谷 好通コラム

2003年11月07日(金曜日)

833話 言葉とは難しい

物事を言葉で表現することは
簡単そうで、実は大変難しいことだ

 

たとえば
「加藤君が、プレゼントを作っていた。」
(加藤君が、誰かに対するプレゼントを作っていた。)

 

“が”を、“に”に入れ替えると
「加藤君に、プレゼントを作っていた。」
(誰かが、加藤君に対するプレゼントを作っていた)

 

“が”と“に”が一文字変わっただけで、主語までが変わってしまい
文章の意味がまるっきり変わってしまう

 

こんな単純な例を引き合いに出すまでも無く
自分の意志を、言葉で相手に正確に伝えることは
実に高度な技術であり
大変難しい

 

それが文字による文章ではなく
口頭での言葉になると、感情という要素が加わり
その難しさはもっと高くなる

 

喋ることよりも、文章の方が難しいと思いがちであるが
文章は書いたあと読み直して
間違っていると思えば、書き直せばいいが
喋った言葉は、一度発せられたら
なかなか訂正することができない
だから、本当は口頭で喋ることの方が、うんと難しいのだ

 

加えて、この相手が外国語となると
事態は一層大変になり
優れた通訳を介したものでも、とんでもない間違いが起きることがある
たとえば、専門的な用語が混じった会話は
通訳がその用語、あるいはその論理を理解できないまま
通訳してしまった場合
お互いに合意したつもりの事が、まったくその正反対で
意見が食い違ったままの場合すらある

 

文章でも、会話でも
書く側、話す側の表現力の問題もさることながら
読む側、聞く側の理解力の問題もあって
意思の疎通というものは、大変に難しいものなのだ

 

だから
若い子達の会話を聞いていると
「超かわいい」とか訳の分からない言葉を
ものすごく幅の広い意味で使い
どのようにでも取れるような曖昧な会話で、事を済ましている
正確な言葉を使わず、曖昧な言葉で
かえって誤解が発生しないような会話にしてしまっているところは
ある意味、見事でもある

 

しかし、このような稚拙な言葉での会話は
何かを解決したり、学ぶことが出来るような意味のある内容には成りようが無い
特に、難解な絵文字を交えた携帯メールでの文章?には
うんざりするものがある

 

・・・・・・・
・・・・
と、ここまで書いて
言葉が出てこない・・
・・・
実は、私は今、ひどいスランプなのだ
文書スランプ

 

文章を書いていて
あるところまで来ると、そこからどうしても言葉が出てこなくなる
言葉が、スムーズに出てこないのだ

 

今更ながら言葉の難しさを思い知らされている

 

(さっきからリンパ腺が腫れていて、頭がボォ~ッとしている)

 

今日、びっくりするようなプレゼントを貰った
ミッキーマウスの電報だ
昨日、アクアキーパーの内覧会があって
それを祝っての電報
まさかのものだった
しかも、私より年上の尊敬する人からのプレゼント電報
それがなんとミッキーマウス
こんなうれしい表現方法もあるものだ

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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