谷 好通コラム

2005年08月11日(木曜日)

1233.5日間究極の長旅

※今日はスーパー耐久参戦記にも載せています。
そちらもぜひご覧下さい。

 

 

昨日(9日)東京に出てきて、4件の仕事をした。
元営業所近く、錦糸町のホテルに泊まる。
総武線であり成田空港へのアクセスに便利だと思ったからだ。
成田から、またアメリカに行く。

 

今度は、
ロス アンジェルス⇔デンバー⇔デモイン。
5泊5日(内・機中泊2回)
前回の10泊10日(内・機中泊3回)よりは、うんと楽なはずだ。
少なくとも時差ボケについては、かなり楽であろう。

 

世界一周の場合、
特に前回のように
“東回り”で世界を一周してしまうと、
時間が短くなる方向一方なので、
東に移動する度に、一日がその分短くなって、
短くなった時間は、
大抵の場合睡眠時間を削るという事になる。

 

さらに、削られるその時は飛行機に乗っている時であり、
残念ながら、私は飛行機の中ではほとんど寝ることが出来ない。
つまり、10泊10日(内・機中泊3回)が、
実質的には7泊10日となるわけだ。

 

さらに、ツライ事に、
行った先でのホテル泊まりも
夜は、行った先の地の人と食事をしたりするので、かなり遅くなり、
朝は、ホテル出発毎に荷物を整理しなければならないので、早起き。
平均睡眠時間は減る。
たぶん1晩5~6時間ぐらいが精一杯だろう。
6時間だとしても、7回寝て、42時間。
10日間で42時間の合計睡眠時間となる。
日数で割れば、1日当たりの実質の平均睡眠時間は4.2時間となる。
10日間ぶっ続けで、平均4.2時間の睡眠時間ではさすがに参る。

 

これを、
全部、“日本時間”に直して、しかも連続して説明すると、

 

出発の日、
7:00 起床
9:00 [朝食]
11:00 東京のホテルを出発
12:50 成田空港到着
13:30 [昼食]
14:50 成田空港をテイクオフ
16:00 [夕食]
18:00 機内の灯りが消され、「寝なさい」というが、どうしても寝付けない。

⇓ 悶々とするが、一向に寝付かれず、細々とパソコンを叩く。

※ここで、日本時間では日付が変わるが、
日付変更線を西から東へ超えているので日付自体は戻り、変わらない。
01:00 機内の明かりが着けられ、「おきなさい。」と言う。
01:20 [朝食]
02:30 ロス空港に到着 (ロス時間 9:30 時差7時間)
⇓ 入管審査を受けてアメリカに入国
04:00 ロス空港からデンバーに向けて飛ぶ。
(午前4時)
06:15 デンバー空港に到着 (時差プラス1時間)
07:00[昼食]
08:35 デンバー空港からデモインに向かって飛ぶ
10:00 デモイン空港到着 (時差さらに1時間、現地時間10日午後7時)
(午前10時)
11:00 デモインのホテルにチェックイン
11;30 [夕食]
14:00 就寝。やっとベットで寝れる。
(午後2時)
飛行機の中の早くやってきた短い夜を寝ることが出来ないと、
出発の朝7時に起きてから、
31時間起きっぱなし
飛行機を3回乗って、朝食と昼食と夕食を2回づつ食べて、
2日分の予定を、31時間という一日でやってしまう。

 

 

 

“東回り”の世界一周は、これを10日間の中で3回もやる事になる。
時差ボケと、睡眠不足から来る疲れで、
今回の世界一周出張は、今までになく疲れた。

 

では、
“西回り”で、世界一周をするとどうなるか。
実際にはこれはやった事がないわけなので、
今回の帰りの予定、つまり地球西回りで約半分回るスケジュールを見てみる。

 

すべてを“ロス アンジェルス時間”で整理する。

 

8月12日
5:00 起床、[朝食]
7:00 仕事場に行く。
10:00 [昼食]
13:00 仕事を終える。
15:45 デモインをデンバーに向けて飛び立つ。
17:35 デンバー到着(所要時間1時間50分、時差1時間戻る)
16:00 [夕食]
19:10 デンバーをロスに向かって出発。
21:30 ロスの空港に到着(所要時間2時間20分、時差で1時間戻る。)
22:00 [夜食]
24:00 就寝
ロスのホテルに宿泊
8月13日
7:00 起床[朝食]
11:45 ロス アンジェルス空港から日本に向けて出発。
12:30 機内で[昼食]
ロス時間で、
23:05 成田空港に到着。(所要時間11時間20分)
日本時間で
8月14日
(日付変更線を東から西へ超えたので日付は変わるが、夜を越した訳ではない。)
15:05 成田空港に到着。(所要時間11時間20分)

西回りに飛ぶと、時間が伸びる方向に時差が出来る。
例えば、
ロスを午前11時45分に飛び立ち、
所要時間11時間20分飛んで、
日が沈まないまま
日本には、同じ日の日本時間15時05分に到着する。
(日付変更線の関係で日付だけが変わるが)

 

西回りに飛ぶと、
自分が進んだ時間よりも、時間が経っていない事になる。
すごく時間を得したように感じる。

 

東回りで世界を一周すると、
24時間分、時間が短くなる方向で時差が発生し、
旅程のそれぞれの日の時間が、24時間分短くなる。
しかし、西回りに比べると仕事をする日数が一日多くなる勘定になる。

 

西回りで世界を一周すると、
24時間分、時間が長くなる方向で時差が発生し、
旅程のそれぞれの日の時間が、24時間分伸びる。
しかし、東回りに比べると、仕事日数が一日少なくなる。

 

・・・・・・・・・・・・・
・・・・

 

と、ここまで書いて、
世界一周の話からちっとも抜け出せないでいる自分に気が着いた。
もうやめよう。

 

・・・・・・
ここからは、ディモインのホテルから。
家から成田空港まで、
成田からロスまで、
ロスからデンバーまで、
デイバーからディモインまで、
とにかく疲れた。

 

でも、せっかくここまで来たのだ。
とにかく目的である仕事を一生懸命しなければ、
何のためにここまで苦労したのか、わからない。

 

ぎゅっと凝縮された5日間を全力で過ごす。

 

 

ロスへ向かう大韓航空の中から、
また眠れないまま、朝を迎えてしまった。前途多難である。

 

 

ロスに到着するちょっと前、アメリカ大陸の上空からの風景は、
日本のそれとも、ヨーロッパのそれともまったく違うものだ。

 

 

2回目の飛行、ロスからデンバーは約2時間。
そして、3回目の飛行、デンバーからディモインの飛行機は、
イギリス製のBAe154であった。
はじめて乗る機体である。
この飛行機は、80人乗りぐらいの小型機であるらも関わらず
4発のジェットを搭載して、
しかも、翼が上についていて、ジェットエンジンの噴出口が、目の前にあるのだ。

 

 

機内の様子。

 

 

今まで乗った飛行機とは、まったく違った振動があり、(大きい振動ではない)
まったく違ったジェット音と、
翼の風きり音があって、
慣れていないという意味で、久しぶりに飛行機に恐怖を感じた。

 

 

着陸時、フラップが最大まで降ろされ、エアーブレーキがかけられている。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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