2004年05月23日(日曜日)
961話 日向君の結婚式
今日は、?グリットの日向(ひなた)裕二君の結婚式であった。
お相手は、岐阜テレビの現役アナウンサーの古林千明さん。
日向君はグリットに7年前に入社して
グリットのほとんどの時代を吉田君と二人でやってきた。
最近でこそグリットのスタッフは9人にまで膨らんでいるが(知らんかった)、
全国のグリットファンの方にとっては、
グリットと言えば吉田君と日向君という認識が強いであろう。
グリットの?2として営業とデザインを担当していて
アイ・タックの仕事もかなりやっていた“はず”だ。
“はず”とは、私自身は彼とほとんど会ったことが無いという意味で、
私と直接話をする機会がほとんどなかった。
私自身は日向君には、
感じのいい若い子という良い印象を持っていて、
そして我慢強い子であるとも思っていた。
彼の会社グリットは、今、非常に大きな転機を迎えている。
実質的な個人営業から、名実共に法人としての経営、
あるいは会社としての経営を、今、求められており、それを実践しようとしている。
いつまでも、
深夜までの勤務とか、徹夜とか
そんなものを自虐的に自慢しているようでは、会社としてはタカが知れている。
会社としての管理システムが出来ていないことに原因している数々の混乱を、
それが多くの顧客に対し迷惑をかけ、
それが自らの信用を大きく失墜しているにもかかわらず、
自虐的な労働状態を、言い訳にして、自己弁護としていてはいけない。
せっかくここまで多くのユーザーからの支持を貰っているのだから、
そんなレベルの低いところで、悶々としていてはいけない。
そのすべての解決のためには
会社としての“力量”をもっともっと着けなければならない。
力量とは、
まず“人”である。
人は、絶対に増やさなくてはならない。
いつの間にやら、9人のスタッフにまでなったという。
しかしこの場合、アルバイト、パートは勘定に入れるべきではない。
アルバイト、パートは、“手”にはなるが、
蓄積すべき会社の力量としての勘定には入れるべきではない。
いずれにしても、今のグリットは大幅な増員がなされ、
つまり、大きな先行投資がなされつつあることは、大きな前進である。
そして、“物”である。
商品の開発もさることながら、
入れ物、つまり社屋は十分な物にしなければならない。
“会社”としての社屋を、その大きさもそうだが、
その空気の中から、日常的な馴れ合い、ツレ感覚を一掃しなければならない。
会社を会社にしなければ、絶対に大きくなれない。
そうでなければ、“会社としての人”も、絶対に育たない。
少なくとも、その大きさにおいては、確実に大きくなった。
その意味では大きな前進である。
あとは社屋が会社になるか、吉田社長の経営に対する姿勢にかかる。
それによって大きくなった社屋が、本当の会社の社屋になるかどうか。
そして、“金”である。
・・・・・・
ここは、ここで言うことではない。
会社の経営者とは、
個人の好み、価値観の延長だけではなく
会社の社員全員に対する「管理者」「牽引者」「指導者」「責任者」である。
会社とは「仲良し」の延長ではない。
私は、グリットの吉田社長がそこに気がついていることを知っている。
そのために足掻いていることも知っている。
そして、
数々の問題が、必ず解決されるであろうことも信じている。
だから、あえてここに書いた。
日向君は、今まで一人の人間として、
吉田君の相棒として働き、
深夜であろうと徹夜であろうと、好きなだけ働き、
人一倍の体力と精神力を持って働き、くれるだけの給料をもらっていた。
今までは個人の問題として、働けるだけ、思いっきり働いた。
しかし、これからは千明さんという運命共同者と一緒になったのだ。
その生活も、何もかもが
もう個人レベルだけで考えることは出来なくなったのだ。
グリットを吉田社長と7年間支えてきた自負を持って、
今まで独り者であった自分から、家族を持った責任者に変わるように、
グリットを個人営業の商店から、法人の会社に
吉田社長と共に確実に変革し
将来のある“会社”に成長させる力にならなくてはならない。
自分だけの問題だけではなく、
運命共同者を得、家族の責任者となった自らの問題として。
独身者が結婚して家族を持つと、生活がガラっと変わる。
その変化は、
個人営業の商店が、本来の意味の法人である会社に、
変わることに非常に似ている。
グリットにとって、そして吉田社長にとって、
長年の相棒が、結婚したことは
あらゆる意味において大きな変化を求められることになる。
会社の経営者としての“みんなの幸せ”とは、
どのようにすれば実現できるのであろうか。
一緒に考えて行こう。
教会式の結婚式を終えて、おめでとう。
相棒の結婚にハッピーなグリット吉田。
披露宴では、主賓としてグリット吉田社長が祝辞を上げる。
なぜか、一人立たされる日向君
祝辞を終えて、「グッタリです」とへたり込む。
ウェディングケーキカット
お色直し、友達の余興と進んで、盛り上がる。
終盤は、この式場ご自慢の庭で、デザートを
最後は、心こもった花嫁のご両親への手紙
日向裕二君、千明さん
お互いにお互いの幸せを真剣に願いながら、
二人で精一杯幸せな人生を送ってください。