2004年04月20日(火曜日)
937話 とても激しい1日
今日、朝起きたら、上海の空はやっぱり曇っていた。
というより煙っていた。
上海では青空を見たことが無い。
今日から展示会が始まるので、
ちょっと早くホテルを出ることになっていて、
早いモーニングコールを頼んだが、寝不足である。
昨夜、隣の中年夫婦(想像)が深夜まで夫婦喧嘩をしていて、
うるさくて、(中国語の喧嘩は本当にうるさいのだ。)
2時ぐらいまで寝る事が出来なかった。だから、4時間ほどしか寝ていない。
展示会の初日なので、さすがに時間に遅れてはいけないと思って、
地下鉄で会場に向かうことにした。
上海の地下鉄は初めてであったが、通勤時間にまともに当たって、
ぎゅうぎゅう詰のラッシュは、慣れていない者にはまったくの消耗であった。
会場に着いた時には、ちょっとグロッキー。
それでも、昨日私がいない間に仕上げてくれていたブースは
なかなかのもので、満足である。
一般来場者の入場は午前9時半。
その前の時間から、他の出展者の人達が何人かブースを訪れてきて、
あれやこれやと聞いてくる。
「ちょっと、待ってよ」とも思うが、一応きちんと対応する。
何処にどんなビジネスチャンスがあるか解からない。
あれやこれやでバタバタしているうちに、
一般来場者がどっと入ってくる。
たちまちブースの前は人だかりで、大盛況になってしまった。
「KeePreってなんだ。」
「代理店になりたいが、条件を示してくれ。」
地元上海はもとより、北京、福建省、蘇州、長春、無錫、広州、杭州からと
目もくらむばかりのビジネスチャンスが、
雨あられと降り注いでくる感じだ。
中には、「今すぐアクアキーパーの機械を持って帰りたい。すぐ使いたい。」
と無茶なことを言って粘るグループもいた。
製品説明できるのが、私と、荻野部長、増田、頼さん、そして李。
通訳は、李と頼さん、
そして大連から駆けつけてくれた励さん。
元企業“車聖”さんから、少し日本語が出来る2人の陳さん。
頼さんは、昨日の“新しい店”のスタッフを4人、助っ人に連れてきてくれている。
彼らも、KeePreを使っている実感で、それなりに説明をしてくれている。
一時は大混乱状態になるほどの盛況振りである。
新聞記者も取材に来た。
※かわいい記者さん
ふと、周りのブースを見ると
気の毒なぐらいガランとしている。
異常に我がブースだけが盛り上がっているのだ。
これは一体なんなのだろう。
信じられない光景であった。
ブースを訪れた人は皆ものすごく熱心で
こちらがたじたじとするほどだ。
一日目の展示会が終わって、くたくたになってホテルに帰ってから、
来場してくれた方と食事に出かけた。
北京から私たちに会いにわざわざ来てくれた
大手石油販売会社の郭社長と、
インターネットでアイ・タック技研とKeePreのことを見つけてアクセスして来てくれた
秘書の郭さんのお二人だ。
インターネットがキッカケで
わざわざ北京から駆けつけていただいたことがうれしくて、
ついまた、とんでもないご馳走を食べてしまったのだ。
大いに反省はしている。
と同時に、
10%ダイエット賭けのS社長の、
あのにんまり顔が思い出し、くやしくもある (^・^)