2005年09月18日(日曜日)
1247.三軒の新しい店舗
今日の午後、三軒の新しい店舗の現場を回ってきた。
日曜日なので現場には誰もいないかもしれないが、
こんな日しか、まとまった時間が取れないので、今日になってしまった。
最初に稲沢。
ここでは、土壌検査の作業が行なわれていた。
元ガソリンスタンドであった用地には必須の検査だ。
急いでいるため、日曜日を押して作業を進めてもらっている。
これにパスすれば、すぐにでも着工の準備を進めなければならない。
ここは大きな工事になるので、
順調に行っても、オープンは来年の1月後半か2月前半だろう。
次に稲沢に近い名古屋近郊で、
廃業をしたガソリンスタンドの取り壊し作業が行われている。
ただし、日曜日の今日は、作業はお休みである。
ここも、このあと土壌検査を控えている。
設計はすでに終わっているので、今年の11月下旬のオープンが目標。
このあと、建設中の岡崎店に向かった。
東名阪道路から名古屋高速に入り、東名の名古屋ICに向かうが、
途中でホンのちょっとだけ東名阪に戻らなくてはならないので、
余分にまた5百円取られるのは、
いつも「詐欺だよな、ここは」と思う。
名古屋ICから豊田東ICで降りると一番近いと記憶していたので、
そうしようと思っていたら、NAVIは伊勢湾岸道路に私を誘導した。
二年前に買った車なので、NAVIのソフトは多分三年前のもの。
とんでもない大回りをしてしまった。
工事中の岡崎店に到着したのは午後5時過ぎになってしまった。
九月に入って日が短くなったので午後5時過ぎはもう夕方近くと言っていい。
工事現場には誰もいなかった。
新しい岡崎店の建物は、とても大きく、立派に見えた。
「すっげえなぁ、こりゃすごい。」
今までとはまったく違ったコンセプトで造られつつあるこの店。
実際にその姿がはっきりしてくると、
今まで見慣れた快洗隊とはまるで違う。
この工事中の建物を見ていて、私は怖くなってしまった。
私たちは、この新しいコンセプトを持った岡崎店を、
新鮮な形で実現することが出来るのだろうか。
新しい試みとは、いざ、それを実現する段になって、
今までの習慣とか、今までの感覚が、つい、出てしまって、
今までやっている事に中に埋もれてしまうものだ。
新しい試みとは、
余程の準備で、細かなところまでを、
新しいコンセプトに基づいた仕組みに仕上げておかねば、
必ず、今までどおりの行動に戻ってしまう。
今までどおりの行動とは、
今までの歴史の中で積み上げた一つ一つ根拠のある行動なのだから、
それが自然であるし、何より安心であるのだ。
新しいものを組み立てる時、
今のものを否定するところから始める。
今までのものが間違っているから否定するのではない。
新しいものを作り上げるために、
あえて否定するのだ。
しかし、今までのそれが間違っているのではないのだから、
新しいものを作り出すために、
今までのものを否定するその過程で、
「なぜ、今までのがいけないのか。」という議論が、
必ず壁となって付きまとう。
善意の反撃である。
私は、岡崎店のこの立派な店舗を見て、
この店が背負っている新しいコンセプトが実現できなかった時、
この店舗の新しさが、
かえって陳腐になってしまうような、そんな怖れを、ゾクッと感じた。
過去において、何度も、何度も経験してきた、あのゾクッである。
岡崎店は、あと、3週間でオープン。
アイ・タックにとっても、快洗隊にとっても、
あらゆる意味で新しい段階に入っていることは間違いない。
もう後戻りは出来ないのだ。