谷 好通コラム

2006年06月29日(木曜日)

1426.サンタモニカ海岸

今でも立派に経営をしてお見えになっていると思うが、
昔、あるガソリンスタンド(SS)にあこがれていたことがあった。

 

「サンタモニカ」という店名のSSで、愛知県にある。
普通のSSは、
会社名とは別に、○▲×給油所と地名をそのまま店名にしているか、
カタカナを使ってもフレンド○▲×とか、プラザ○▲×とか、
やはりその店の所在地を店名の一部にしているのだが、
この「サンタモニカ」という店は、
ただ「サンタモニカ」であった。
それがとてもかっこよく思えて仕方なかったのだ。

 

店舗も、ちょっとだけ南国風のムードがあって、かっこいい。
計量機の配置も良く、
スタッフの待機が、各計量器にカッコイイボックスに作られていて、
何もかもがカッコよくて、繁盛していて、あこがれの店であった。

 

それでも一番惹かれたのは「サンタモニカ」というシンプルな店名。
私の店は、
「タニ石油 高津波給油所」という名前で、
ただ一言だけの「サンタモニカ」という名前とは、雲泥の差のセンスだ。
いつの間にか、「サンタモニカ」は私の憧れになっていたのだ。

 

サンタモニカという地名があるはずなのだが、
一体、どこにあるのだろう。
スペインか?
イタリアか?

 

答えは、アメリカであった。
それもなんと、ロスのトニーの自宅のすぐ裏であった。
トニーの自宅は海岸に近く、
個人飛行機の飛行場のすぐ近く、閑静な高級住宅街にある。

 

私の憧れであったサンタモニカは、トニーの自宅から車で5分?
時差が出て来た今日の私の頭では、5分であった。

 

日本に帰る時間までの間に、憧れのサンタモニカの桟橋に連れて行ってもらった。

 

 

今回のアメリカ旅行、
色々と考えがあってのものではなかったが、
トニーと、奥様である益美さんの献身的な姿勢がありがたいばかりで、
ただ感謝の4日間であった。

 

帰りの飛行機は、同じ航空会社の同じ型の飛行機であったので、
当然インターネットに接続できると思っていたら、
残念ながら設備を持っていなかった。

 

行きは偏西風に乗って9時間あまり、
帰りは偏西風が逆風になって、11時間以上もかかる。
ただでさえ長く感じる帰りの便は、
一層長く感じるのでした。

 

 

さぁ、もうちょっとで日本だ。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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