。
このくそ忙しいのに、またレースである。
まったくもって申し訳ない次第だ。
会社から名古屋駅に向かう高速はいつになく混雑し大渋滞であった。
やっと梅雨が明けて、
夏が本番になったので、急に遊びに行く人が増えたのか。
休み前の高速は家路に急ぐ人でごった返していた。
実は、これからが快洗隊の一番ツライ時期である。
冬は店が混雑しても、
一生懸命動いていれば体がポカポカしてきて、暑いぐらいになる。
水がいくら冷たくても、体温で湯気が出るくらいだ。
「水が冷たい時に、水仕事の洗車なんて頼みにくい。」とお客様はおっしゃるが、
冬の洗車は本当につらくない。
みんな口を揃えてそう言う。
逆に、暑い夏は、水仕事は冷たくて気持ちいいだろうと思われるかもしれないが、
とてもとても、暑い地面からの照り返しの中、全力で頑張ると、
全身から汗が噴き出してきて、
水分の補給を十分にしないと脱水症状になるくらいだ。
ましてや、日陰の無い所での作業は直射日光で、熱中症になりかねない。
夏の洗車に、
日陰が絶対に必要なのは、
直射日光の下での洗車が車に良くないだけでなく、
スタッフにも耐えがたい労苦を与える事になるから。
洗車には、日陰の作業場所が必須であることを今一度強調したい。
私のようなデブのおっさんには、夏はとてもツライ季節である。
しかし、若い快洗隊のスタッフ達は真っ黒に日焼けしながら、
元気に洗車に励んでくれている。
まったく彼らのパワーとエネルギーには感服するばかりだ。
夏のシーズンには、皆、汗をいっぱいかいて、
体重がかなり減るそうだが、
それを「快洗隊ダイエット」と呼び、楽しみにしている者すらいると言う。
そういえば私が現役の頃、
暑がりの私は夏はいたって苦手であったが、
決して体重が減ることは無かった。
かいた汗の何倍もの水分補給(主にビール)をしたからだろう。
レースも夏はツライ。
夏でも冬でも風通しの悪い長袖のレーシングスーツを着込む。
このスーツは「耐火性」が重要なので、
とにかく暑苦しいのだ。
それにフルフェースのヘルメット。
これがまったく風が通らず、暑いオカマをかぶっているようなもの。
最後に分厚い手袋である。
つまり、レース中に事故があって車が炎に包まれても、
耐火性のレーシングスーツと、手袋と、レーシングシューズと、
フルフェイスヘルメットで、体の一部も炎に直接さらすことなく、
かなりの時間、火傷から体を守ってくれるのだ。
だからレースには絶対に必要であるのはわかるが、
それにしても、体のどこからも熱を放出するところが無いわけであり、
その暑さは想像を絶するものがある。
もちろん、クーラーはかけてはいけない。
私のレースはナンバー付きの車を使ったレースなので、
車にはちゃんとクーラーが付いているのだが、
数パーセントのパワーロスにつながるクーラーをかけて走ったりしたら、
まったく勝ち目の無いレースになってしまう。
おまけに、おまけに、
窓を開けてはいけないというのだ。
万が一車が転倒した時、腕などが外に出て重大な怪我につながると言うのだ。
これだけはアホくさい。
万が一の腕の一本ぐらいで、
窓も開けずに何十分も走るなんて、
しかも、全身隙間なく耐火性のスーツやヘルメットで身を包んでいるのだ。
腕一本失うより、熱中症にかかってしまう確率の方がはるかに高い。
特に、私のようなデブのオッサンの場合。
私は、このような理不尽に敢然と立ち向かい、
レース中は、コソッと少しだけ窓を開けるつもりである。
あるいは、自分がスピンなどして、レースが負けに決まってしまった時には、
堂々と規則どおりに窓を閉め、
コソッとクーラーをかけて走ろうなどと思っている。(^・^)
しかし、何故こんな暑い時にレースなどやるのであろう。
レースは、大体、3月くらいから11月くらいがシーズンで、
本当に寒い時期はシーズンオフとなってしまう。
暑がりの私だから思うのだが、
こんな暑いスポーツは、寒い季節にやってこそ快適だと思うのだが。
えっ、観客にとっては寒い季節はつらいでしょうって?
いえいえ、私達のような草レースは、観客といえる観客などほとんどいないのです。
みんな身内ばかりなのです。
さぁ、明後日のレース、
わたしの元気の素になるか、熱中症で倒れるか。
どっちになるであろう。
先週練習に来た時の“もてぎサーキット”