谷 好通コラム

2005年02月27日(日曜日)

1127.2回の富士山と月

新横浜から新幹線に乗った。
車内は日曜日の夕方の行楽帰りの人たちでいっぱいだ。
こんな時、仕事姿でいるとちょっとだけ情けない。
以前は、
「みんなお金を使っている時に、俺は働いてお金を稼いでいる。
このプラスマイナスは大きいのだ。みんな遊んでいればいい。俺は稼ぐのだ」
なんて、
くやしまぎれの強がりを言っていたものだが、
今は、素直にうらやましいと思う。

 

今日の横浜での仕事は非常にうまく行った。(と思う)
ある店舗を快洗隊として、洗車を一から立ち上げ直すという話。
昨日作った提案もそれなりに自信があったが、
そこからもう一つ進歩した形で、
今後の方針が決まった。
先方の社長の強いご意見が、私たちに新しいアイデアを提案させてくれたのだ。
この社長、さすがである。

 

こと快洗隊の企画についても自分たちの意見が最善ではなく、
他の意見にも十分に耳を傾けなければならないことを痛感する。
この店舗では快洗隊が必ずうまく行くイメージが持てた。
間違いなくいい結果が出ると考えている。

 

それにしても、
このところ急激に、たくさんの快洗隊候補のお話が出ている。
私たちも、ここまでやってきて、
どういう立地で快洗隊を建てたら、どんな結果が出てくるのか、
やっと、はっきりと言えるようになってきた気がする。
今までは、
経験値の中から基準となる数値を出して、
その数値に対して、その立地がどうなのかを判断していた。
いわばデジタル的な判断をしていたのだが、
それは確率的な判断である。
最近では、その場所を見て、
快洗隊が建ったらどんな様子になるのか“イメージ”が湧くようになってきたのだ。

 

快洗隊建設候補地に行き、
じっと見つめていると、
「繁盛し、お客様でごった返している快洗隊」がそこにあるのか、
「お客様に気が付かれていない暇な快洗隊」がそこにあるのか、
頭に浮かんでくるようになったのである。
実にアナログ的な方法だが、
かえってその方が、気持ち的には確信を持って判断を口に出せるようになった。

 

デジタルは確率であって、
アナログは直感である。
どちらが良くて、どちらが劣っているという問題ではなく、
確率であるデジタルはクールであって、
直感であるアナログはホットであり、私達をワクワクさせてくれる。

 

これは多分、デジタルな数字の蓄積が多くなってきて、
頭の中のアナログな部分が活発に動き始めるようになったのだろう。

 

 

 

今日の朝、朝食の時、新横浜のホテルのレストランから富士山が見えた。
頂上が真っ白であった。

 

 

新横浜駅のホームから、
縦に伸びた雲を見つけた。
「地震雲だよ、あれはっ」と酒部君と畠中君が騒ぐので、撮ってみた。

 

 

横浜からの帰り、
新幹線から富士山が見えた。今日2回目の富士山である。
窓側に座っていた畠中くんに撮ってもらった。
いつもの私の写真とは違うレイアウトで撮っている。
たったこれだけのことでも、人によって見方とか取り方が違うものなのだ。
へぇ~~~と思う。

 

 

夜になってから、赤い月が昇ってきた。
当たり前の現象だけど、なんとも不気味である。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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