2006年02月04日(土曜日)
1339.春よ、早く来いっ
こんなに春を待ち焦がれたことはない。
今年の冬は厳しい。
今、福岡へ向かう飛行機に乗っているのだが、
滋賀、京都、大阪、兵庫、岡山、広島と、その上空から見た下界は、
ず~っと白い雪景色、
こんな状態は初めて見る。
朝6時半に家を出る時、気温は-2.5゜Cであった。
昨日、2月3日は暦の上では「立春」。
しかし旧暦の2月3日が立春なのであって、
西洋暦での2月3日はまだ冬の真っ最中で、特に今年は寒く感じる。
洗車屋としては、同じ寒さの中でも12月は1年で一番忙しい月だが、
1月、2月は、一年の中でも特に暇になるどん底の月だ。
雪が降る地域では雪が、
雪が降らない地域でも、この季節は、
霜とか露ですぐに汚れてしまうからと、洗車をする台数が少なくなる。
それを何とか解決しようというのが、
「ドライブスルー手洗い洗車」であり、その目論見は的中しつつあるが、
いずれにしても、1月と2月は、洗車関連についての「冬眠」の時期である。
快洗隊での1月と2月の洗車売上げは、12月の売上げに対して45~50%にとどまる。
洗車用ケミカルとか機械を業務用として販売しているアイ・タック技研では、
毎年、1月と2月の売上げは、12月の売上げのなんと1/3まで落ち込む。
まさに冬眠である。
こんな時期に私たちは、
3月からの新しい商品とか企画の準備を必死になって進める。
それまでに暖めてきた企画を三月・春に向けて一挙に形にする時期なのだ。
だから、この時期が一番お金を使う時期でもある。
商品開発、企画の最終段階では、恐ろしいまでの出費が伴い、
一番売上げが少なくてお金が集まってこないこの時期に、
一番多くのお金を使う事になり、
これは実際にやってみると、かなりの精神的苦痛と不安を伴うものである。
しかし、これが出来なければ前に進めない。
洗車に関わる者として、この1月2月に何をどこまでやれるかが、
このあと3月から年末にかけてのビジネスの内容とスケールが決まってしまうからだ。
一昨日の夜、事務所での仕事が終わってから東京に向かい、
朝一番から東京で仕事を始め、夜名古屋に帰った。
今日の朝一番が福岡だったので、
東京から直接福岡に飛んで福岡で泊まれば良かったのだが、
一旦名古屋に帰って、今日の朝一番の飛行機で福岡に飛ぶことを選んだ。
最近、私はホテルに泊まることを極端に嫌うようになって来た。
私の中で確実に何かが変わってきている。
福岡での仕事は午前中の一件だけだったので、
12時半の飛行機で名古屋に戻り、午後2時からのミーティングに参加する。
今年の企画の目玉になる「キーパープロショップ」構想の、
具体的な方法を、具体的に決定していく。
キーパープロショップの企画は、今までにない大きな投資を伴うもので、
私の中での真剣度も最高レベルである。
一番売上げの上がらないこの時期に、
胃が痛くなりそうなのをグッ押さえて、
(つまり、胃は痛くならないのだが)
桁違いの投資を伴う企画を、金額まで具体的にしながらのミーティング。
毎年のことではあるが、
自分に対して、「気合だっ、気合だっ、気合だっあ~っ」とはっぱを掛けないと、
自分に負けてしまいそうな、そんな今日なのである。
あ~~っ、早く春が来ないかなぁ、
すべての企画と、新しい商品が本格的に動き出して、
みんな目が回るほど忙しく、
倉庫にも、快洗隊にも活気があふれてくる春よっ、
早くっ、早くっ、早くっ来いッ。
福岡空港から飛び立った時、
博多の町が真っ白になっていた。