2006年03月21日(火曜日)
1369.新しい時代が来る
アイ・タック技研・?快洗隊両社の合同入社式なるものか、
昨日行なわれた。
2~3月に入社した新入社員は計11名。
(内1名は卒業式のため欠席)
管理部門が1名、営業部門が4名、企画部門が1名、?快洗隊が5名、
管理部長が仕切った入社式は、
いまだかつてない堅い式であった。
つい、冗談を言いたくなってしまう私も、
この日ばかりはちゃんと真面目におとなしくしている。
自分の会社ではないような妙な気分である。
中途での採用も行なっているので、
このところ年間に20~25名の入社がある。
この会社も、個人企業からちゃんとした会社になりつつあると実感する。
大府市に調達した土地に、
中央トレセンと倉庫・本社の建物を建てる建設業者さんがやっと決まった。
設計にずいぶん時間を取り、
基本設計が決まってから、もう二ヶ月
繊細な施工設計の図面が出来上がるまでにずいぶん時間がかかった。
姉歯設計事務所の強度計算偽造事件があって、
そのあおりで、今まで以上に設計に慎重になり、思わぬ時間がかかったようだ。
建築申請にもずいぶん時間がかかるそうだ。
四月完成予定であったのに、結局、七月中旬の完成にまで延びてしまった。
今回の工事の建築会社の指名には競争入札という方式を採用した。
七社の建設業者さんに公平に設計図面をお渡しし、
それぞれに見積もりを出してもらって、
その中で一番安い見積もりを出した業者さんに建設をお願いする単純な方法だ。
七社のうち一社が入札を辞退し、六社の競争入札となった。
出していただいた見積もりは、
「ここは最初から降りるつもりだな。」と思われる飛び抜けて高い見積もりが一社。
見積もり基準が高いのか最低値から三千万円以上高い会社が二社。
同じような水準の見積もりが三社で、その差一千万円弱。
三者を選定対象として、見積もりの内容を精査する。
それぞれ、一部の工事の仕様を間違っていたり、抜けていたり、重複していたり、
それを修正して実質的に公平な見積もり水準にして比較する。
これは大変な作業であって、
池本管理部長と京條一級設計士の二人が一日がかりの仕事となった。
一番安い見積もりを出してきた一社は、工事の見積もり抜けが多く、
実質的には決して安くない見積もりであることが判明して、最初に落ちる。
二番手と三番手の決戦となるが、
落ちた一番安と二番安の見積もり金額は僅差ながらも、
三番手は一千万円近い差がある。
その三番手の見積もりは工事そのものは同等でも仮設工事と経費が異常に高く、
間違えているのではと問い合わせをするが、
値引き交渉と間違えたのか、○○万円引きでどうかと、
一番安には届かない金額で頑張ろうとし、残念ながら落ちていただく事にする。
結局、最初は二番安の見積もり金額であったが、
見積もりの内容もほぼ正しく、実質的に一番安となった建設会社の一社に決定した。
奇しくも刈谷の現本社に一番近い所にある建設会社さんであった。
まるでドラマのような一日であって、決まった時にはドキドキしたものだ。
七月十五日の完成引渡しに向けて、
やっと、本格的な工事が始まる事になった。
札幌、仙台、大阪、広島、福岡のトレーニングセンターの工事も、四月早々に始まる。
三月中は年度末であり、どこも、とても工事にかかれないというのだ。
いずれにしても、どこもちょっとした改造工事だけなので、
四月中旬には終わる予定だ。
この会社の新しい時代が始まるのだ。
今日は関連会社四社の社長が集まって、会議を開いた。
全体会議は昼ご飯を食べながら、
それから個別に面談して実績を検討しながら話し合いをする。
それぞれが自分の会社を必死の思いで経営していることがヒシヒシと伝わってくる。
苦しい経営を背負っていた会社も単年黒字にたどり着き、
明るい光が確実に見えてきた。
それぞれの会社も確実に前進していることを確認する。
実に嬉しい一日であった。
私自身、いつも先頭に立っていた海外への出張も自制する事にした。
今年は、「ダイヤモンドキーパー」とか「快洗Wing」などの大型新製品も多く、
大型化したトレセンでは、昨年の三倍規模の研修が予想されている。
国内での仕事に手抜かりは絶対に許されない。
どうしても連続した日にちを拘束される海外出張は、スケジュールを制限される。
もっともっと全国の現場に足を運ばなくならないことを、このところ痛感していたので、
ぜひ、これまで海外出張に使っていた時間を、現場での時間にしたい。
そう思って、中国を酒部部長に任せたのに続き、
アメリカを谷専務に任せることにした。
専務には営業のトップを担ってもらっているので、
より激務になることも予想されるが、
私が担当するよりもアメリカが活性化されることは間違いない。
復活した谷常務がどこまでカバーできるか。
私が専務の仕事をどこまで担い、どこまでより活性化できるか。
国内の現場に復帰である。
この会社と仲間たちに新しい時代が確実にやってきている。
緊張する思いだ。