2005年11月27日(日曜日)
1292.解釈の違いの争い
同じ物事が存在しても、
それを見る角度によってまるっきり見え方が違う。
私はお化粧が好きではないが、
ある人にとってはお化粧をしない女性を、
お化粧も身だしなみ、薄化粧ぐらいするものだと、スッピンを否定する。
あるいは、
高校生ぐらいの若い女性がお化粧をしているのを見ると、
せっかくの若い素肌を化粧なんかで隠してしまうなんて、
なんてもったいないことを、と思うが、
本人にとっては、早く自分を大人に見せたいという欲求からのお化粧なのだろう。
若さを貴重だと思うのは、歳をとってからであり、
その若さの真っ盛りにある子は、かえって大人ぶって、
自分が年をとっているように見せたいのかもしれない。
やっぱりもったいないと思うのだが。
同じ物事を見ても、その立場、つまり見る角度が違うと、
まるっきり違うものに見える。
そんな事を、このところ、痛感することが多い。
タバコを吸う者と、吸わない人。
私はタバコを吸う人、
タバコを吸わない人から見ると、健康に気を使わない大馬鹿者に過ぎないが、
吸う人間には吸う人間の言い分だってあるのだ。
酒を飲む人と、飲まない人。
ちょっとでも飲むと気持ちが悪くなるということ自体を私はまったく理解できない。
ゆっくり走っていれば安全運転だと思っている人と、
信号無視、周囲を気にしない無神経運転などの方がよほど危ないと思っている私と、
多分、いつまでも噛みあわないのだろう。
調査をする人と、調査をされる人。
これは難しい問題だ。
解釈の違いがどうしても埋まらない。
紅葉を見て、秋が来たと思う人もいれば、
秋がもうすぐ終わると思う人もいる。
色々な見方があるものなのだ。そういうことなのだろう。