2004年05月29日(土曜日)
964話 北京ダックとVIP
北京での一日目の終わりは「北京ダック」であった。!(^^)!
それも世界的に有名で店で、
北京ダックならこの店が本物中の本物、という店での“北京ダック”。
否が応でも期待で胸が膨らむ。
実行中のダイエットも、“今日だけ?”休憩である。
北京ダックをご馳走になった超立派な部屋は、
テレビとか映画のロケによく使われる部屋であると聞いた。
龍の彫り物が凄味を出している。
最初は、“白酒(しろざけ)”と通称呼ばれる強い蒸留酒(マオタイ酒?)で乾杯!
乾杯とは、文字通り酒を飲み干し、杯を乾かすことで、
クイっと全部飲んで、空っぽになった杯の中を見せ合う。
これが中国式の正式な乾杯。
けっこうきつい。
だから白酒の杯はとても小さい。
しかし38度の酒である。
(それでも、この日のマオタイ酒は、アルコール度の一番低いまろやかなもの)
最初からダックが出てくるわけではなく、
みんなで楽しく話をしながら北京料理を食べる。
そして時々乾杯! また乾杯! また乾杯!・・・・・・
その度に38度の白酒がクイックイッと喉に流れていく。
とても美味しい北京料理と共に、白酒が体の中を満たしていって、
みんな酔いが回るほどに話が弾み、笑い声が気持いい。
この宴会でも、もちろん主役は郭社長。
超真面目な郭社長は
きちんとしたお話を整然とされる。
白酒で何度も何度も乾杯を重ね、私がベロンベロンになっているのに、
お顔がほんのり赤くなる程度で、毅然として真面目な話を続けられるのには、
(それがけっこう面白いから飽きない)
へへ~~っ恐れ入りました。である。
この北京ダックの宴会には、
郭社長をはじめ、
その奥さん、
そして奥さんの弟さん、妹さん、幹部の方、秘書の郭さんが出席をしてくださった。
奥さんは、昔、久留米の医科大学にいた事があってお医者様である。
大変モダンな方であって、英語がペラペラ。
妹さんは、アパレルの関係の仕事をして見えて、話題が広く
大変面白い方であった。
宴もたけなわ、いよいよ北京ダックが出てきた頃には
私の意識は、マオタイ酒で完全に痺れていた。
ダックがみんなの前に出され
ダックを皮に乗せて、甘味噌をつけて、ネギを包み込み、くるりと巻く
それを箸を使って上手にやってくれる女性スタッフが
これまた、かわいいのだ。
好みの問題とも思うが、
あるいは、38度のきついマオタイ酒を飲んで酔っ払ってしまったからなのか
メチャクチャかわいく思えて
思わず10枚ぐらい写真を撮ってしまった。
(厳粛な場で、私は実に不謹慎であった。“酒のセイですm(__)m”)
本場の北京ダックは、“驚きのうまさ”であり、
「今までの北京ダックはなんだったんだろう」と思わずつぶやく。
文字では説明できないので、
とにかく「口の中が一瞬のうちに幸せになった」とだけ報告しておこう。
最後に久方ぶりのドアップフォト
今回の出会いのきっかけを作ってくださった郭さん。
とても楽しくそして美味しい宴会が終わってホテルに帰ったのはかなり遅かった。
それからインターネットの接続を図るが、
接続ソフトがおかしいのか、
やっと接続できても、30秒ほどで自動的に切断されてしまう。
あきらめて寝る。
(以後4日間接続できなかった。)
さあ、次の日はKeePreのデモンストレーションの本番だ。
いよいよ鴨井の出番である。
鴨井は何を思ったのか、いきなりヘアーバンドを額につける。(似合わない(^_^;))
洗車から始まって、KeePre、爆白、ホワイトロンと続く。
周りを取り巻くのは、SSの幹部らしい人やスタッフの人、色々で20名ぐらい。
その中には、郭社長と奥さんまで熱心に参加してくれる。
ありがたいことである。
鴨井も緊張しているのか、動きが硬いが
それでも何とかデモンストレーションを終える。
洗車と研磨しか見た事の無い人達の目に、
スピーディーなKeePreや爆白が
どう写ったであろうか。
それでも、とりあえず
「非常に良いものだ」とお世辞抜き(多分)の評価を貰った。
その後の会談では、
熱心に代理店をやりたいと要望される。
ありがたいことだ。
これからお互いに考えながら、出来るだけ早く実際の行動に移していくことを約束して
北京空港に向かう。
北京空港では、
奥さんのはからいと弟さんの手配で、
なんと私たちはVIP待遇を受けることになった。
何もかも特別待遇で、一般とは別の通路から車で入って、
別の入り口から入って、特別のでっかいソファのある貴賓室でデンと座って、
チケットを係りの人に渡せばチェックインから荷物の預け入れまで
全部お任せである。
おまけに飛行機までは「VIP」と大書したマイクロバスで別に運ばれ、
乗客がすべて乗り込んだ一番最後に、
つまり、ほかの客を待たせて置いてのご入場である。
恥ずかしくてたまらなかった。
北京から大連へ
大連の空港へは、約1時間
鴨井君は、なんと“ツナギ”のままでの大連入りである。
大連では、ひと悶着ありそう。
そんな予感がする大連入りであった。
※予感は的中、大連では悲惨なことが待っていた。
その話はまた明日。