2005年12月25日(日曜日)
1313.2006年の事その2
2006年の五月になるが、
現在刈谷にある倉庫と本社、トレーニングセンターが移転する。
移転の最初の動機は倉庫が狭くなってきたことで、
現在の倉庫の2倍以上、出来れば将来のことも考えて3倍規模の倉庫が欲しい。
しかし、まとまった土地はなかなか見つからず、
2年近くが空回りした末に、今年の秋、
知多半島道路の大府インターのすぐ脇に約900坪の土地が確保できた。
築35年の約400坪の古い倉庫がついている。
大府インターは名古屋に出るには名古屋高速がすぐ近くであるし、
西に行くにも、東に行くにも伊勢湾岸道路が至近距離にある。
来るまでの移動にはここ以上に便利な所はないほど、非常に便利だ。
倉庫は若干改造すると、今の倉庫の2倍までもない面積になるが、
現状ではこれで充分にあり、
将来、もっとキャパシティが必要になれば、
建て直して、立体倉庫にすればここで何とかなる。
ここで一番良かったのは、新しいトレーニングセンターを造ることが出来ることだ。
1階部分には、100坪程度の屋内フィールドを造り、
10台の車を別々に入れられるブースを持った技術研修設備が設置される。
そこでは洗車作業だけではなく、
コーティング作業、高度な研磨技術の作業実習、
内5台分のブースでは、やろうと思えば鈑金塗装の作業実習まで出来るほどの、
十二分なキャパシティを持っている。
そこにはあらゆる設備と、
まったく新しいタイプの手洗い洗車機(※1)が一基設備される。
プラス20~30名の座学が出来る教室。
倉庫の中二階には、80名収容の大会議室もある。
そして玄関ロビーをはさんで、開発部用の約80?の商品開発実験ブース。
最新鋭の実験設備を置く。
今までトレセンの片隅でやっていた製品の開発と検証が
専用に設備で行なわれる事によって、
検証精度のアップと、スピートアップを図る。
一番嬉しいことは、
2階部分には、研修を受ける人のために宿泊設備が設けられることだ。
一部屋12畳のバス・トイレつきの部屋が14室ある。
普段は一人で使ってもらい、宿泊者が混んできたら二人で使ってもらう。
二段ベッドを考えているが、
研修設備に詳しい人が、
「宿泊の研修生は、夜、必ず酒を飲んで楽しみます。
そうすると、二段ベッドから落ちて怪我をする人が必ず出るんですよ。」
と言われて、どうしようか悩んでいる。
いずれにしても、最大28人の宿泊が可能となる。
宿泊設備を持った研修所は、私たちの長年の願望であった。
じっくりと技術を習得してもらうためには、どうしてもある程度の時間がかかる。
2006年には、次のようなトレーニングセンターの活動を順次実施していく。
快洗隊FCさんの初期研修。
手洗い洗車、KeePre、クリスタルKeePre、アクアKeePre、室内除菌脱臭、
シートの染み抜きなど、あらゆるアラカルト商品の技術、
そして、すでに快洗隊直営店で実施している「ダイヤモンドキーパー」(※2)の技術、
そのすべてを習得してスタートする「KeePreプロショップ」(※3)
もちろん定番のワンデースクール。
そして、全国12,000箇所のKeePre施工店のために、
KeePre施工技術に「認定制度」を作り、
「指導資格、エキスパート資格、施工資格」の三段階の資格制度を作り上げる。
これは、ご意見番である酒井さんからのかねてからの御提案であった。
泊り込んでじっくりと研修を受けていただきたい。
これを実現するためには、
やはり研修を出す会社側のコストの節減のために、
あるいは集中できる環境作りに、宿泊設備は是非欲しかったのだ。
KeePreがここまで普及し、年間約350万台に対して施工されているのは、
ケミカル類の品質のシステムのレベルが高みに達していると同時に、
何にも増して、施工点さん達の技術レベルとモチベーションが、
あるレベルで維持されている事にある。
そのために、私たちも全国でスクール活動、研修会を年間に何百回と開催し、
研修生も1万人を超している。
しかし、しかし主にSSである施工店さんにおいては、
スタッフの日常的な入れ替わりもあり、
技術の継承が必ずしもうまく行なわれているわけではない。
KeePreも導入後、時間が経つほどに技術が形骸化していく現状に、
施工店が広がれば広がるほど、焦りを感じていた。
施工店さんにおいても、
代理店さんにおいても、
エントロピーの法則を持ち出すまでもなく、
初期の熱は徐々に冷めていくもので、
レベルの高い技術の継承のための、
私たちとしての仕組みを作り上げなければと考えていた。
これは、KeePreのブランディングを構築していくためにも是非とも必要なことである。
その拠点となるのが、今年完成するこのトレーニングセンターとなる。
現在、トレーニングセンターが仙台、東京、刈谷、神戸、福岡にあるが、
これを、2月に仙台の設備を屋内化するのを皮切りに、
2006年前半に札幌、広島にも作業実習を屋内で行なえる設備を持ち、
北海道、東北、関東、中部、関西、中・四国、九州の7トレセン体制とし、
愛知県大府市に完成する大きなトレセンを、「中央トレーニングセンター」として、
すべての研修活動の行動拠点とする。
このトレセン体制が、今後のKeePre活動の中心となり、
「日本に新しい洗車文化を」のスローガンを実践する文字通り中心となっていく。
ついでに本社事務所も移転する。
三階に、フロアーすべてを開け放った事務所を造る。
フロアーを低いパーテーションで仕切りを作って、
ここからここまでが経理、ここまでが第一営業部、
?快洗隊、管理部、FC本部、海外事業部、ミーティングエリア、・・・・・・
そして、その隅っこが社長コーナーという感じだ。
極端な言い方をすれば、本社事務所はどちらでもいい、
スペースさえあれば、どこでも良い。
なんなら、どこかの空き地にプレハブでも良い。
とりあえず、新しい三階建ての3階に事務所を持っていくが、
中央トレセンの教室が足りなくなったり、宿泊設備がもっと欲しくなったら、
いつでも、どこかへ引越しをするつもりだ。
2006年5月、KeePreと快洗隊の新しい拠点がスタートする。
(※1)まったく新しいタイプの手洗い洗車機
(※2)「ダイヤモンドキーパー」
(※3)すべてを習得してスタートする「KeePreプロショップ」
この3点については、この次の話の中で語りたい。