2004年07月15日(木曜日)
番外? 初期研修in上海
上海からの帰りの飛行機の中
荻野部長と中根君を残して、私と酒部部長の二人での帰還である。
上海・車聖快洗隊の初期研修が昨日から始まった。
インストラクターは昨日と今日の午前中が酒部、そして今日の午後から荻野。
この二人は交代で、インストラクターを担当し、
中根君は、彼らと共にこの快洗隊の初期研修をずっと担当することになっている。
今回の研修の主役は「中根大」
研修生としての参加者は、
マネージャーとなる鮑(ぼう)さん26歳、
鮑さんを筆頭に、車聖快洗隊4人衆、
左から、高(こう)さん、包(ぽう)さん、紅一点の兪(ゆう)さん、みんな20歳、
頼さんのお店から応援部隊で
ベテランの曹(そう)さん、
曹さんの村から連れてきたという同苗字のもう一人の曹(そう)さん。新人である。
(一緒に写ろうよと引っ張るのは酒部)
研修生は全部で6人。
(プラス、車聖さんからの通訳さん。)
相手が6人となると、インストラクターは一人では無理である。
当初は、かなりの部分を中根君一人に進めて貰うつもりであったが、
急遽、荻野君と酒部君を交代で担当させることになり、
約3週間のプログラムを組んだ。
本来ならば、新しい快洗隊のマネージャーをはじめスタッフには
直営店の刈谷店に来てもらって、
みっちり刈谷店のみんな一緒になって、訓練を受けてもらうのだが
中国では、
若い青年が、“留学”以外で外国に出る事は事実上不可能なのだ。
出国許可が出ないそうだ。
仕方がないので、
初期研修をインストラクターごとそっくり中国に持ってきて、
出前研修のような形でやる事になったものだ。
これにかかる経費は半端ではない。
車聖さんからも、中根君の渡航費と宿泊費を持ってもらうことになったているが、
それでも百万円単位の持ち出しにはなってしまう。
新しいことを始めようと思うと、
先行投資も要れば、えらく手間がかかるし、ロスも出る。
これは致し方ないことなのだ。
そんな負荷を背負いながらも、
いよいよ本格的な日本と同じ仕様の快洗隊の初期研修が始まったのである。
マニュアルも手書きで中国語を書き足したもの、
まだどこで修正が入るか分からないので、しばらくは印刷しない。
研修生はもちろん、インストラクターたち、そして大声で翻訳し続ける李さんも
全員汗だくだ。
その研修の姿は、日本の中国もまったく変わらない。
みんな真剣そのものなのです。
今日の研修現場「頼さんの新しい店」に居合わせた人達全員で記念写真
左から、アイ・タックの李さん、車聖のKeePre営業マン“冷”さん、
荻野部長、中根大、ベテランの曹さん、あの郭さん、酒部部長、新人の曹さん、
研修の為の車を提供してくれた車聖の社員さん、
鮑さん、高さん、包さん、兪youさん、と通訳さん
午後5時10分の飛行機であったが、
午後2時には上海市内を出た。
結果的には道が空いていて出発2時間半前に空港に着いてしまったが、
市内の道が混んだり、チェックインカウンターがバカみたいに混んだり、
入管の出国審査がバカバカしいぐらい混んだり、
それのどれか一つか二つ当たってしまったら、
これぐらい早く空港に着いてちょうどいいぐらいなのだ。
空港は、上海浦東空港に限らず、立っている時間がすごく長いので
私にはこたえる場所。
今日は比較的スムーズに搭乗カウンターまで来る事が出来、
約1時間半も時間が余った。
そこで、タバコが吸えるバーで一杯飲みながら
物知りの酒部と無駄話。
その1.
酒部
「社長が講義をする時、ホワイトボードに“艶”って書くでしょ。
あの“艶”っていう字、中国では“ものすごくいやらしい意味の字”なんですって。
だから何回も、塗装の“艶”って書いた時、みんな下を向いてましたよ。」
私
「エ~~~っ、知らんかった、はよ言えよ。俺、今まで何度も“艶”って書いてきたよ。
そんなん早く教えろよ。ばかやろ~、ああ恥ずかしい。」
その2.
酒部
「李さん、タクシー乗ると喧嘩するんですよねっ、運転手と。
『何喧嘩してたの?』って聞いたら、『運転手の態度が悪かったから』って言ってました。
李さんすごいですね。」
私
「だろ~ッ、俺今まで不思議だったんだ。
俺の時も、どう見ても喧嘩しているように見えたんだけど、
『何喧嘩してんの?』って李さんに聞くと、
『喧嘩なんかしてません。話しただけです。』って絶対言うんだよね。
アレは絶対喧嘩だよな。ホント不思議でしょうがなかったんだよ」
その3.
酒部
「社長知ってました?中国の人って一日一食しかご飯を食べないんですって。
だから、その一食で猛烈に量を食べるそうなんですよ。
だから、中華料理って一品がすごく量が多いし、カロリーもバンバンなのに
みんな太っていないんですって。
李さんもそうだって言ってたし、頼さんもそう言ってました。
だけど、日本人は3回食べるので、仕方なく付き合っているようですよ。」
私
「うっそ~~~~っ、絶対信じられないな。
それは、ウソだよ。お前いい加減なこと言ってんじゃないの?
それだけは信じられないな~。
そんなんだったら、俺、絶対に中国で生きていけよ。」
まだまだ続く無駄話
飛行機の中でまで、しょうもないことを話し続ける酒部
こいつの言うことは、ホントにどこまで本当なのか、さっぱり分からないんです。