2004年07月18日(日曜日)
923話 千匹のゴキブリ
家の中で1匹のゴキブリを見つけたら、
その家には100匹のゴキブリがいると思え。
1匹のゴキブリがいるという事は、巣が家の中にあるということであり
一つの巣には、必ず、100匹以上のゴキブリがいる。
そして、多分
巣には、卵がぎっしり詰まっている“がま口型”の卵嚢がいくつもあって、
ひょっとしたら1000匹以上のゴキブリが潜在的にいるとも言える。
なんかのテレビで、そう言っていた事を憶えている。
何ともゾクっとする話ではないか。
あるいは、
「氷山の一角」という言葉がある。
氷の比重は、約0.92g/立法センチメートルであって、
水の比重である約1g/立法センチメートルより軽い。
だから、氷は水に浮く。
氷が水に浮いた時、
水面より上に、氷が軽い分だけ氷が出る。
その体積は1÷0.92≒1.09であって、
“1”が水面の中に沈み、“0.09”が水面上に頭を出す。
それが、南極などで見られる大きな氷山などであった時、
海上に見えている氷山の大きさを“1”としたら、
海中に沈んでいる部分を含めた体積は、1÷0.09≒11であって、
(何で俺はこんな書き方しか出来ないのだ)
海上に見えている氷山は、
海中にその10倍の大きさの本体を持っていると言える。
それが、船乗りに氷山が恐れられている理由だ。
あるいは、宇宙の謎に“暗黒物質”と“暗黒エネルギー”というものがある。
宇宙観測の精度が上がった結果
宇宙の年齢は約137億年であると、科学者の計測が一致してきた。
その上、超新星の爆発の観測とかなんとかで(私はこの手の本が大好き)
宇宙には、私達が知っている物質(バリオン物質)のほかに、
それが何であるのか分からない物質である“暗黒物質”(ダークマター)が存在しており、
その量は、通常の物質の約10倍であると計算されている。
(最近ニュートリノに質量が発見されて、これが暗黒物質の有力な存在と考えられている。)
通常の物質も、暗黒の物質も、
“物質”は“重力”を持ち、引き合う力として、宇宙を収縮する力となる。
その反対に、
膨張の力となっているのが“エネルギー”だ。
解かっているの物質の量が、今なお膨張していることを計算すると
宇宙には、現在私達が知っているエネルギーの7倍の謎のエネルギー
“暗黒エネルギー”が存在すると計算されている。
人類が知っている宇宙は、
全体の10分の1の物質であり、7分の1のエネルギーでしかない。
だそうだ。
私たちは、あまりにも少しのことしか見えていないし、知らない。
目に見えていること、知っていることだけで、
すべてが見えているとか、知っているとか思うのは、
見えていないものが有るということや、知らないことが有るということを、
“知らないだけのようだ。”
顕在的なものは、潜在的なものに対してあまりにも小さい。
私たちは、
知らないということを、見えていないということを、
もっと知るべきであるようだ。
私たちは、一匹のゴキブリを見かけたとき、
ひょっとしたら1000匹のゴキブリに対する対策を考えるべきなのかもしれない。
(関係ないか?)
明日から、いよいよ十勝サーキットに練習に行く。
24時間レース用の我がNブラス・インテグラは14日に九州の港を出て
そろそろ北海道の苫小牧の港にフェリーで到着している頃だ。
明日、朝一の飛行機で千歳に飛ぶ。
そこでメカニックの岩永さんと野口さんと待ち合わせ。
いよいよ、いよいよ始まるのだ。
もう引っ込みは着かない。
やるのみ。
走るのみ。
(これは今年S耐出場のインテグラで、実際の24H用はタコメーターがデジタルではない)