2004年07月11日(日曜日)
990話 体調を崩す季節
今日は実に気持ちのいいお天気であった。
空は晴れ渡り、太陽がサンサンと降り注いでいるのに、
しかし暑くない。
温度も確かに低いが、何より湿気が無く、風が爽やかで気持ちいいのだ。
愛知県と神戸の4軒の快洗隊には、青空の元、たくさんのお客様が来店された。
特に今月は知立店と北神戸店が調子がいいのだ。
何か澱が取れたような感じで、2軒とも洗車だけでも250万円を越す勢い。
この2軒には、先月からちょっとした仕組みが加えられた。
来月ぐらいまでの感じを見て、やはりうまく行くようであったらぜひ紹介したい。
などと勿体ぶることは無いのだが、
それでもキチンと結果を見ないといけない。
そのころには仕組みの不具合も出て修正が加えられているはずで、
紹介するには2ヶ月ぐらい後がちょうどいいのだ。
刈谷、知立、安城、北神戸と電話して、
最後に神奈川県の相模原店に電話をしたら、「雨降ってんですよ。」と言う。
日本国中“晴れ!”と言うわけではないようだ。
相模原店も、ドライブショップとのコラボレーションという新しい試みに対する
一つの答が出てくる頃だ。
オープンよりまだ2ヶ月ではあるが、色々なことが学ばれたはずである。
快洗隊という形態の商売は、店舗として成熟するまで大変時間がかかる。
「高品質洗車」と「“待てる時間”で出来るコーティングKeePre」の組み合わせは、
ユーザーの日頃の車の手入れとしての生活感覚に一番合っている。
しかし、このような組み合わせを高品質で提供している店舗は、
今までの街には存在していなかったので、
いくらチラシで告知しても、
店頭でアピールしても、
お客様の“認知”⇒“欲求”にまで進むのに時間がかかる。
その認知は、多くの場合“口コミ”によって広がるので、
余計に時間がかかる。
チラシなどで告知するのは、ダイレクトに費用がかかる。
口コミによって広がるには時間がかかる。
そうなると欲しいのは、
店頭でのアピールによる告知だ。
これは、直接的に費用がかかるわけではないし、
店の中での作業=商品を見せるのに具合のいい立地が、いい告知を実現できる。
告知を繰り返すことによって、効率よく認知につなげることも出来る。
快洗隊というまだ世の中に広がっていない、つまり認知のない商売では、
出来るだけたくさんの通行量に対して、
良好な告知を実現できる立地が大きな意味を持ってくるのだ。
そして、いよいよお客様が快洗隊を訪れてくれた時
そのお客様をいかに受け入れることが出来るか。
これが次の関門だ。
そして最も大事な一瞬である。
快洗隊日記に誰かが書いていた「100%で受け入れる」こと
日記の中では、
「どんなにしんどい時でも、店が混雑している時でも、
『あ~また来たッ』ではなく。100%歓迎で受け入れること」とあった。
それを、具体的に
「汗をかいていたら、汗をキチンと拭いて接客しよう」と、
これは、簡単そうでなかなか出来ないことだ。
誰でも肉体的な疲労があって、しんどい時
それを誰かに分かってもらいたいと思うものだ。
それをお客様に「シンドイんですよ、今。」と、うっかり伝えてしまったのでは、
歓迎の反対の受け入れになってしまう。
辛い時、人は自動的に被害者的な姿勢を持ってしまうことが多く、
「やらされている」気持ちになりがちだ。
そんな姿勢の時には、新たな仕事に対して心から「歓迎」をすることは、
心情的には矛盾している。
だから、
肉体的にしんどい時でも、自分が自分の主体として
自分の行動の動機を自分の中に見つける事が出来るだけの
精神のたくましさが必要なのだ。
これが出来る店舗とスタッフとは、
その価値観が一致している事が前提となっていて、
店舗そのものが、本当の意味で世の中に役に立つ存在であるという自信が、
店舗全体に行き渡っている。
精神的なたくましさとは、
自分の仕事に対する自信と誇りが裏づけとなっているのだ。
人に喜ばれることをしていると、人は実に強いもので
確固たる自信を持った存在になる。
きれい事のようだが、これは本当だ。
特に、今の季節のように
とんでもなく暑い日が突然やってきたり、雨が続いたり
体調が崩れ易い季節は、モチベーションを維持する事が大変難しい。
私は体力があまりある方ではないので、
現役で店に出ていたときは、この季節が一番辛かった記憶がある。
日々の大きな温度差と、特に蒸し暑さにやられて、体調を崩し、
そしてそんな時、きまって被害者妄想にとりつかれたような発想を持って、
間違った判断をしたようにも記憶している。
こんな時、私は100%お客様を歓迎し、受け入れることが出来ていたであろうか。
大変暑い日が続くとき、
私はその中に自分がいないことを、
いまだに少しの罪悪感を覚える事がある。
暑さにも負けず、
筋肉のしんどさにも負けず、
自分のたくましい価値観の元に、
100%の歓迎を実践しようとしている我が快洗隊と、
全国のがんばっている人達に、深い敬意を持ちながら。
涼しい所で仕事をしている自分に少しの罪悪感を持っている。
この写真はどこで撮ったものなのか、
いつ撮ったものなのか、まったく記憶が無い。
しかし、今日のお天気なら、きっとこんな素晴らしい夕日が出ているのだろうな
そんなことを思って、載せる事にしました。
明後日から、また上海に行く。
今度は4人で行くのだ。
私と荻野部長、本格的な快洗隊を構築する為に快洗隊本部の酒部部長。
そして、快洗隊刈谷店チーフの中根君が、
のべ3週間にわたって上海快洗隊、海外初の快洗隊のスタッフ教育を引き受ける。
大抜擢である。
しかし、上海は連日40゜Cの熱暑であるという。
気合を入れて行かねばならない。