谷 好通コラム

2004年04月05日(月曜日)

927話 大雑把に3種類

台湾での洗車は、大雑把に分けて3種類になる。

 

1.機械洗車
主にガソリンスタンドでやっていて、その多くは連続洗車機を使用している。
その洗車は、ガソリンの景品のように使われていて、
ガソリンを入れた人は、クーポン券を貰って洗車がタダになったり、
半額になったりする。
ちょっと大きなスタンドには必ずといっていいほど備えてあり、
雨上がりには列を成すそうだ。

 

 

例外として
台南市に「洗車大学」と看板を出しているガソリンスタンドがあった。
そこでは、連続洗車機(以下“連洗”に略)が2台置いてあって、
たくさんのスタッフがいる。

 

洗車機がある周囲を眺めて見ると、(雨が降っていて実際の作業は見られなかった)
?連洗に入れる前にスタッフが、スプレーガンで下回りを洗い、
?それから連洗に入れ、
?今度は出てきた車を、スタッフが寄ってたかって拭き上げる
という仕組みらしい。
いわゆるアメリカンスタイルの連洗だ。

 

 

大変な人気で、雨上がりには道路には乱す行列が出来ると、
イリさんが言っていた。
ただ、価格的には、100(台湾)元
日本円で300円
ガソリンを入れると優待券を貰っての洗車で、1台50(台湾)元、
日本円にして約150円。
物価が1/3の上海での最も安い洗車とほぼ同じだ。
あまりにも安い。

 

しかし、“洗車大学”というからには、
もっと高い商品も売っているはずで、きっと
別のスペースで
ホームセンターの地下で見た“磨き”などもやっているのだろう。

 

雨の日は訓練なのか、
若いスタッフが並べられて、接客のロールプレーニングをやっていた。

 

 

(この写真を撮っていて、叱られた。)

 

2.手洗い洗車屋
たぶん個人で営業なのだろう。
街角に「汽車洗車」の看板があちらこちらに立っていて、
ちょっとした建物の一角に
スプレーガンと、泡と、スポンジで洗車をやっていた。
今回は、ジックリと見る間がなかったが、チラッチラッと車の中から見た限りでは、
コイン洗車場でユーザーがやっているように、
普通に洗車して、普通にWAXをかけていた。
設備は、多くの場合、“屋台”レベルである。

 

中には「SARS洗車」という、
室内の殺菌をするサービス付きで250元(750円)という傑作な洗車もあった。

 

 

3.汽車美容
いわゆる磨きやさんで、チェーン店を組んで、それなりに立派な看板を立てている。
前話で出てきたように、“天井に蛍光灯をネットのように”張り巡らせている。

 

 

(ポリッシャーを持つ手の小指が立っているのがチャームポイントか)

 

スタイルもなかなかいい、
下っ端はツナギだが、
ちょっと上のスタッフになると、
なぜか共通してワイシャツにネクタイか、チョッキ姿であった。

 

 

まだ、ほんの3~4軒をチョコチョコっと見ただけなので、あまり分からないが
少なくとも、
塗装そのものを大切にするという感覚は無い様子であり、
とりあえず、洗った時、磨いた時に綺麗に見えれば、それで良し。のようだ。

 

台湾の気候とか、雨の降り方とか、
もっともっと勉強しなければ、何も出てこないが
KeePreの持つ価値観は、充分に受け入れられると感じた。
そして、
車の塗装そのものを大切にして行くというKeePre、そして快洗隊の考え方こそが、
台湾における洗車業の中での
差別化であり、革命に成り得るものだとも感じた。

 

 

台南と台北で、洗車屋さんのお勉強をした。

 

お勉強の後は、「めしだ!」
お次の話は、超満腹の話ですよ。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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