2004年04月28日(水曜日)
942話 病院3軒ハシゴ
今日は病院に3軒も行った。
と言っても急に何か異常があったわけではない。
前から行こうと思っていたのだが、とても時間がなかったので今日になっただけの話。
今日の予定であったつもりで手帳に書いていた用件が
実は5月1日であったことが分かったのは昨日おそくなってから(単に私の勘違い)
こんなことならば一昨日あそこまで必死になって仕事を片付けなくてもよかったと
自分にブツブツ言いながら
ならば、今日行われる商談会を兼ねたビジネスフォーラムに
専務と第一営業部長と一緒に三人で参加しようと思ったのだが、
専務が、「自分に任せてもらいたい」と言うので、
ホホホウと思って、
ここは専務の心意気に任せて、二人で行ってもらうことにしたのだ。
だから、今日の仕事が無くなってしまったのだ。
そこで思いついたのが病院のハシゴ
以前からちょっと気になっていたことを、まとめて解決しようと思ったのだ。
まず行ったのが整形外科
ここの先生は好きだ。
何ともとぼけた感じが大好きである。
先日、東京の鶴見部長が“尻”にデキモノが出来て腫れ上がった時、
この病院を紹介してやった。
この先生、整形外科のくせに切開が大好きなようなのである。
私の首筋にデキモノが出来た時、
「これは切りましょう」と言ったうれしそうな表情が印象的であったのだ。
案の定、鶴見部長のコンモリ腫れ上がったデキモノを見て、
先生は躊躇なく切開したそうだ。
あのうれしそうな先生の表情が目に浮かぶ。
今日、私が行ったのはデキモノではない。
私の左手の小指が曲がってきたのである。
もう一件、脇の下に近いところにちょっとした斑点が出来ていたのを見つけ、
万が一「皮膚がん」であったら大変と思い、見てもらおうと思ったのだ。
まず、曲がった左手の小指
レントゲンを撮って、
先生
「これは、指の関節の間の軟骨が削れて来ているね。
歳とって来たら、こうなる人はたくさんいますよ。
治療はないよ。削れてきてるんだから。」
私
「治療はないって、ほっとくしかないんですか?
最終的にどうなるんですか?}
先生
「もうちょっと曲がってきて、それで固まっておしまいです。」
私
「曲がってきて、固まっておしまいですか。」
先生
「ハイ、おしまいです。」
次に、脇の下の斑点
ちょっと見て、チョッと触って見て
「かゆいですか?」
私
「いいえ、痛くもかゆくもありません」
先生
「かゆければ、かゆみ止めを出しますよ」
私
「いえ、だから、かゆくありません」
先生
「・・・・・・・・」
この先生は、切開は大好きだが
私の今日の相談には、興味ないようであった。
次に行ったのが眼科
多分7~8年前に作ったメガネが合わなくなって来たのか
夜、車を運転するときに見にくくなって来た。
8月には24時間耐久レースがある。
夜間走行もあるだろし、夜見えにくいのは困る。
だから、もっとキチンと見えるめがねを作ってもらおうと、
眼科でキチンと測ってもらって、処方箋を書いてもらおうと思ったのだ。
ここは、連休前だけあってさすがに混んでいる。
視力を測ってくれたのが若い看護婦さん。
真面目そうな人であった。
まず、眼圧を測って・・・正常
次に、屈折率を測って・・・あっという間であった。
それから、
おなじみの片目を塞ぎながらの検眼
明かりが着いたマークを示され
「右」・・「下」・・「え~っと左!」「上」「見えません。」と言っていくやつ
私は、近眼と乱視と老眼(^_^;)が混じっている。
片目ずつ色々とレンズを変えながら、一番よく見える状態を探していく。
しかし、困ったことに、
さっき見えたマークが、もっと見えるはずのレンズを着けたのに見えなかったり
結果がフラフラするのだ。
検眼をやってくれる看護婦さんも、チョッとイライラしているのが分かる。
「だって、しょうがないじゃん。
さっき見えなかったって、今は見えるんだから、ほんとに」
それでも、何とか一番見えそうなレンズを探し出して、
後は、それをかけ続けると頭が痛くならないかどうか確かめるために
待合室でしばらくそれをハメタママでいろと言う。
検眼用のメガネだから、あの真ん丸の分厚いやつである。
実にかっこ悪い。
それに、ジッとしている眠くなってくる。
つい、ウトウトッしていると、
「ちゃんと起きてて下さいよ。寝ちゃったんじゃテストにならないですよ。」
と叱られてしまった。
何とかがんばって15分ほど、頭は一向に痛くならない。
では、これでOKということになったが、
ためしに、
“今までのメガネ”をかけて検眼をしてみると、
その方がずっとよく見えるではないか!
「こっちの方がよく見えます。」
おそるおそる看護婦さんに言ったら、看護婦さんは無言であった。
結局、いままでのメガネを測定して、そのメガネのままの処方箋を書いてもらった。
来院してから待合室で待った時間も入れて、ここまで約2時間。
ありがたく、今までと同じめがねの処方箋を貰って帰ったのでした。
(看護婦さんごめんなさい)
最後は歯医者さん
約3年前に入れたインプラントの定期健診である。
インプラントを入れたいきさつは、このコラムの第1話に書いてある。
実に劇的なドラマであったのである。(^。^)
入れてくれたのは名古屋市北区の「堀田歯科」さん
この歯医者さんは一言で言えば名人である。間違いなく名人である。
この先生のおかげで、私の人生は変わった。
これはオーバーな表現ではない。
若いときから歯が悪かった私は、「どうせ人生50年、歯なんかどうでもいい」と
歯を治療するのが痛くて、面倒で、そんなバカな動機で
自分の人生を50年と決めていた。
それが、堀田先生の名人芸によりすっかり復活した歯のおかげで、
出来るだけこの歯を大事にして、長生きしたいと思うようになった。
歯というものはそれほど私にとって悩みの種だったのだ。
インプラントを入れてから、
私は、朝晩、歯を念入りに念入りに、きれいに磨くようになった。
歯磨きだけで毎日2回合計20分以上かける。(出来るときは昼も)
定期点検の案内が来ていたのだが、なかなかいく事が出来なかったので
今日は、ラッキーって感じで行ったのだ。
堀田先生は話好きで、
大きな声で、
「どう、元気でやってる?まだレースやってるの?」
私
「ハイ、今年は24時間レースに出ます。」
堀田先生
「24時間って死んじゃうだろっ。無理すんなよ。死ぬぜっ24時間ちゅうのは」
私
「いえ、4人で24時間走るんです。」
堀田先生
「4人?そりゃそうだろうなぁ、ガッハハハハハ」
この歯医者さんは、治療台が5台ある大きな医院。
私以外にも、他の治療台で何人かの患者さんが、ギュイイイイ~ンとやっている。
その脇で、訳の分からないレースの話なんかを大きな声でやって
ガッハハハハは、さぞ、迷惑であったであろう。
それでも、歯垢を取ってもらって(たぶん)、レントゲンも撮って
キチンと定期健診を終えた。
バッチリである。
今日は、3軒も病院に行って、薬一袋すら貰えなかった。
手元にあるのは、今までのメガネと同じ処方箋だけである。
無駄であったような、良かったような。