谷 好通コラム

2005年11月29日(火曜日)

1294.パッチ履くべきか

朝、名古屋を発って、新神戸経由で三田に行く。
これを書き始めたのはその新幹線の中。

 

予定通りAM8:04に乗った。

 

暑い。

 

日本列島は、北から紅葉が降りてきてもうすっかり秋であるが、
今、列車の中は暑い。
車内の温度調整がうまく行っていないわけではない。
自分がパッチを履いてきたからだ。
ちょうど良い室温なのだろうが、
パッチを履くと保温効果抜群、ポカポカして暑く感じる。

 

ただでさえ南北差のある出張が多い上に
この季節、一番温度差が大きく、
風邪を引きやすいので服装にもよく注意しなければならない。
私は、いつも、ちょっと暖かめに着て、
暑くなったら一枚脱ぐようにしているが、
ズボンの下に履くパッチだけは、ちょいと脱ぐというわけには行かない。
だから、いつからパッチを履くかは、いつも大変迷う。
まだ必要ない寒さでうっかり履いてしまうと、暑っ苦しくてしょうがないからだ。
神戸の三田(さんだ)は、
街ではあるが山の中にあって寒いそうであるし、
今日は外にいる時間が長くなりそうだったので、
とうとうパッチを履く決断をしたのだが、
しかし、暑い。
ぬくぬくである。
ちょっと早まったか。

 

これが終わったら、明日は札幌である。
パッチは明日からでも良かったかもしれない。

 

今年は新型のインフルエンザが大流行する可能性があるとテレビで言っていた。
例の鳥インフルエンザが変異して、
人から人への感染力を持つようになる寸前なのだという。
本当に怖い話である。

 

私自身はもう十年以上風邪をひいた事もないし、
(ひいたかな?は何度もあったが)
ましてやインフルエンザなどは、もう20年以上も縁がない。
かと言って、昔にはかかったことがあるので、
インフルエンザの苦しさを忘れてはない。

 

あんなにしんどいことはなかった。
熱を持った体が自分の物ではないような感じがして、
節々が痛く、ジッとしているのがたまらなかった。
そのくせ動くのが大儀で、苦しさに唸りながら布団に包まっているしかなかった。

 

毒性の強い鳥インフルエンザは、死亡する確率が異常に高いそうだ。
あの苦しみの中で死んでいくのは、想像するだけでもゾッとする。

 

出張の続く身である。
風邪だけには絶対にかかるわけにはいかないのだ。
特にインフルエンザなんてとんでもない。
今年も、予防注射を2回打って、ひとまずは安心なのだが、
油断大敵である。

 

・・・・・・

 

と、ここから、神戸からの新幹線の中、
神戸・三田は考えていたほどは寒くなかった。
でも、パッチを履いていてちょうど良かったぐらいの温度であった。
早めにパッチを履いて正解であったのである。
良かった良かった。

 

道路端のまだ小さな街路樹まで頑張って紅葉を始めている。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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