谷 好通コラム

2006年02月09日(木曜日)

1342.雪祭りはどうした

今、札幌へ向かう飛行機の中、
札幌の工場にある“快洗Wing”の写真とビデオを撮りに行く。
快洗Wingは前評判が高く、その姿と動きを見たいという要望をたくさんいただいて、
急遽、きちんとした写真と、ビデオで動きを撮りに行く事にしたのだ。

 

しかし、今は札幌雪祭りの真っ最中で、
飛行機とホテルが取れるかどうか心配であったのだが、
簡単に飛行機の予約も取れ、ホテルも好きなホテルを選ぶことが出来た。
何年か前だったら、
雪祭りの間は、飛行機もホテルも絶対に取れず、
この期間に札幌に出張に行くのはほとんど無理であったが、
それが、ここ何年か、雪祭りの間でも平気で出張に行くことが出来るようになった。
飛行機のチケットも普段のとおり取ることが出来るし、ホテルも取れる。

 

雪祭りの人気がなくなって、
来場者が減ってしまったのだろうか。

 

しかし先日、札幌営業所の青木君が、
雪祭りの間は街中が渋滞するとインスト日記に書いていた。
また、テレビの報道などで、雪祭りの人気が落ちたという声は聞いた事がないし、
雪像の展示も毎年大きくなってエスカレートしているようだ。

 

なのに、飛行機もホテルも空いている。
一体、どういう現象なのであろう。

 

今日の午後6時45分発、中部国際空港⇒千歳行きの全日空。
定員166名のエアバスA320機に乗客26名である。
雪祭りの真っ最中に。

 

 

同行してもらっている今井さんが、知らぬうちに私を撮ってくれた。

 

 

人を集めるイベントは本当に難しい。
人はすぐに飽きてしまうし、一度見た物は何度も見ようとしない。

 

これが大自然の物であって、
たとえば素晴らしい桜の名所であったり、
素晴らしい景色であったり、
驚くような自然現象であったり、
自然の物はなかなか飽きたりしない。
また、歴史のある建造物とか、素晴らしい芸術も、
なかなか飽きたりはしないものだ。

 

しかし、それが人を集めるための人為的なものであり人が造ったりした物は、
そう何度も見たいとは思わない。

 

ハウステンボスがそうであり、チボリパークがそうであり、
似せて造った人造物は、本物ではなく、それに似せているだけなので、
底が浅く、何度も見たいとはなかなか思わない。
似せた物を見て楽しんだり、雰囲気を楽しんだりするだけのものは飽きやすい。

 

ディズニーランドのように自分が参加して楽しむ遊園地は、
自分のアクションが伴い、面白く、リピート率が高いが、
人寄せのために珍しい物を見せるだけのものはリピートが難しいのだ。

 

札幌の雪祭りも、
それは自然のものでもなく、芸術でもなく、歴史のあるものでもなく、
みんなが知っている有名な物を、雪で似せて造ったという部分が、
珍しいだけであって、それ以上でもなければ、それ以下でもない。
私も1度だけ見たことがあるが、
残念ながらあまり印象に残っていない。
こんな風に言うと、
札幌の人に大変申し訳ないが、
雪祭りは幾度か見たら、そう何度もは来たいと思わない。
大変残念であるが、少なくとも私はそう思った。

 

店舗においての集客目的のイベントで、
おまけを付けたり、値引きをすることとよく似ている。
まだまだ先は長いようだ。

 

 

千歳に降りて、
札幌まではエアポートエクスプレスという電車で行く。
いつも思うが。北海道の暖房は以上である。
とにかく暑すぎる。

 

 

とりあえず、千歳空港で待ち合わせた予約8人と
今日はご飯を食べに行く事にした。

 

今晩はススキノに繰り出してしまいました。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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