谷 好通コラム

2005年12月18日(日曜日)

1307.2+1=4の出張

大寒波に日本国中が覆われているそうだ。
その規模は10年に一度の厳しいものであるとテレビで言っていた。

 

昨日、社員旅行第2班の別府に夜だけ顔を出して、
朝一番の飛行機で大分空港から名古屋に帰る予定でいた。
明日の月曜日は東京に主張する予定であり、
しかも朝10時前には絶対に新小岩の東京営業所に入らなくてはならない。
絶対にだ。
しかも、この寒波は明日まで続くと言っているし、
名古屋に電話をしたら、雪が降っていて薄っすら積もっている、という。

 

名古屋から朝一番の新幹線に乗っても、定刻に東京に着けるかどうか、
ひょっとしたら雪に弱い新幹線が動いているかどうかも解らない。
とすれば、
大分から今日のうちに東京に飛んでしまうのが懸命だ。

 

そう思い、大分⇒中部空港の飛行機をキャンセルして、
大分⇒羽田の飛行機に乗る事にした。
2泊3日の出張と、1泊2日の出張がくっついて、4泊5日の出張になったわけだ。

 

ただ同行の大野君がどうしても名古屋に帰らねばならない用事があるということで、
大分空港には、予定通り午前9時50分の名古屋行きに間に合うように行く事にする。

 

9時50分の飛行機に乗るためには、
通常30分前には空港に着きたい。
レンタカーを返すことを考えると、40分前か。
とすると9時10分に空港前に到着ならば、
別府を50分前の8時20分に出発となる。
大分空港は、別府湾を挟んで別府温泉街のちょうど反対側にあるので、
けっこう時間がかかり、何もなければ40分。余裕を見て50分かかるとしたわけだ。
空港まで約37km。
しかし、この寒波で空港線の高速が通れるかどうか解らない。
もう25分余裕を見て、
8時45分を別府からの出発とした。

 

別府の宿を出発して、すぐに予感が当たった事を知る。
別府市内の道路がすでに凍結していて、
高速は通行止めになっている。

 

それでも道路は空いていて、順調に進むが、
路面がところどころ凍っていて、テラテラと光っている。

 

運転するのは同行の大野君。
去年までは1年に10回はスノーボートに行っていて、
凍結の道路は慣れているそうだ。

 

別府市内を順調に抜けて、海岸沿いの道に入り、
やがて山の中に入っていく。
日出(ひじ)の辺りから雪が本格的に降ってきて、路面も白い。
閉鎖になっている高速入り口をわき目に見て、ゆっくりとゆっくりと車の列が進む。
片側一車線の田舎道、時速20~30km/hぐらいで淡々と走る。
信号はほとんどないので止まることはない。

 

こういう凍結した道路を走る場合、
しかも、登り勾配がある場合、
止まってしまうと発進する時にタイヤが空転してスタートできないことがある。
特にFRにそんなことが多い。
そんな時に焦ってアクセルを踏み込むと、空転しているタイヤが横滑りして、
車が横を向いてしまい、道路を塞ぐことがある。
こうなると万事休すで、その道は大渋滞となって大変な事になる。
「すべったFRがいなければいいがなぁ」と、大野君と話しながらジリジリと走る。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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