谷 好通コラム

2019年02月22日(金曜日)

2.22.この大量の痛み止めの薬はどういう意味なのか

社長から”会長”になって10日経ちました。
しかし、私の毎日はほとんど変わりません。
私は会長になる前から、
会社の実務の部分にはほとんど関わらずに仕事をしてきたので、
すでに、仕事としてやることが着実に減っていたのです。

 

ケミカルを卸す営業の客先、
あるいは5千7百余カ所のキーパープロショップ。
そのどこにも私は行かなくなっていました。
歩くことがだんだん出来なくなるにしたがって
事務所にいることが多くなって、PCの上で仕事を多くするようになり、
自分が現場から離れつつあったことも引退の動機の大きな一つですが、
いざ引退してみると、すでにその前から、
私は二年がかりで徐々に引退していたのかもしれません。
だから、いざ引退してみても、毎日がほとんど変わらないのかもしれません。

 

しかし、
立場として一歩引いて見ると、
今まで見えなかったものが、かえって見えるようになっているようです。
営業スタッフなどの仕事に対するスタンスの間違いが気になって、
何かの機会をつかまえて、説教がましいことを言うようになりました。

 

ここ数か月、中部地方のキーパーラボは一周しましたが、
それ以外の店舗、特に関東以北の店舗には行っていません。
避けている訳ではないのですが、
移動が苦しい時期があって、特に飛行機に乗りに空港に行くのはダメで、
北海道にも東北にも行かず、九州にも行っていません。
こんなに行かないことは初めてです。
だから、仕事が減ったら、ゆったりとしたスケジュールで、
もう一度、ぐるっと周りたい、と思っていますが、
遠くの店舗に行ったら、
今度も、今まで見えなかったものが見えてしまったりして、
文句ばかり言うのかもしれません。
でも、そういうのは迷惑なので、自制しなければなりませんが、
なにか、
原点的なものが見えて、感じるようになっているのです。

 

これはこれでいいのかもしれません。

 

今、私の腰は全く痛くありません。
しかし、手術前の二週間飲むのをやめる薬があって、
その指示と同時に、
大量の痛み止めの薬を処方されました。
そのやめるべき薬をやめると、
そんな大量の痛み止めが必要なくらい、腰が痛み始めるのでしょうか。
ただでさえ、手術が近くなるにつれてドキドキする毎日なのに、
あの大量の痛み止めの薬は、恐怖そのものです。
なぜ、そんな大量の痛み止めの薬が必要なのか、
何の説明もありませんでした。
ちょっとした不信が自分の心の中に芽生えているのは、
どうでもいい事なのかもしれませんが、
たぶん、私が信頼している稻田先生は、
その説明がなされなかったこと自体をご存じないのでしょう。

 

仕事は、医療も含めてチームワークが肝心です。
軸の部分がしっかりしていても、それを取り巻くチームワークの部分が、
緩んで来るのは、残念ながら、必ずある事です。

 

多分、私たちの仕事にもそれがあって、
一歩引いたことによって、
その緩みの部分が見えるようになっているのかもしれません。

 

これは、あるべき事なのかもしれません。
腰の手術の恐怖に震えながら、
文句ばかり言っている会長は、有りなのかもしれません。
もうちょっとこのまま行って見ましょう。

 

久しく行ってない東北の空の写真がきれいだった。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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