谷 好通コラム

2006年04月22日(土曜日)

1383.仙台へ向かう中で

今、仙台に向かって飛んでいる飛行機の中。
午前中に色々仕事を片付けて大急ぎで空港に走り、ギリギリで飛行機に飛び乗った。
本当は午後6時45分の仙台行き最終便に乗るつもりであったが、
どうしても決勝前の様子を見たくて、一本前の飛行機に乗ったのだ。

 

仙台では、ハイランドサーキットでスーパー耐久選手権の第1戦が戦われる。
明日23日が決勝だ。
毎年、このハイランドでの第1戦は出場していない。
仙台は遠いし、準備が整っていない場合が多く、欠場していた。
私はまだ一度もハイランドに行っていない。
しかし、今年はせっかくポルシェGT3での参加であるし、
出来るだけすべてのレースに出たいと田中選手が決断したものだ。

 

まだKeePreポルシェは本調子ではなく、
先日の富士スピードウェーでの2回目のテストではいい感じであったのに、
ハイランドに入ってから、また少し調子を落としているらしい。
いずれにしても、初めてのポルシェでの戦いが明日見られるわけだ。
いつになくワクワクする。

 

 

スポーツとはすべからく、そうであるのかもしれないが、
レースの場合は、レースカーという鎧(よろい)と武器を着て、
生身の人間の何百倍、何千倍もの力を持ったウェッポンに変身して、
お互いにむき出しの闘争心を持って闘うのだ。
レースは男の闘争心を満足させてくれるスポーツである。
相手より前に出ること、
相手よりちょっとでも速く走ること、
与えられた武器の100%の力を出し切って、ちょっとでも前に出ること。
ルールの範囲の中でならば、何をしてもいい。
相手に勝つことだけを考えればいい。

 

ただ、ただ相手に勝つことだけを考えればいいのだ。

 

仕事の場合はそうは行かない。
相手のことを、相手の立場に立って理解しないと何事も成立しない。
仕事は相手に勝つことではなくて、
相手に対する貢献と、相手から得る報酬によって成り立っている。
商売と闘いでは本質的に意味が違うのである。

 

しかし人間は本質的に闘争する本能を持っている。
特に男はそうだ。
そんな本能を理性で押さえつつ社会的な生活を送っているのだが、
本能と理性のギャップに
ストレスがたまってくることもある。
そのストレスを合理的に発散されているのがスポーツであり、私の場合はレース。

 

・・・・
名古屋→仙台の飛行時間は約1時間。
上空に上がってから着陸態勢に入るまでのPCを使える時間はホンの30分もない。
もう、PCを仕舞えとアナウンスが始まった。

 

 

と、ここからは
仙台のホテルの中から。
今回のレースのサーキット、仙台ハイランドに行ってきた。
なんともすさまじいサーキットであった。
とにかく古い。
古いだけでなく、設備の更新がされていず、メンテナンスが悪いのかボロイのだ。そして狭い。
とにかくびっくりするようなサーキットであった。

 

 

予選の結果は?

 

 

原因は、これである。

 

 

ストレス発散に最高のはずのレース。
しかし、反対に大きなストレスを溜め込んでしまうこともある。
今回はそんなレースになるかも知れない。

 

詳しくは、レース後、スーパー耐久参戦記に書く。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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