谷 好通コラム

2005年12月15日(木曜日)

1304.煙の中・因果応報

世の中には因果応報とか自業自得のいう言葉がある。

 

このような言葉には仏教的とか儒教的な意味がきっとあるのだろうが、
「自分がやったことは、そのまま自分返ってくる。」とか、
「今の自分は、過去からの結果としての自分である。」
とか、なんとか、かんとか、
私なりにこう解釈する。

 

ここに面白い写真が一枚ある。
右端にいる酒部は、ちょっと前に禁煙をしていた。
いつものようにクールな顔をして
「今、禁煙なんて当たり前じゃない?」などとうそぶいて、
しっかりと5kgほど“太る”禁煙の副作用を楽しんでいたが、
一週間ほど中国に行った時、中国でのあまりものストレスで、
あっさりまた喫煙者になって戻ってきた。
再びタバコを吸うようになった酒部は、ますます快調になって食欲も増進したのか、
また5kg太って、禁煙前に比べて合計10kgも太ったことになる。

 

 

酒部が禁煙していた時に、
「酒部部長、無理しちゃイカンですよ。かえって健康に悪いですよ。」とか
「あ~~~~っ、食後のタバコが美味い!」とか、
禁煙中の酒部をからかっていた悪ガキのような畠中。

 

その畠中が何を勘違いしたのか、
「禁煙セラピー」という本を読んで、禁煙をやり始めてしまったのだ。
この本、恐ろしい本で、
この一冊を読み終わったその瞬間に禁煙が成立してしまうのだそうだ。
「今までなぜ自分がタバコを吸っていたのか不思議に感じてくるんです。」
とは、畠中の弁。

 

まぁいい。
禁煙をする人が加速的に増えてきたこの日本。
なんかの勘違いで禁煙をしたって、それはそれでいい。
立派だと言っておく。

 

しかし、酒部が禁煙中にさんざんからかった畠中が、
今度は、酒部に
「今思うとなぜ禁煙したのかわからない。」とか
「・・・・う~ん、タバコが美味い。」とか、
二倍にしてからかわれている。

 

これぞ、自業自得、因果応報の典型である。
・・・・

 

今日は、朝から年末のあいさつ回りである。
大切な人たちと何組かお会いして、御挨拶。
その道中で、喫煙室でコーヒーを飲む機会が2度あった。
酒部にいびられる畠中を見て、因果応報とか、自業自得なんて
言葉を思い出したのである。

 

 

今は浦和のホテルであるが、
今朝の品川のホテルでの夜明け。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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